ホタルの季節に(続)

「栄区の瀬上沢を歩く」:朝日横浜版に大きな反響

「ホタルの里 ひっそりと」……5月30日(日)の朝日新聞朝刊の横浜版に瀬上沢の近況をルポする記事が大きく載りました
どうしたら開発の危機を乗り越え、里地里山としての豊かな自然を次の世代に伝えていくことができるのか。
私たち署名の会のシンプルな訴え&地道な取り組みをバックアップしてくれる反響のひとつとして紹介します。


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上郷深田遺跡問題

横浜市教育長から回答届く

署名の会は市道「舞岡上郷線」の緊急補修工事計画に関連して、4月26日付けで古代製鉄遺跡としては神奈川県下唯一、貴重な文化遺産として知られる「上郷深田遺跡」が工事によって破壊されることがないよう横浜市教育委員会に対して申し入れをしましたが、このほど市教委の山田教育長名で回答が寄せられました。(関連記事=5月9日付け)

東急建設による上郷開発計画が頓挫した今、舞岡上郷線の西側部分緑地の下に眠るとされる深田遺跡については、道路整備工事や土地の転売&乱開発による破壊を懸念する声が多く寄せられています。
市教委があらためて「この遺跡を含めた埋蔵文化財の包蔵地が開発されることになれば現地確認調査、本格調査を進めていくことになる」としたことは、無法無謀な開発への一定の牽制球に? 
開発の波によって失われてきた埋蔵遺跡。どういう形で保全を図り、市民共有の文化遺産として後世に伝えていくことができるのか、今後も注目していきたいと思います。 


◆資料:5・17付けの回答

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ホタルの季節に

飛んで火を射る夏の虫?

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23日付けの記事でご紹介したクアラルンプール郊外、セランゴール川の支流でのホタル鑑賞ツアーで買い求めたというホタルのホルダーです。
一瞬の光芒……、あえかな夏の風物詩……、青白い光を放つ幻想的な昆虫……というより、まさしく熱帯で躍動する「ファイアーフライ」のイメージそのもの。
ホタルはおもに熱帯から温帯の多雨地域に分布し、世界にはおよそ2,000種、日本でも約40種が生息しているとされているのですね。
なおホタルのバックは「ブンガ・ラヤ」(マレー語)、日本語に訳せば「ハイビスカス」。マレーシアの国花に制定されており、いたるところで色鮮やかに咲いています。(M&M)

市民不在、急場しのぎの舞上線問題

私たちの訴え:5月街宣チラシから

汗ばむような陽気となった5月22日、マロニエの花咲く港南台駅頭で、署名の会定例の街宣活動が行われました。
まもなくホタルの季節到来とあって、緑地保全の訴えには一段と力が入りました。

もっとも、この日の訴えの中心は4月に続き舞岡上郷線の補修問題です。
開発予定地を東西に分断する舞岡上郷線。仮設のまま20年が経過し、いつ大きな事故が起きても不思議がないと劣化の危険性が指摘されながらも、相変わらず本格的な整備工事が先延ばしされている現状に対し、横浜市と東急建設との間の「疑惑の構図?」を指摘する訴えに多くの市民が耳を傾けていました。

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久々にカンパ箱も登場しました


ところ変わればホタルも異相?

この日のチラシまきでカンパ箱を手にした広報チームのMが着ていたのはホタルの群舞をプリントしたTシャツ。
でも、儚げな夏の風物詩とはどこか雰囲気が異なります。
……それもその筈、3月に観光旅行で訪れたクアラルンプール郊外、セランゴール川の支流でのホタル鑑賞ツアーで買い求めたもの。常夏のマレーシアではホタルは「ファイアーフライ」そのもので、イメージは赤い光だとか。
観光パンフレットによれば、小舟で遊覧する河畔のマングローブの樹がまるでクリスマスツリーのように輝くそうですが、あいにくこの日は空振り。さて今年、瀬上沢はどうでしょうか?


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新緑の鎌倉広町緑地を歩く

のどかな里山風景広がる

都市公園法に基づく市街地における最も自然に近い緑地保全の一形態として整備が進むという鎌倉の広町緑地。(大船から湘南モノレールで「西鎌倉駅」下車、徒歩約10分)
署名の会「緑地保全チーム」は瀬上の保全を考えるフィールドワークの一環として、3月に鎌倉の広町緑地の保全整備活動の中軸を担うNPO法人「鎌倉広町の森市民協議会」の家原理事長らの案内で現地見学を行いましたが、冬枯れの野のそこここに春の息吹きは感じられたものの、あいにくの雨で魅力の一端しか見ることができませんでした。(3月8日付け記事参照)
このほど新緑の広町緑地を散策してきたと言うMさん(4月中旬)、そしてOさん(5月初旬)から相次いで現地のレポート写真が届きましたので、その一部を紹介します。


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シンボルツリーの大榎(えのき)もようやく若葉色に
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丘の頂から眼下に相模湾方面を望む

と言っても、カメラのアングルはいずれも広町緑地の素晴らしい景観だけではなく、「緑地整備のありよう」を考えさせるもの。
このコーナーでも何度か指摘していますが、横浜市で昨年来、瀬上市民の森、氷取沢市民の森や各地の公園で散策路の柵や遊具など施設の過剰?なまでの設置やリニューアル整備が行われていることへの批判の眼がとらえたものとなっています。
5年間の時限立法である横浜における「みどり税」の使途を市民の目線でウオッチするとともに、瀬上の保全を考える上で大いに参考になるようです。

ちなみに横浜市は人口368万人、平成22年度の一般会計予算は1兆3600億円/予算総額3兆1000億円、また鎌倉市は人口17.4万人、一般会計予算579億円/予算総額1035億円です。
予算規模が違うと言ってしまえばそれまで。でも、瀬上や氷取沢市民の森と都市林公園とされる広町緑地との整備の手法の違いは、自然との付き合い方をめぐる「哲学」の違いであるのかもしれません。


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晴れた日は富士山が見えるという峯山だが、あいにく視界はイマイチ
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長いカヤトのトンネルを抜けると…

ここからは市民手づくりの緑地整備の情景をとらえたOさんのレポート写真。
不要不急?のコンクリート製擬木の柵を市民の森の遊歩道に張りめぐらす横浜とは違って、粗削りな柵や橋と随所で出会うことになります。

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ハイヒールでは無理そうです(当たり前!)
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園内ガイド図も純朴そのもので…
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切り出した竹を使ったベンチ
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間伐した丸太を並べただけの簡易ベンチ
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シンプルな標註
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ぼくたち、道が狭いのでご用心!

舞岡上郷線問題

深田遺跡の再発掘問題で申し入れ

環状3号線と4号線を結び、地区住民にとっては重要な地方道でありながら、上郷開発計画がらみで暫定2車線、しかも3カ所の仮設橋の劣化による事故の危険性が指摘される「舞岡上郷線」。
その修復工事の早期着工を願う世論の高まりの中で、もう一つ大きな課題が急浮上してきました。

上郷地区には上郷高校(現・横浜栄高校)の造成工事にあたって発掘調査が行われた猿田遺跡と並び、舞上線の西側部分に大規模な古代製鉄遺跡があることが確認されており、大規模な保全修復工事が行われる場合、土の中に眠る遺跡群が破壊されてしまう恐れがあることがわかりました。

4月26日、署名の会は市教委に文化財保護の担当者を訪ね、別記のような要望書を手交しました。
経済社会情勢の変化によって、人口急増にともなう市街地の無秩序な拡大から、自然環境や文化財保全を優先した地域の見直しへと、大きく舵を切ることがいま求められています。

上郷深田遺跡は古代製鉄遺跡として県下唯一、全国でも古い方に属する貴重な文化遺産。前回の調査では想定を上回る充実した内容を持ち、かつその規模が広範囲にわたると判明したので、暫定的に埋め戻し保存したとされています。
道路局が補修工事を行うにあたって遺跡部分に触れるような工事が実施される場合には再調査・保存するよう市教委に強く要望しましたが、今後とも市民の注視が不可欠です。


◆資料:要望書(全文)

  
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舞岡上郷線問題

待ったなし! 補修工事の早期着手を!

上郷開発計画の予定地とされた33.2ヘクタールの緑地を東西に分断する「市道:舞岡上郷線」。
環状3号線と4号線を結ぶ港南台第297号線部分(延長830メートル)の仮設橋3カ所の危険性については4月の街宣行動でも訴えましたが、4月20日付けで横浜市道路局および栄区区政推進課が連名で区民宛ての広報文書を出していることが判明しました。

「平成22年度 栄区内における主な道路事業について」と題する文書がそれ。
舞岡上郷線のほか、環状4号線、上郷公田線、横浜環状南線についても「計画道路の必要性や進ちょく状況など、区民の皆さんへの道路整備についての情報提供を充実させていきたい」との前書き付きです。

ここでは舞上線のコピーを添えますが、そこには「応急対策工事を実施します」と延べられています。
しかし4月26日付けで掲載した署名の会のチラシが指摘しているように、その前日の4月19日に行われた署名の会との話し合いの席で、市の道路局建設課長らは舞上線の仮設橋について腐食や劣化の事実は認めながらも「予算措置はとっていない。これから調査し、工事計画をたてたい」としています。

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仮設橋である通称K1、K2、K3のアンダーパス(地下道)周辺の写真が付されています

応急とは「急場にとりあえず間に合わせること。急場しのぎ」のこと。(ウイキペディア)
横浜市道路局および栄区区政推進課は「急場しのぎ」で、予算措置や実施計画のないまま、とりあえず道路整備計画を区民に提示したのでしょうか?
欠陥道路に起因する事故や災害は待ってくれません。「お役所仕事」とならぬよう、一日も早い工事着工を市&区の担当者に要求しようではありませんか。

広報文書には「不明な点等があったら路線別の各担当まで気軽にお問い合わせください」とあります。
 連絡先=横浜市道路局建設課 671-3556 担当:安達さん
プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月、新たな動きが…?

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