「モリーユ」って知っていますか?
4月22日付け「瀬上から氷取沢へ」の記事にあった「モリーユ」についてはコメント欄で簡単に紹介したのですが、「みどりの日」に山に入った I さんから特写の写真が届きました。


ウイキペディアによれば「モリーユ」の和名はアミガサタケ。
風貌が「編み笠」に似ているということなのでしょうが、正式には「子嚢菌門チャワンタケ綱チャワンタケ目チャワンタケ亜目アミガサタケ科アミガサタケ属」に属するキノコだそうです。
でさらにウイキペディアの記事を読み進めると、「このキノコは春先に人家の庭や芝生などによく生えることもある。日本ではほとんど見向きもされないがフランスでは一流の食用キノコであり、乾燥品も売られている」とあります。
おおっ! 道理でデジャビュ……既視感があるわけです。春先、わが家の猫の額ほどの広さの庭先に生えていて、見向きもせず引き抜いてしまったあれが? (M&M)
瀬上から氷取沢へ
「三寒四温」どころかゴールデンウイークも間近というのに時ならぬ寒波の襲来で、春の草花の足並みの乱れが目立ちます。
「春の便り」を次々と発信してきた瀬上沢通信員の I さん、21日は晴天に誘われモリーユ(編笠茸)目当てに3時間ほど円海山近郊緑地一帯を歩き廻ったそうですが、「自然観察の森のレンジャーの話では5日ほど前、一時暖かくなった時、ホタルの池の近くで1本だけ見たようですが、私の島?には未だ出ていませんでした」とか。
で、瀬上沢の東隣りの「氷取沢市民の森」に足を延ばしたところでモリーユならぬカルガモのカップルに出会い好ショット。

氷取沢で出会ったカルガモのカップル

遅咲きの山桜・八重桜・躑躅(つつじ)の三段重

八重のヤマブキ。くっきりとした山吹色が鮮やか
帰路、東上郷町の白山神社で
興ざめ&台無し…でした春の陽気に誘われたのでしょうか、tomtomさんからは栄区の北のはずれ、小菅ヶ谷北公園の近影が届きました。しかし厳しい財政状態とは裏腹…公園整備予算の無駄な使い方?についてのキビしい指摘があり、同感。
以下、メールから抜粋。
昨日、小菅ヶ谷北公園に行ってきました。
家を出て10分ほどで着いてしまいました。本当に近いんですね。
桜も満開を過ぎて花びらがハラハラと散っていました。かえるの声も聞こえましたよ。
奥の広場にはテーブルと腰掛が3セットできていてすっかり興ざめでした。必要もないものを作って折角の公園を台無しにしてしまう神経が理解できません。


瑞々しい樹林地の中央部で異彩を放つ休憩コーナー
実は昨年6月に部分開園した際、ぼくもまたその過剰なまでの整備による「不協和音」に唖然としたのです。
9カ月余を過ぎてなお周辺の自然環境に調和せず、存在感を放っているテーブル&イスをどう見るか。まさか、みどり税による財源で早くもニスの塗り替えをしたのではないでしょうね? (M&M)
新緑の季節への序奏汗ばむほどの陽気だった11日とは打って変わって12日はまた雨と寒さがぶり返すとか。
しかし野や山の植物の装いを見ると、三寒四温の繰り返しの中で新緑の季節に向け早い足取りで進んでいることがよくわかります。
10日、春の陽(ひ)に誘われ、瀬上沢一帯をウォッチした I 通信員の写真レポート第9弾です。

原宿六浦線の八軒谷戸近く、昇竜橋の上に懸かる大島桜?
もみじの新緑とのコントラストが妙です。
昇竜橋は原宿六浦線に並行して流れる柏尾川の支流、鼬川(いたちがわ)に架かる。建築年代は明治中期~大正4年以前と推定され、市内最古のアーチ型石造橋。歴史的建造物に認定されています。

二輪草の群落

黄色の花はレンギョウならぬヤマブキの群落

馬の背の畑地から見る春爛漫の瀬上沢右岸の山

馬の背休憩所下の道から蔦蔓の簾越しに瀬上谷を見下ろす■昇龍橋ちょっと古いのですが2007年秋に散策した折に撮った写真を見つけました。苔むした石造アーチが歴史の重みをしのばせます。(夕方だったので露出不足でゴメンナサイ)
渋滞で知られる原宿六浦線(環状4号線)と舞岡上郷線が交差する神奈中車庫前交差点から10分足らず、幹線道路の直ぐ脇にこんな豊かな自然環境が残されているのですね。未見の方はぜひ一度訪ねてみては?(M&M)


満開! 瀬谷「海軍道路」沿線600本の桜並木4月5日(月)、あいにくの小雨模様でしたが、有志12名が「“農”のある散歩道」でのお花見を楽しみました。
相鉄線瀬谷駅の北、瀬谷中学校から八王子街道(旧国道16号線)を結ぶ約3キロの直線道路は「海軍道路」と呼ばれ、両側には約600本ものソメイヨシノが植えられており、市内でも有数の桜の名所。毎年桜の時期には「桜まつり」が開かれるそうで、今年は3日(土)に挙行され大賑わいだったとか。
10時過ぎ、港南台駅前から車3台に分乗し環状4号線を北上、原宿交差点を経て旧ドリームランドや泉ゆめが丘など沿線各地の街並み、田園風景を見ながら1時間足らずで上瀬谷農業専用地区に囲まれた桜並木に。

上瀬谷小東入口信号近くはとくに見事な枝ぶりでした

40キロ制限の道路ですがどの車も桜を見ながらゆっくり

すぐ横には広々とした畑が続きます

昼食後、車を降りて歩き出すとにわかに本降りに…

思いがけなく横文字の看板
返還されると決まったものの、この地区はいまだ米軍の「上瀬谷通信施設」の区域内。桜並木の通行も米軍の許可によるものと知り、一同びっくりしました。

「桜まつり」の特設屋台(右側)は星条旗カラー

ゲートにはこんな「警告」が…

雨を避けるため上瀬谷小前のJA直売所で雨宿り
農家の皆さんゴメンナサイ、直売所の軒先をお借りし小休止しました。でもお礼に「ハマッ子」(JA瀬谷支店)に立ち寄り、特産の豚肉や野菜、花の苗などをたっぷり購入いたしました。Mさんお目当ての「瀬谷のウド」は朝のうちに売り切れてしまうそうで、残念!■発端は「あぜみち」との出会い「お花見に行こう!」という山仲代表のツルの一声で急遽結成された「お花見トリオ」が天気予報やら開花情報やら市内各地の名所やらを検討する中で、たまたま持ち込まれた環境創造局の広報誌「あぜみち」(2010.3.25号)の写真が決め手となって今回のお花見が実現しました。横浜市内にこんな素晴らしい桜並木があったのですね。
でも残念ながら事業仕分けによる経費節減策で、この号を終刊号に4月からはホームページ上で発信していくことになったそうです。
三寒四温のうちに春爛漫!相変わらず春の歩みは変則的で自然界も戸惑っているようですが、さすがに4月に入るとまさに春爛漫といった気配が濃厚です。
春眠にかまけてダラダラと過ごしているうちに、瀬上沢通信員の I さんから届いていた瀬上の春の写真をアップするのが遅くなってしまいました。 

桜3景----余計な柵が邪魔な桜、逆光に光る桜、テングス病で花の咲かない枝(新葉が既に生えている)が出た桜
註:天狗巣病(テングスびょう)とは植物病害の一種で、植物(多くは樹木)の茎や枝が異常に密生する奇形症状を示すものの総称。高い木の上に巣のような形ができるためこの名がある。英語ではwitch's broom(魔女のほうき)という。直接の原因としては、植物ホルモンの異常が考えられる。


羊歯 --- 木漏れ日に新緑が美しい

青空に向けすっくと芽をふいたタラ


これはハリギリの幼木です