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緑地保全チーム:フィールドワーク第3弾

葉山の棚田&三ケ岡山緑地公園などを見学 速報

2月8日(月)、季節の変わり目で明日から天気が崩れるという晴天の一日、保全策の提案に向けたフィールドワーク(見学会)第3弾が行われ、葉山&鎌倉の棚田や公園など4カ所を回るという強行軍ながらチームの有志9名が参加しました。
港南台駅前9時集合―2時帰着の予定が、最終コースである「鍛冶ヶ谷市民の森」予定地で横穴墓の実地踏査が急に実現することになり1時間延長、6時間余の見学行となりました。

1 葉山・上山口地区の棚田  

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朝日新聞と森林文化協会が選定した「日本の里山100選」の地。50枚もの棚田が大楠山麓に連なる上山口の緩斜面に連なっており壮観。田植え後の見事な景観が目に浮かぶようでした。
県内では外に相模原市藤野町、東京では町田市の小野路が100選に選ばれています。

2 はやま三ケ岡山緑地公園   

三ケ岡山(さんがおかやま)緑地公園は神奈川県下初の都市林公園で、大峰山148m周縁の公園と特別緑地保全地区からなります。葉山御用邸前の交差点から葉山町役場方向に少し歩き、旧町役場前のバス停脇から住宅街を抜けぐんぐん階段を登り尾根道を辿ると、やがて眼下に相模湾を見下ろす絶景のビューポイントが続きます。この日は汗ばむほどの陽気で、つつじコースから尾根伝いに真名瀬(しんなせ)まで1時間30分ほどの快適なハイキングでした。

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眼下には陽を浴びて輝く相模湾。左手に遠くかすんで見えるのは江ノ島
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コース入口は旧役場前バス停を左折
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眼下の丘には住宅地が拡がっています
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「関東の富士見100景」ポイント。あいにくカメラの性能がイマイチで富士は写っていませんが…
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三ケ岡山を一気に急な階段で下ると森戸神社へは5分足らずです
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引き潮で砂浜の先には岩礁地帯が続きます
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大釜の熱湯でゆがき、天日に干す……森戸海岸ではワカメの収穫作業の真っ最中でした

3 鎌倉広町緑地 

県下で2番目の都市林公園予定地として整備中の広町緑地ですが、この日は時間の関係で御所が谷入口から公園予定地を下見するだけに終わりました。 
     
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冬枯れの里地から春を待つ日向(ひなた)の匂いが立ち上っているようです
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広場や水路の土手下で泥だらけになって遊ぶ子供たち。土手の土留めもコンクリートでなく丸太

4 鍛冶ヶ谷市民の森予定地 

栄区内で5番目、横浜市で30番目の市民の森として2.9haの樹林地が整備される予定の鍛冶ヶ谷2丁目。
マンション計画に反対し貴重な緑と遺跡の保全を訴えた「鍛冶ヶ谷の緑を守る会」の中心メンバーの一人であるIさんの案内で、鎌倉街道沿いの小道を抜け竹林に分け入ると、ほどなく8世紀頃に造られたとされる「横穴墓」が並ぶ崖地が現れ、びっくり。

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優に背丈を越える横穴に一同びっくり
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■この日のコース概要
港南台駅 →横浜横須賀道路/港南台インターから横須賀インター →横須賀葉山線で上山口 →杉山神社 →里山100選の棚田 →葉山公園 →はやま三ケ岡山緑地公園/つつじコース →山頂広場(大峰山148m)→真名瀬 →森戸神社裏手の海岸で海を眺めながら昼食 →小坪漁港 →134号線を走り材木座海岸を経て腰越 →鎌倉広町緑地 →鍛冶ヶ谷市民の森予定地 →港南台駅 

追記 湘南国際村近くの農家庭先の売店で野菜を、また小坪漁港近くの魚屋で陸揚げされたばかりの地の魚などを購入というオプションつきの楽しいフィールドワークになりました。なおちなみにYさんの万歩計によれば、港南台駅を出て戻るまで全1万2103歩、約7.8キロの行程でした。車の走行距離? 未確認です。
プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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