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舞岡上郷線問題

道路局長、公開質問状に対し“牽強付会”の回答 速報

署名の会は6月7日付けで、横浜市の川口正敏道路局長宛に舞岡上郷線問題に関して11項目におよぶ公開質問状を提出していましたが、7月30日付けでようやく回答書が寄せられました。
その内容は……「K1橋については、開発に必要な通路を確保するためのものであることから、事業者側の負担により施工しました」はじめ、まさに驚くべき“牽強付会”の説。
この間の市議会常任委における質疑やマスコミ報道によって次々と明るみに出てきた舞上線建設をめぐる道路局と上郷開発計画の当事者である東急建設との間の“不適切な関係”について、居直りとしか思えない不誠実な文言を連ねるものでした。8月5日の「勉強会」を前に、問題点の一端をお届けします。

戸塚区の舞岡から日限山-野庭団地-清水橋-港南台5丁目を経て環状4号線の神奈中車庫前に至る都市計画道路舞岡上郷線。
この舞上線が上郷町の瀬上沢地区では、市街化調整区域から市街化区域への転用による大規模な商業施設やマンション&戸建住宅の建設を企図した東急建設の開発事業計画エリアを東西に分断しているわけですが、この道路建設にあたって工事の請負業者である東急建設が自社の他部門が推進をもくろむ開発計画に都合のいいように勝手に造成工事を行い、横浜市道路局の工事計画にない仮設橋&東西横断地下道を残していたのです。

舞上線の造成工事にあたっては、市街化が進み住居地域(建ぺい率40%、容積率200%)である環状4号線沿い、神奈中車庫前交差点に近い2本の既存道路を除き、それまで瀬上沢地区にあった何本もの農道を埋め立て道路床を築き貫通させる筈でした。
ところが2本の既存道路を跨ぐ橋(いわゆるK2、K3)とは別に、東急建設が道路局の了解?(密約)の下に、勝手に橋(いわゆるK1)を1本造っていたのです。将来、開発計画がスムーズに認可され、市街地としての価値が高まることを狙って……。

市会常任委の質疑で川口局長は、「横浜栄高校の生徒の通学に横断地下道が役だっている」と、校門から遠く離れたこのヤミ地下道の建設と存在を擁護するかのような答弁を繰り返しました。
しかし横浜栄高校(旧・上郷高校)の用地買収が始まったのは昭和56年8月。
57年1月にかけて5次にわたって土地を購入し翌58年1月には開校しているのですから、舞上線建設(工事着手は昭和62年9月)にあたって高校の前ではなく今の地点に横断地下道を造ることはつじつまがあいません。生徒の通学の安全、利便性について余りにも無責任な対応ではありませんか。

ましてや「事業者の負担によってできたので市のフトコロは痛んでいない。ガタガタ言うな」と言わんばかりの回答は市民を馬鹿にしているとしか思えません。
東急建設と道路局との“不適切な関係”から、仮設状態のまま20年以上も放置され劣化が進んだ舞上線。一日も早く市民にとって安心安全、便利な幹線道路として整備を進めてほしいものです。
 注:牽強付会=道理に合わないことを、自分に都合のよいように無理にこじつけること。

(公開質問状および川口道路局長名の回答など詳細は郵送による回答書が届き次第、続報の予定)


瀬上沢通信(広報)

舞上線問題を考える勉強会

8月4日(水)18時~
 於:上郷地区センター

   一般参加大歓迎 ふるってご参加ください!

環状3号線と4号線を結ぶ幹線道路でありながら仮設状態のまま20年余も放置され、橋脚や土留め部分の鋼材の腐食・劣化が深刻化している市道舞岡上郷線。早期補修の必要性が指摘されながらも、言を左右にして問題の先送りを図ろうとしてきた横浜市道路局。

しかし「署名の会」ならびに会員有志らによるヒアリングおよび情報公開請求に基づく資料開示、さらに市議会の2つの常任委員会(建築・都市整備・道路委員会、都市経営・総務委員会)における無所属ク所属議員らによる質疑などを通して、道路建設時の「上郷開発」をめぐる開発事業者(東急建設)と行政当局との“癒着の構造”がその根底にあることが明らかになってきました。

いまなぜ舞岡上郷線が注目されるのか?
上郷開発計画と舞岡上郷線整備計画とがなぜ連関するのか?
横浜市はなぜ外部の有識者らによる「検討委員会」を新たに設置したのか?

第2回舞岡上郷線検討委員会の開催前夜、入手した各種資料や証言に基づき問題点をわかりやすく解説、検討する勉強会を開きます。(検討委は5日の午後に開催)
何が問題か、そしてどうしたら市民にとって安全安心な幹線道路として一日も早く整備されるようになるのか、ともに考えてみませんか。(一般参加自由)

日時:8月4日(水)18時~20時40分
場所:上郷地区センター 中会議室 ☎892-8000
   ・JR根岸線「港南台駅」より神奈中「中島」又は「西ヶ谷入口」下車徒歩5分
    1系統 港86・40・36・37   
   ・JR東海道線「大船駅」より神奈中「中島」又は「西ヶ谷入口」下車徒歩5分
    1系統 船07・08
主催:上郷開発から緑地を守る署名の会 
申し込み&問合せ 891-5475(山仲)
E-mail syomeisegami@yahoo.co.jp

瀬上沢通信(広報)

暑中お見舞い申し上げます

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暑さしのぎに、いささか場違いですが涼しげな姿を…

暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
横浜の緑被率の低下に歯止めがかかっていませんが、幸い円海山周辺には貴重な緑地が広がっており、アスファルトジャングルと云われる都心部や人口稠密の駅周辺に比べ、いくぶんしのぎやすい住環境にあるようです。

東急建設による大規模な「上郷開発計画」が横浜市都市計画審議会によって却下されたのが2008年9月1日。あれからまもなく満2年になろうとしていますが、横浜市(都市整備局や環境創造局)は依然として開発予定地緑地の保全に向け有効な施策を講じようとせず、緑の自然環境・住環境の保全と拡充を求め、みどり税創設を受け入れた市民の願いに応えていません。

「上郷開発計画」に反対し緑の保全を訴える広範な市民の活動の結集体として2007年6月に生まれた「上郷開発から緑地を守る署名の会」。
私たちの活動は、円海山に連なる瀬上沢緑地の保全が確約され、私たち近隣住民だけではなく多くの市民や樹林地などに生息する動植物にとって豊かな自然の恵みが約束される日まで続きます。

署名活動開始から4回目の長く暑い夏を迎えましたが、引き続きご支援・ご協力をお願いいたします。

緑地保全への動き

「鍛冶ヶ谷市民の森」ほぼ半分が市有地に


薄緑色部分が市有地。南側が鎌倉街道に続く1低層と準住居地域

大規模なマンション計画によって開発の危機に瀕していた栄区鍛冶ヶ谷2丁目に残る市街化区域内の樹林地が「市民の森」として保全されることになったことは2月にレポートしましたが、その後、3月末までに環境創造局が14775㎡を買収し、整備計画を進めていることが判明しました。

鎌倉街道に面した鍛冶ヶ谷2丁目679番地から区境の港南区日野南7丁目へと北に広がる総面積28703㎡のうち51.5%にあたるもので、樹林地西側の斜面に接した周辺住民にとっては朗報ですが、鎌倉街道沿いの準住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)や横穴墓群の一部が残る東側部分の第1種低層住居専用地域(建ぺい率40%、容積率80%)が民有地として残されたことで、10年後には再び開発圧力が強まる恐れも?

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幸いマンション計画は業者の経営不振で頓挫したが…

このほか「みどりアップ計画」による平成21年度の主な実績として、栄区内では他に2カ所の市民の森の樹林地の買い取りが行われましたが(荒井沢:6000㎡、飯島:500㎡)、多くの市民が注目する瀬上沢についてはいまだに保全への具体策の提示はナシ。
「相続等不測の事態に対応した買い取り」を掲げる一方、「原則として買い取りはしない」と答えるばかりで、積極的な打開策を講じようとしない関係部局に対して市民から批判の声が高まっています。

舞上線検討委で真相究明なるか?

私たちの訴え:7月街宣チラシから

7月24日、第4土曜日。
連日の猛暑で高齢者を中心に熱中症によるダウンへの注意喚起がマスコミで叫ばれる中、署名の会定例の街頭行動が港南台駅頭で行われました。

炎天下の午前11時から12時まで、1時間。
この日の横浜の最高温度は34度と、全国最高の39度台には及びませんでしたが、それでも石畳の上でまるで“熱いトタン屋根の上の猫”もどき。
マイクを持つ人、チラシを配る人、それぞれに水分を補給しつつの難行苦行でしたが、例月以上の14人もが参加し、短時間で予備の100枚を加えた600枚のチラシを配り、舞上線問題の真相究明と早期補修、そして瀬上沢の全面保全への横浜市の打開策提示を訴えました。

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太田さん(3)

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8月4日(水)18時から舞上線問題で勉強会開催へ
外部有識者による6月29日の第1回舞岡上郷線検討委員会に続き、8月5日には2回目の委員会開催が告知されるなど、いよいよ舞上線問題が大きなヤマ場を迎えています。
署名の会では8月4日(水)の夜、上郷地区センターでこの問題の経緯と問題点を考える「勉強会」を開くことになり、広く一般市民の参加を呼びかけています。

環状4号線と3号線をつなぎ、栄&港南両区民だけではなく横浜南西部の市民にとって重要な幹線道路でありながら、なぜ仮設状態のまま20年以上も放置されてきたのか?
鋼材の腐食が進み、大震度地震による崩落の危険までもが危惧される3つの仮設橋やそのアンダーパス(地下道)がなぜ造られたのか?

「上郷開発計画」をめぐる開発事業者と行政との“癒着の構造”、どうしたら瀬上沢の貴重な緑地を保全することができるのか……など、あなたも一緒に考えてみませんか?

舞岡上郷線問題

上郷深田遺跡の位置と発掘調査時の遠景

仮設橋及びそのアンダーパス(地下道)部分の腐食が進み、崩落の危険性もが危惧される舞岡上郷線。
緊急補修工事の申し入れをする一方、私たちはその下に眠る「上郷深田製鉄遺跡」が破壊されることがないよう林市長に文化財保全のための対応を要望、市長名の回答を得ています。(5月9日付け&29日付け記事参照)
近く着手されるはずの緊急補修工事を前に、あらためて深田遺跡の概要を示すレポートを転載します。

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「埋文よこはま21号」(2010年2月28日発行)から。

遺跡の位置を示す図で遺跡にかかる線が市道舞岡上郷線。ただし発行年が2010年とあるのに、なぜか2009年4月に港南台&上郷両高校が合併して新たに開校した「横浜栄高校」がまだ上郷高のままだ。

緑地保全に向けて

LIVE GREEN ステッカーキャンペーン実施中

「上郷開発計画」はストップしたものの、地権者をたばねる東急建設は開発をあきらめず、規模を縮小して再提案する意向とされる一方、転売による乱開発の恐れも危惧される瀬上沢緑地。
この瀬上沢緑地を東西に分断する市道「舞岡上郷線」の建設をめぐり、横浜市道路局と東急建設の間で不適切な覚書がかわされ、開発問題に大きな影響を及ぼしていることは既報の通りですが、緑地保全に向けた訴えをさらに加速させるためのツールとしてステッカーを作成しようとする企画が進行中です。

この企画をプロモーター役として支えてくれているのはパタゴニア日本支社。
上郷開発に反対する署名運動以来、私たちの活動をさまざまな形でバックアップしてくれているパタゴニア日本支社では目下、神奈川県内の3直営店(関内・鎌倉・ベイサイドアウトレット)の店頭で緑地保全をアピールするツール作成に向け「ステッカーキャンペーン」を実施中です。

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鎌倉店で。下の右写真(関内店)のボードの3案から選ぶ。

より多くの市民に、瀬上の素晴らしい自然と環境保全の大切さを訴えるメッセージを届けるためのステッカー。あなたは3つの候補のうちどのデザインが最もいいと思いますか? 店頭であなたの1票を投じてみませんか!
ちなみに目下は民主・自民ならぬA案・B案が伯仲し、C案(第3極?)を大きく引き離しています。
 投票〆切日 7月19日(日)
 投票所   パタゴニア直営3店舗内の特設コーナー
      ・鎌倉店(鎌倉市小町)
      ・関内店(横浜市中区日本大通)
      ・ベイサイドアウトレット店(金沢区白帆)
       
なお投票結果にもとづき作成するステッカーについての時期や頒布方法等については確定次第、お知らせします。(広報チーム)       

緑地保全に向けて

町田市小野路の緑地保全地域と「武相荘」見学 速報

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7月10日(土)、栄区の緑の保全&愛好グループ「みどりちゃん&つっちぃ」(小番昌弘代表)が主催するバスツアーに参加して、署名の会の保全チーム有志が町田市郊外の小山田緑地や図師小野路(ずし・おのじ)歴史環境保全地域に連なる緑地を見学してきました。

特別仕立てのマイクロバスで朝8時にグループの本拠地である東上郷町を出発し、港南台駅前で本郷台・港南台地区のメンバーが合流した一行は総勢21名。
途中、国道16号線の大渋滞に巻き込まれることもなく10時には小山田緑地に到着し、
出迎えてくれた地元のNPO法人「町田ゆいの里」の代表者らの案内で同緑地の一部や隣接する小野路地区における里山の保全活動の実際を見学しました。

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自然林が残る都立小山田緑地公園
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緑地入口前に広がる水田地帯

前日の雨模様の曇天から一転、朝から久々に晴れ渡った小野路の田や畑では、ゆいの里のメンバー約30名が雑草とりに汗を流していましたが、この日は保全活動のアドバイザーでもある歴環保全管理組合の田極理事長が居合わせ、図師小野路歴史環境保全地域の保全の基本的な方針についても話を聞くことができました。

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豊かな里地里山風景が広がることに驚かされます
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作業の手を休め小休止するNPOの皆さんの横の木陰で田極さん(左脇)の話を聞く
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小山田緑地は樹林や谷戸が各地に残る多摩丘陵の一画。とりわけ多くの緑を残す下小山田町の一部が「都立小山田緑地」として保全され(計画面積=約146万平方メートル)、雑木林や草地の丘、畑や谷戸の田んぼなど計画面積の一部(約40万平方メートル)が開園されています。ちなみに同緑地内にある「みはらし広場」からは、天気の良い日は富士山と丹沢山系の山並みを望むことができ、円海山の「いっしんどう広場」と同じく国土交通省の関東富士見100景に選ばれているそうですが、残念ながら時間の関係でパス。

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小野路の青々とした稲田を眺めながら昼食の後、帰路は鶴川街道を走り旧白洲次郎・正子邸の「武相荘(ぶあいそう)」を見学して、午後3時半に港南台駅に帰着しました。

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豪壮な母屋の茅葺き屋根や邸内の散策路の木の柵も風格がある


みどりちゃん&つっちぃ
栄区東上郷町地区の住民有志らによる緑と土に親しむグループ。近在の農家の土地を借りて草花栽培を楽しむ一方、耕作放棄地等の畑づくりや田んぼづくりをめざしている。現在の会員15名、応援のサポーター6名。

自然の宝庫:円海山-続々

織姫のかわりにカルガモと出会いました

「七夕」を新暦で祝うようになってから7月7日に夜空に天の川を望むのは無理な話。
案の定、今年も横浜西郊では梅雨空がどんよりと垂れ込め、星のカケラすらうかがうことができませんでした。
無理な話と言えば、「無理が通れば道理が引っ込む」の喩えそのもの……このところ市道・舞岡上郷線の建設工事にかかわる横浜市道路局と開発業者(東急建設)がらみの“疑惑”が急浮上し、ブログでもその対応に追われました。

もっともこちらは「無理が通れば道路が引っ込む?」という具合で、仮設橋の老朽化による陥没や崩落の危険性が指摘されており、署名の会としては生活道路の早期整備と併せ疑惑の解明そして上郷開発計画の問題点を引き続き追及する中で、緑地としての保全を訴えていくことになります。

「七夕」の夜、1カ月ぶりに瀬上沢通信員の I さんから近況が届きました。
梅雨の晴れ間の清涼剤としてお届けします。

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このところ雨が多く、いろいろな茸がでています。
大きくて美味しそうな茸がありました。名前も分からず、まだ命も
惜しいので、冒険は止めときました。

いつもこの季節に、散策の途次、お茶を飲んでいるテーブルの直ぐ脇を
カルガモが餌場に通います。残念ながらテーブルをアングルに入れる
ことはできませんでした。

草刈りを免れたノカンゾウが二輪、鮮やかなオレンジ色を草地の
グリーンに添えていました。

:「月の暦」によれば今年の「七夕」は8月16日(月)、月暦6.0と、天空に天の川を見るにはぴったりの筈です。

神奈川新聞にも載りました

老朽化した栄区の仮設橋、補修へ難題山積 

横浜市道・舞岡上郷線(港南区港南台8丁目―栄区上郷町、830メートル)に架かる仮設橋(栄区上郷町)が老朽化し、地元住民らから早期補修・補強の必要性が指摘されている問題で、横浜市は、法律、都市計画、工学の専門家で構成する「舞岡上郷線検討委員会」を設置し、工事着手へ向け課題抽出を開始した。同線をめぐっては、仮設橋の帰属が不明であるほか、道路法の手続きが未了などの問題が市会で追及されており、市は補強工事に先立って事実関係を調査、整理する考えを示した。

 検討委で市側は7項目にわたる課題を示した。住民グループや市議らが問題視しているのは、市が仮設橋の帰属を不明としてきた点。施工者や帰属の裏付けとなる文書について、住民グループの開示請求に対し市は「文書不存在」としてきたからだ。

 しかし、この問題を市会で取り上げてきた太田正孝市議が6月21日、周辺地域の開発を計画していた業者(東急建設など)と市道路局長の間で1990年に取り交わされた覚書の写しを栄土木事務所で保管されていたファイルの中から見つけ出した。

 市は検討委でこの覚書について「KI橋(仮設橋)などは開発事業者の負担となっている」とし、「開発に必要な道路であることから、負担を求めた。覚書の経緯、詳細な内容については調査する」と釈明した。

 暫定供用開始から20年近く帰属が整理されてこなかった点について、市は「供用開始時に開発事業者から(仮設橋を)引き継ぎ、書面などによって帰属を明確にすべきところ整理が不十分であった」と不手際を認めた。そのうえで、仮設橋の補修・補強の費用については、「市が維持管理し、一般交通の用に供していることなどを考えれば、市が補修工事を行うことは妥当と考えている」との認識を示した。一方、「施工者に負担を求めるべきだ」との意見があることも課題として示している。

 また、情報公開請求に対し、覚書の原本もコピーも見つからなかったとしてきた点については、「保存年限5年の文書に相当すると判断し、原本を廃棄した。今後、保存年限が来たときに廃棄すべきかどうか確認して対処するよう徹底する」と、改善策を示した。

 住民グループ代表の山仲章介さんは「課題が解決していない状況で、文書を廃棄するのはおかしい。他の課題についても検討委で真相が解明されるよう注視していきたい」と話している。


注:掲載にあたって
地元紙がどういう形で舞上線をめぐる疑惑や市の対応、市会審議をとりあげてくれるか注目していましたが、ようやく5日付けの新聞で。スキャンが間に合わないため、とりあえず同紙のウェッブサイト「カナロコ」から転載させていただきます。
市の検討委の次回審議は8月とか。相撲界の不祥事解決をめぐり相撲協会の理事会や特別調査委の対応が注目されていますが、それに比して舞上線問題のスローペースぶりが際立ちます。林市長の英断を期待したいものです。


資料◆神奈川新聞7月5日

かながわ2

記事は第2社会面の右肩トップ、しかも1面の紙面紹介欄では参院選関連記事につぐ県政トップの扱いです。
週明け早々、林市長や小松崎副市長、そしてこの問題の当事者である川口道路局長はじめ関係者にとっては頭の痛い記事……?

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プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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