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横浜プリンス跡地問題レポート

建築紛争:市民の闘いが潮目を変える

1月24日(日)夜、磯子公会堂で開かれた「旧横浜プリンス跡地開発を考えるセミナー」の概要をまとめたメモが集会に参加した「港南台うぐいす団地」の高層化建て替えに反対し建築確認の取り消しを求めて裁判中の高尾勝さん(原告代表)から届きました。なおセミナーの主催は「横浜市の風致地区を守る会」。(1月17日付けでチラシを紹介)                        

              セミナー要点報告 注:文中敬称略 
                                            
演 題 : 旧横浜プリンスホテル跡地開発を考える
主 催 : 横浜市の風致地区を守る会(代表:杉山氏 司会:長島女史)
日 時 : 平成22年1月24日 18:00~21:15
場 所 : 磯子公会堂

杉山 :下記の如く三つの大きな問題点がある;
   ・横浜市は法を適用することが法の趣旨であると称し、法の理念を忘れた全くのアベコベ。
   ・風致地区は建物高さ15米と規定されている。プリンス跡地は風致地区が約12haで土地面積の半分を占めるが、風致地区への配慮を全く欠いている。
   ・都市計画提案制度の趣旨に沿わない、制度悪用である。

長島 :H18年の第1回目提案では建物高さは風致地区外51米、風致地区45米。
H20年第2回目提案では全て31米。   

日置雅晴 弁護士・早稲田大学大学院法務研究科教授/景観と住環境を考える全国ネットワーク代表
   演題:日本の建築紛争の実情

  *出発点 ― 開発や建築は自由か?
    欧州では、原則不自由である。
    米では、詳細都市計画区分として種々規制されている
    日本の都市計画法、建築基準法は、緩和に次ぐ緩和で骨抜きにされ、殆ど自由
  *日本の都市計画の問題点
    緩やかな規制
    建築は許可ではなく、確認である
 →強制的な調整の場がない(建築審査会、調停委員会など委員会の委員は行政が任命した委員であり、多くは行政の隠れ蓑的存在に化している)
  *紛争の最大の背景       
    市民の常識と法規制の乖離
    斜線緩和
    天空率による斜線緩和手法  
  *景観権 ― 景観権を認めたものは過去2件  
    国立マンション事件1審(2審で逆転、最高裁は抽象的には景観権を認めたが、条件が厳しい)
    名古屋の白壁事案
注:2002年12月、すでに入居が始まっていた国立駅前のマンションの20mを超える部分の撤去を命じた東京地裁判決に続いて、名古屋地裁でも翌年3月に白壁マンション建設禁止仮処分が出された。その後、残念ながら白壁では業者がマンションの高さをやや低くする案を提示したことで仮処分決定が取り消され、国立でも2006年3月、最高裁によって上告棄却。「景観利益」は認めたものの、建物は「景観利益」を違法に侵害するものではないとして撤去は認められなかった。  
  *眺望阻害
    H10年4月16日、大阪地裁判決 →120万円の賠償を認めた
  *都市計画提案制度
    都市再生特別地区 ― 特別措置法がある  
  *都市計画をめぐる訴訟 ― 三つの大きな壁がある
    処分性の壁
    原告適格の壁
     裁量行為の壁-抽象的計画段階での処分性存否と多数者に対する影響を個別判断できるか   
  *無視されるマスタープラン
  *タヌキの森マンション問題(東京・新宿区下落合) 
    高裁判決と執行停止 昨年12月17日、最高裁は高裁判決支持 
   
  市民が闘いを重ねることが、潮目を変えることに繋がるし、法の改正運動に繋がる。

宮沢廣幸  弁護士・横浜弁護士会環境・公害問題委員会委員長
  プリンスホテル跡地問題に関し補足説明す →同氏は従来から「風致地区を守る会」に対し助言

鈴木久夫  ヨコハマ市民環境会議事務局長
  下記3点について横浜市に申入れ予定である
  1 都市計画提案制度の悪用阻止
  2 細切れ開発阻止
  3 空中階段が建築基準法の対象外だが条例で規制

三好女史  中野政策研究会
   警察大学校跡地(東京・中野四丁目)に100米高層ビル計画問題

高尾勝   港南台北自治会
   うぐいす団地建替えに関する問題点と裁判の状況説明
                                            以 上  

引用&補足説明  

 五十嵐敬喜、小川明雄共著『建築紛争――行政・司法の崩壊現場』(岩波新書 2006年11月刊)から引用

1)削りシロ  44頁
(前略)よくある業者の手は、建築計画に「削りシロ」を潜ませておくことだ。ここでも、長谷工は最高なお高さ18階を15階に削って、いかにも住民に配慮したかのようにみせた。これは住民の反対を抑える仕掛けであり、裁判になったときに、事業者たちが「住民に大幅に譲歩した」と主張するためだ。建設・不動産業界の実情に暗い多くの裁判官は、ころりとだまされる。
 しかし、住民の中に1級建築士がいて、さまざまな図面をみているうちに最初から15階建てだったことを見破ったのである。住民運動に1級建築士がいると力強い。この場合も、彼はさらに、18階から15階になっても、床面積も容積率も変わっていないことを確認し、後に裁判で証拠として提出している。(後略)

2)倍の戸数を建てる仕掛け 46頁-52頁
(前略)なぜ、長谷工は住居棟の7棟を1棟とする立場に固執したのか。単純に言うと、7棟を別々の棟として建築確認を申請すると、各棟に敷地を分割しなければならず、そうすると建築物の日照を相互に確保するための隣地傾斜制限と北側斜線制限が各棟にかかり、建設できる戸数が約半減するからである。(中略)
 この7棟は、建物を相互に切り離すエキスパンションジョイントを利用した渡り廊下でつながっているだけであり、建築基準法施行令第81条第2項の規定からして、それぞれ別棟であることは明白である。
 第3に、建築基準法第2条第5項には、建築物の「主要構造物」を「壁、柱、床、はり、屋根又は階段をいい、建築物の構造上重要でない間仕切壁、局部的な小階段、屋外階段その他これらに類する建築物の部分を除くものとする」と定義している。この7棟はそれぞれ独立して壁、柱、床、屋根、階段など主要構造物をもっている。逆にいうと、各棟は共通の主要構造物をもっていないので別棟である。また、渡り廊下は主要構造物ではないので、この点からも、7棟はそれぞれ別個の棟である。(後略)

3)総合設計制度という魔術  85頁 
 この建築計画に適用された総合設計制度も、超高層建築物を可能にするもので、事業者にとっては打出の小槌であり、周辺住民にとっては住環境破壊の魔の手になっている。
 総合設計制度の根拠になっている建築基準法第59条の2の第1項は、長文である。要旨は、公開の広場や歩道などを整備するなどして、建ぺい率、容積率、建築の高さについて「総合的な配慮」がなされ、「市街地の環境の整備改善に資する」と特定行政庁が認めるときは、法定容積率や高さ制限を緩和できる、というものだ。
 1980年代後半から「都心居住促進」の旗を振ってきた当時の建設省が、法律、通達や省令の書き換えで、総合設計制度を適用する基準を次々に緩和し、自治体も追随してきた。
 たとえば、東京都の場合、最初に総合設計制度が適用されたのが1976年だったが、1998年には348件、2002年には500件を突破し、その後も増え続けている。
 そして、相次ぐ規制緩和により、高さ制限も大幅に緩和され続け、容積率の割増率は最初のうちこそ20%程度だったが、現在では40%、50%はもちろん、200%、つまり2倍もありうるという事態になった。
 周辺の市街地の実態とも、都市計画法で定められた用途地域が想定した市街地の姿とも極端にかけ離れた高さと規模の高層建築物が当たりまえになった。なぜこれが「市街地の環境の整備改善に資する」のかだれでも首を傾げるだろう。これは、官民共謀の「数の偽装」である。

(補足)
(1)渡り廊下方式
 別名「分接」とも言う。上記引用2)参照。法定高さを超える高さの壁幅は70米を超えてはならないという規定がある。例えば、建物高さ20米の場所で、高さ20米をこえる建物壁幅が70米超の場合分接して法を潜るのである。
 つまり1棟の建物と言いながら、分接ゆえ、壁幅規定に抵触しないというのである。
(2)総合設計制度
 横浜市の場合、「横浜市市街地環境設計制度」と称しており、内容は総合設計制度に順ずる。         

 
    

  

緑地保全チーム:フィールドワーク第2弾

金井特別緑地保全地区などを見学

遅くなりましたが18日(月)に行われた緑地保全チームの第2回フィールドワーク(見学会)のレポートがようやく届きました。見学した緑地は以下の5カ所、参加者は8名でした。
 1 金井緑地(栄区 4.1ha) →玉泉寺周辺/「下和泉・東俣野・深谷周辺地区」の中にある特別緑地保全地区
 2 名瀬北緑地(戸塚区  6.5ha) →白神社周辺/「大池・今井・名瀬地区」の中にある特別緑地保全地区
 3 舞岡公園(港南区 28.5ha)  
 4 小菅ヶ谷北公園(栄区 0.7ha、全12haのうち一部開園) 
 5 野庭農業専用地区(港南区) →小山台小・中学校の裏手に広がる緑地

◎大まかなコースガイド
港南台駅 →環状3号線で小山台経由、金井公園 →玉泉寺 →金井緑地 →東海道、長後街道経由 →踊場、岡津町 →名瀬道路 →白神社 →名瀬北緑地 →名瀬道路、環状2号線経由、地下鉄下永谷駅 →舞岡公園(昼食)→小菅ヶ谷北公園 →野庭農業専用地区 →港南台駅


金井緑地
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住宅地の奥に一歩足を踏み入れると、のどかな里山風景が広がります
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緑地のすぐ脇の道を辿る頂きにこんな「聖地」がありました
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耕作放棄地を侵食する竹を刈る地元の方に取材
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緑地はこの玉泉寺(臨済宗円覚寺派の禅寺)の裏手

玉泉寺 円覚寺の住持、大用(だいゆう)国師誠拙ゆかりの寺。誠拙は文化10年(1813)、京都天竜寺の住職として鎌倉を去りましたが、その際残した自分の歯と爪をまつった爪牙塔や愛用の風炉、書画などがあり関係資料が横浜市指定文化財となっています。また、金井村領主で旗本の佐橋治右衛門の墓があります。明治時代にはここに戸長役場が置かれました。(栄区HPから)

名瀬北緑地
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名瀬道路沿いの白神社の裏山にこんな樹林地が残っています
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樹林地を下った里地のすぐそばまで住宅開発の波が…

■舞岡公園
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稲刈りを終え春の訪れを待つ田園風景が広がります

■小菅ヶ谷北公園
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自然観察ゾーンの一部。奥の広場は山桜が見事とか
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柵の下は田んぼの面影が残る湿地でホタルが自生します

うぐいす団地建て替え問題

隣接自治会の有志が工事中止の訴え

1月23日(土)、昼前の港南台バーズ前では、私たち「署名の会」の定例街宣行動のすぐ横で、「港南台うぐいす団地」の高層マンションへの建て替えに反対し、「建築確認」の取り消しを求めて裁判中の港南台3丁目北自治会:住環境対策委の皆さんがプラカードやゼッケンを胸に掲げて、東急不動産への抗議行動を行っていました。
上郷開発問題では東急建設、そしてこの高層マンション建設問題では東急不動産と、たまたまなのでしょうが東急電鉄系列の代表的なグループ企業2社が批判の矢面に立たされていることは注目に値します。
両社ともに大規模な地域開発&まちづくりを通して住環境や自然環境の保全と向上にリーダーシップを発揮し、企業のCSR(社会的責任)の模範を示してほしい大企業であるだけに、今後の対応を注目したいと思います。(M&M)


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ざっと10人の女性陣が並んで反対をアピール
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正面の裏手で他を圧する40M強の高層マンション工事が進行中
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反対の訴えを初めて目にした人も多かったようです


新春の街宣活動スタート

「舞上線問題」の訴えに大きな反響

1月23日(土)、晴れ。港南台駅頭。
2010年初めての街頭行動となるこの日は、風もなく穏やかな日和。定例のチラシまきには10名余が参加し、昨年末の東京新聞で大きく取り上げられた「舞岡上郷線」の問題点を中心に瀬上の保全を訴えるチラシを配布。さっそくチラシの内容に目を通した市民から、市の対応を批判する意見が寄せられるなど、大きな反響がありました。


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「道行く市民の反応に力づけられました」とマイクを握るMさん

支援の輪ひろがる

当会の活動への「パタゴニア」の支援について

昨年12月に、アウトドアウェア&スポーツウェアメーカーのパタゴニア日本支社から、当会の活動を支援することになったとの連絡がありました。
パタゴニアはアメリカに本社があり、企業の社会的責任(CSR)という観点から環境保全活動に多額の資金援助をし、また自らも自然保護活動を行っている先進的な企業です。(注参照)
昨年の秋から活動へのサポートをめぐって交流を続けてきましたが、「環境保護プログラム」の一環として、関東地区の横浜関内店、ベイサイド店、鎌倉店の3店舗が私たちの活動を側面から支援することになった、との申し出でした。
世界的な視野で、継続的に自然保護活動を行っている企業からの支援の申し出は、情報発信やイベントの共同展開、他団体との交流等、当会の活動にとって非常に心強く、うれしいことです。
先日、鎌倉店で担当の方とミーティングを行い(会から山仲はじめ5名が参加)、活動のあり方や今後の展望について意見交換の結果、支援の申し出をありがたく受けることにしました。
パタゴニアの社員の皆さんは環境問題に関心が高く、行動的な若者の多い企業です。彼らから元気をもらって頑張りたいと思います。(山仲章介)

注:詳しくはパタゴニア日本支社のホームページで「環境保護プログラム」に関するレポートをご覧ください。

 *同社による支援先のいくつか 順不同
八重山・白保の海を守る会 特定非営利活動法人:表浜ネットワーク 長良川河口堰建設に反対する会
岐阜箕面ホタルを守る会 路木ダムを考える浦河住民の会 エコ議員つうしんぼの会 PangeaSeed(パンジアシード)
サンル川を守る会 八ツ場(やんば)あしたの会 設楽ダムの建設中止を求める会 吉野川みんなの会

縄文自然ク 収穫祭レポート

冬空の下、瀬上の味を堪能

瀬上沢の田んぼを借りて稲作に挑戦した縄文自然クラブが、1月17日、収穫祭を開催しました。
初挑戦だというのに、もち米は13キロ、早稲米は14キロと立派な収穫です。
当日は、若いファミリーも含めてのべ50人近い人たちの参加がありました。
地元の方々の力を借りながら木の臼でついたおもち、古代米の入ったお赤飯、さらに瀬上沢産の野菜たっぷりの「瀬上汁」と、瀬上の味をたっぷり堪能した1日でした。(M&K)


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まず大ベテランが軽やかに模範演技!
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昔なつかしい薪(まき)、かまど、せいろ……
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年代ものの臼(うす)と杵(きね)、ちびっ子が大活躍しました
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ふぅ~、「瀬上汁」で体の中からぽっかぽかです
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「収穫」と互いの「健闘」を祝ってカンパイ!

風雲急を告げる横浜プリンスH跡地問題

24日(日)、「風致地区守る会」が公開セミナー開催へ

どうして、風致地区である旧プリンスホテル跡地に高層の巨大マンション群を建てる開発計画が認められてしまうのか? 規制緩和型都市再生プランの問題点を告発する2人の専門家を招いて開かれる緊急セミナー。
13日(水)夜の署名の会1月例会で、「うぐいす団地」の高層マンション建設工事への建築確認の無効を訴えて裁判中の原告サイドから、セミナーへの参加と裁判闘争の支援要請がありました。
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なお「うぐいす団地」問題の次回公判は1月27日(水)午前11時30分から、横浜地裁502号法廷で

水源環境保全問題

26日(火)、第7回県民フォーラム案内

県民税の超過課税分を財源とする神奈川県の水源環境保全・再生への取り組み。署名の会の例会で、関係者から1月26日(火)に開かれる「かながわ県民会議」主催の県民フォーラム(横浜・川崎フォーラム)への参加よびかけがありました。

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瀬上沢 春のたより

冬来たりなば春遠からじ

 日本海方面のみならず九州や四国でも大雪とか。で、全国の状況はどんなものか調べてみました。
 1月15日(金)朝9時現在の「積雪深ベスト10」を覗いてみると、上位10地点のうち6地点が新潟県なんですね。あらためて雪国新潟の冬の厳しさを知りました。
 1位 津南  290センチ
 2位 十日町 281センチ
 3位 入広瀬 243センチ
 なお首都圏のスキーのメッカ、川端康成『雪国』の舞台である湯沢は203センチで第9位。雪不足の悩みこそないものの、このところの若者のスキー離れは深刻で、大雪も痛しかゆしといったところのようです。
 さて、20日は大寒。寒さはやわらぐどころかいよいよ本格的ですが、冬来たりなば春遠からじ。瀬上沢通信員のIさんから「春のたより」が届きました。

 ■瀬上沢フォト・レポート
 カメラを持ち歩いていましたが、なかなかいい素材がなく今に至りました。

1.数日前、4年振りにハリガネムシを氷取沢の川の澱みの底の枯れ葉の間に見つけました。
  写真は、水中カメラでないとうまく撮れないでしょう。
  瀬上池に釣りに来る若者によると、瀬上池にはいっぱい生息しているとのこと。
  なにしろ面白い生態を持つ生き物で、私も子供の頃、晩秋カマキリの腹の中にいるやつを
  見たことがあります。その時は腸だと思っていました。インターネットで検索すると、動画まで出てきます。

2.日溜まりの枯れ葉の間には、早くも芹の若葉が伸びています。(写真=今年1月初旬)

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3.ヒメリュウキンカ(姫立金花)、花はまだひと月ほど先になりますが、葉は勢いを増しています。

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タンポポの花にエナメルを施したような艶のある花弁が特徴の花を咲かせます。
園芸種として日本にもたらされたようで、誰かが移植したのでしょうか。
(葉の写真=今年1月初旬、花の写真は一昨年のもの)

4.ナラタケに似たキノコ(写真=今年1月初旬)

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円海山のこと-3

 「峰の灸」 神奈川の名勝第3位の栄冠!  ……ただし昔の話

 横浜市中央図書館の市史資料室が出している『市史通信』第6号(2009.11発行)に「1935年神奈川県名勝・史蹟投票」を紹介する記事が掲載されていて、1位が愛甲郡半原(現・愛甲郡愛川町)の「石小屋」の284,726票。僅差の275,770票で2位が横浜市北方町の妙香寺。そして堂々3位が「峰の灸」(239,345票)とあります。
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 円海山の「峰の灸」が江戸庶民の"癒しの場”であったことは昨年の9月にちょっとふれたのですが、まさか神奈川県の名勝・史蹟のベスト3にランクインしていたとは驚きです。
 この名勝・史蹟投票は1935年(昭和10)、神奈川新聞の前身である横浜貿易新報社の創業45周年を記念して行われた事業で、読者投票によって県下45カ所の名勝・史蹟を選定するというもの。
 詳しい投票の推移についても紹介されているのですが、新聞の販売戦略の一環として行われたこともあって、様々なかたちで投票の盛り上げが図られ、日を追って首位が入れ替わる激戦だったようで、最終的な投票総数は450万~500万に達したとも。
 われらが地元の「峰の灸」は「『峰のお灸』王座へ」、「“峰の円海山”驀進」という見出しで奮闘したものの、各地で村や町、氏子総代、青年団など挙げての猛運動(組織的投票)が展開されたようで、抜きつ抜かれつの結果、大量の組織動員票を獲得したところが上位に並んだようです。
 このリストを見て特徴的なのは、江ノ島や金沢八景、鎌倉宮、鶴岡八幡宮、寒川神社や建長寺、円覚寺など、古くから定番の名勝・史蹟がほとんど含まれていないこと。いわば新興勢力の激しい首位争いの前に、老舗の影が薄くなってしまったようです。

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 政権交代と同じく観光名所の栄枯盛衰もまた世の倣いとはいうものの、ベストスリーについては神奈川県民なら頭の片隅に入れておきたい地名であることもまた事実です。以下、簡単に。
「石小屋」については初めて知る方も多いでしょうが、往時は中津川渓谷一の景勝地で、長さ8メートル、高さ4メートルの巨石が4メートル四方、高さ1.5メートルの自然石の柱に支えられるような形で乗っており、四畳半ほどの空間をつくり出し、巨石が小屋の形をしていたことから、いつしか石小屋と言われるようになったとか。 
 第2位の妙香寺は「君が代発祥の地」、「日本吹奏楽発祥の地」として知られていますので、ご存知の方も多いのでは? 当時の所在地は横浜市北方町ですが、もともとは久良岐郡北方村といい、明治22年の市町村制施行の際に本牧村となり、明治34年に横浜市に編入されて北方町。現在は妙香寺台となっています。
「峰の灸」については、春先、瀬上沢から円海山ハイキングコースを辿り、ぜひその目でご確認ください。もっとも記者は「お灸」のたぐいは未経験ですので薬効についてはよくわかりませんが。

瀬上の恵みで収穫祭

縄文自然クラブから 初春の便り

瀬上のたんぼでの「稲刈り」の光景を紹介したのが昨年の10月。
上郷のフィールドアスレチックで「収穫祭」を行うとの、うれしい便りがようやく届きました。
汗と涙?の結晶は、もち米13キロ、早稲米14キロ。
17日の日曜日にもちつき大会、そして赤飯づくりが行われ、参加自由、早いもの勝ち。
以下、そのまま「便り」を転載します。

皆さま

今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

昨年初挑戦した稲作も多くの方々のご協力をいただきお陰さまで無事収穫することが出来ました。

心強いご協力に感謝致します。

本日精米をしたところ、もち米13キロ、早稲米14キロ の立派な??完成品が収穫できました。


★収穫祭で乾杯しましょう!

おもちつきをして、古代米入りお赤飯、瀬上産の野菜汁など皆さま方と共に食し、喜び、瀬上の里に感謝したいと思います。

当日は9時から準備に入りますけどお手伝いして頂ける方は何時でも構いませんのでご協力を頂けたら有難いです。

あんころ餅、からみ餅(大根おろし)、あべかわ、お赤飯のパック詰め、会場準備など色々あります。

チラシを添付しますのでどうぞお誘い合わせのうえご参加下さい。

なお、高橋さんご夫妻のご好意を受け駐車場をお借りすることになりました。

縄文自然クラブ 

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瀬上の田んぼの
収穫祭
みんなで味わい 多いに語ろう!!
去年、瀬上で実ったお米で
おもちつきをします
つきたての美味しいおもちをご賞味下さい。
古代米入りお赤飯・瀬上汁もあるよ!
どなたでも大歓迎!!
1月17日(日) 10時より
場所 上郷フィールドアスレチック駐車場
予定食数に達し次第終了させて頂きます。

主催 縄文自然クラブ


★上郷フィールドアスレチック
 横浜市栄区上郷町396番
 <電話> 045-891-7226

風土に根ざした設計思想?―その3

  地権者の意向偏重?の開発

 正月休み。栄図書館で似田貝香門(東大名誉教授)ほか編著の『まちづくりの百科事典』という全600ページを超す大著を借りてきました。
 といっても、門外漢にとって都市問題の専門的な事柄などチンプンカンプンで、文字通りの拾い読み。ところが「都市再生政策とまちづくり」と題する事項の中に次のような記述があり、うぐいす団地の高層化の問題点だけではなく上郷開発はじめ「開発と環境」を考える上で大いに参考になりましたので抜粋を。「まちづくり」について関心のある方は、下段の引用記事と併せてご一読ください。(M&M)
  *     *
「都市再生政策とまちづくり」
・大規模開発―その多くはタワー・イン・ザ・パーク型である―を行うことを絶対的な「是」とみなし、そうした開発によって外部不経済を被る他主体の意向に無頓着な、さらに言えば他主体の意向を排除し得る計画システムをつくり出そうとしている。
・関連地権者のみの意向に偏った、言い換えれば外部への影響(外部不経済)をまったく調整しないまま開発が行われることが危惧される。これまでも日本の再開発は地権者のみの合意をベースに事業が進められることが多く、再開発に併せて都市計画の決定・変更が行われる場合にも、地権者以外の要望が取り入れられることはほとんどなかったのであるが。
・再開発は、本来、地域の空間的・社会的再生をめざすべきものでありながら、実際には、それがオフィスであれ住宅であれ周辺地域と空間的にも社会的にも隔絶した、しかし画一的な別世界を、大量生産的につくりあげてしまう。
   *     *
 この項目を分担執筆したのは小泉秀樹氏という東大大学院工学系研究科准教授?です。
「小泉内閣が進めている都市再生関連政策はどのようなものであり、どのような問題があるのか、振り返ってみよう」というただし書きが示すように、新自由主義に基づく都市再生政策を俎上に書かれたものですが、外部不経済とのかかわりなど、環境問題をめぐる各地の紛争・トラブルの遠因を考える上で大いに参考になりました。
 さて、身近なところでは二つの対応がありました。
 地権者のみの合意をベースに事業が進められる――上郷開発における「都市計画提案」がまさしくそうでしたが、幸い横浜市都市計画審議会は「開発NO」の答えを出しました。
 他方、うぐいす団地問題では地権者の利益最優先の建替え計画に横浜市建築審査会が「建築確認OK」の答えを出しました。

 注:ここで言う「タワー・イン・ザ・パーク型」とは「超高層建築物と足下のオープンスペースの組み合わせ」のこと。 『まちづくりの百科事典』(2008年7月、丸善刊)

小泉さんの見解
 なおついでながら小泉さん(秀樹さんの方です)のHPには、次のような見解(抜粋)も載っています。

<超高層+オープンスペース型都市像に偏らない多様な都市像と都市活動像の探求を支援すべき>
 日本の大都市都心周辺は確かに生活環境上多くの課題を抱えている。しかし、生活環境の改善を、超高層・高層建築物と足下にオープンスペースの創り出す「近代的再開発」のみに偏って行うことには、都市で活動する主体の多様性を確保する観点からは問題がある。 
 ヨーロッパでは、超高層・高層+オープンスペース型都市像は、もはや採用されることは少なく、伝統的囲み型街区を基本とした再開発を行うことによって、高密度(容積率で300%弱)の都市型居住地を実現している。また、アメリカでも、街路沿いに賑わいを創り出す中高建層複合開発を集積させる「アーバンビレッジ」という開発コンセプトが急速に普及している。
 日本の大都市においては、欧米と社会物的に多様な市街地形態が存在している。従って、各市街地に現存する「資源」と生活環境上の課題を手がかりに、個別的に多様な市街地を模索することが必要である。超高層・高層建築物+オープンスペース型都市像は多様な選択肢の一つにすぎないことを明確に理解したうえで、都市再生政策を組み立てる必要がある。

風土に根ざした設計思想?― その2

高層マンション 建替えの論理

 港南台うぐいす団地の建替え事業によって生まれようとしている高層マンションの名称は「ブランズシティ港南台 うぐいすの杜」。新年の始動までのツナギ第2弾として、その計画の一端を東急不動産の昨年7月のニュースリリースで覗いてみることにします。

「港南台うぐいす住宅マンション建替事業」本体工事着工
~環境配慮、地域貢献をテーマにした新たなマンションとして再生します~

港南台うぐいす住宅マンション建替組合(理事長:白神武男)及びその参加組合員である東急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:金指潔)は、かねてより、マンション建替え円滑化法に基づき、「港南台うぐいす住宅マンション建替事業」に取り組んでまいりましたが、本日、本体工事に着手いたしましたのでお知らせいたします。
◆住民主導で建替を検討し、ついに事業化(略)
◆度重なる合意形成を経て、ついに組合設立認可を成就(略)
◆粘り強く事業を推進し、賛成多数で本体工事着手へ(略)
◆「港南台うぐいす住宅」が環境に配慮した新たなマンションとして再生へ
「港南台うぐいす住宅」は、JR根岸線「港南台」駅徒歩2分、駅前商業施設と周辺に広がる一戸建て住宅地をつなぐエリアに位置し、交通利便性・生活利便性に秀でたマンションです。前述のとおり、築年数や時代背景の変化による建物の構造上の問題や設備の劣化・陳腐化により、建替えを実施することとなりました。
現在計画中の施行再建マンションでは、耐震等級2(一般的なマンションは耐震等級1)を取得し高い耐震性を備え、専有部分には、CO2排出量削減を図るため、LED照明、エコジョーズ、LOW-Eガラスの採用を計画しております。また共用部分においても、壁面緑化等も施し、屋上庭園等、環境配慮に取り組んだ商品企画を目指します。
さらに新しい取り組みとして、辻広場に炊き出し用にかまどベンチの設置や、消防水利用の防火水槽以外に非常時の生活用水用の貯水槽60トンを設置する他、非常時に仮設テントを設置できるスペースを備えることなどで地域の防災拠点として整備する他、24時間有人管理という管理体制を活用し、駅へのアクセスの要となる南東、南西、北西の街角に管理員室に繋がるインターホン機能の付いた防犯灯を設置することなどで防犯拠点としての整備を実施することで、周辺の皆様に喜ばれ、地域貢献できる施行再建マンションとなる予定です。
◆マンション建替え事業の今後の取り組み(略)

 さて、……「周辺の皆様に喜ばれ、地域貢献できるマンションとなる予定」という宣伝文句、その内容、あなたはどう受け止めますか?(M&M)

風土に根ざした設計思想?

 基地の町 もうひとつの注目点

 上郷開発問題や港南台駅前の「うぐいす団地」の高層化建替え問題などに関連して、掲示板コーナーで開発と環境、そして「まちづくり」のルールを考える投稿と意見交換が続けられていますが、2010年が環境問題をめぐる新しい飛躍の年であることを願う観点から、新年の始動までのツナギとして1枚の写真をお届けします。 

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 名護市庁舎(沖縄県)
 鉄骨鉄筋コンクリート造り3階建〔軒高14.6㍍ 最高21.6㍍〕
 敷地面積12,201.1 ㎡ 延床面積6,149.1㎡。

 ……米軍の普天間飛行場(宜野湾市)の代替施設の移設先として全国的に注目を浴びている、あの名護市の市庁舎です。
 名護市は人口わずか6万人の小さな町ですが、実は米軍基地の辺野古沖への移転問題、またそれを争点の一つに行われる市長選(1月24日投開票)とは別に、ぜひこの市庁舎の建物そのものにご注目ください。(あいにく未見ですが)

 昭和45年(1970)、1町4村の合併により名護市が発足。庁舎は市政施行10周年の記念事業として昭和55年(1980)3月に着工、翌昭和56年4月に竣工しました。落成後すでに30年近い歳月を経ているわけですが、今ではすっかり地域の風物自然と一体化し、市民サービス&地域自治の拠点として市民に愛されているそうです。
 さて、この市庁舎の設計コンセプトが「光と風と太陽と緑」。風土に根ざした設計として話題となった建物なのでご記憶の方もあると思いますが、設計は「象建築集団」という建築グループ。昨年12月、本ブログの掲示板で『小さな建築』というタイトルの本を紹介した富田玲子さんが所属する建築家グループの代表的な作品なのです。

 でも、なぜここで名瀬市庁舎なのか?
 富田さんは前記の本の冒頭で「小さな建築」について断り書きをしています。つまり「小さな建築」とは、寸法が小さいことではなく、心身にフィットする建築という意味なのですね。
「土地の気持ちに合う」「人の気持ちに合う」ものを、建築に携わる人たちはつくらなくてはいけない、というのが建築家としての富田さんのモットー。したがって例えば11階ぐらいが足で上り下りできる限度であり、なおまた木よりも建物が低いことをひとつの条件に挙げたりします。

 さて実際はどうだったのか。
 市庁舎建設のコンペには全国から308案もの応募が第1次段階においてあり、このうち5案を選出して2段階目の競技を行った結果、Team Zoo(象設計集団+アトリエ・モビル)の設計案が入選と決定したそうです。
 設計の条件としては、敷地の立地条件、気象条件を生かすことはもちろん、省資源、省エネルギーを考慮し、大規模な空調方式に頼らないこと、地場材料・地元の施工技術を使いこなすこと、社会的弱者への配慮を行うこと、等々。
 百聞は一見にしかず。理念と実際のギャップ、またそれが市民にどう受け止められているか、あいにくナマの声を聞くことはできませんが、地域社会における公共建築物あるいは大規模建築物がどうあるべきか、多くのサジェスチョンがここにはあると思うので、名護市役所のHPからそのコンセプトを転載します。(M&M)

(3)計画の4つの柱  
 ア 連続する地域環境の中で・・・    
  (ア)新しいアサギ広場をまちの中に     
   アサギ広場にこそ沖縄のコミュニティが凝縮されている。市庁舎は、まちにそびえる白亜の殿堂ではなく 
  「むらからまちへと連続する地域環境の文脈」のなかで捉えたい。市庁舎は新しいアサギ広場が必要である。
  (イ)アサギの形態が建築のストラクチャーを決定する     
   アサギの建築様式は、軒が深く屋根を柱で支えている素朴なものである。これが風を取り入れ強い日差しか
  ら守る沖縄の建築の原点である。この原点を市庁舎のストラクチャーとして形態と平面を決定していった。
 イ 市民に開放された庁舎 略    
 ウ 2つの表情をもつ庁舎     
   (ア)大自然に呼応する環境構造線による敷地計画      
   名護岳、嘉津宇岳、名護湾、21世紀の森公園を結ぶ4本の軸線が、まちにひらく大広間、公園から湾にひ
   らく日陰の広場、アサギテラスの方向性を決定する。
   (イ)まちに向かうヒューマンスケール     
   住宅やマチヤグワァ、小ビルの建ち並ぶ街並みに連続する市庁舎の表情はアサギテラスの積層するヒューマ
   ンスケールの世界だ。     
   (ウ)海に向かうスーパースケール     
   南側は国道バイパス、21世紀の森などの広々とした大スケールの環境が広がる。市庁舎の表情はこれらに   呼応して、すくっと立ち上がるのびやかな表情をもつ。  
 エ 光と風と太陽と緑     
   (ア)風のミチをつくる     
   外廊下、室内を貫通する風のダクト、高い欄干と床上の通風孔を交錯させ風のミチをつくる。
   (イ)熱をさえぎる屋根      
   二重スラブ、土をのせた屋根、アサギテラスのルーバーなどは、太陽熱を遮断する。
(ウ)光と熱と緑が建物の表情をつくる     
   アサギのルーバーが落とす小さな日陰、公園に連続するピロティの大きな日陰など、人のあつまりに応じた   いろいろな日陰をつくる。アサギのルーバーはブーゲンビレアやウッドローズがからみ緑で市庁舎をおおう   こともできる。    
   (エ)分舎式の間取り 略    
 
 
  注:アサギテラス=アサギは沖縄古来の神を招いて祭祀を行なう場所のこと。

お知らせ

お知らせ(お詫び)
新春早々、思いがけないトラブルに見舞われていることが判明しました。
元旦の午前零時を期して「年頭の辞」をアップしたのですが、なぜか本文の文字のサイズが大きくなってしまい、今のところ修正できておりません。
目下解決策を模索中ですので、まことに恐縮ですがパソコンの画面で「表示」コーナーをクリックし、文字サイズ「小」もしくは「最小」に切り替えてご覧ください。
なお本年も、上郷開発問題をメインに、自然環境&住環境の保全・向上、地球温暖化、まちづくりなど、私たちの暮らしの周辺の話題までを視野において、環境保全運動の情報交差点となりうるよう発信していきます。
なにとぞよろしくご支援ください。      上郷開発から緑地を守る署名の会 広報チーム 
   
                                  
プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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