年頭のご挨拶

    謹  賀  新  年

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  瀬上の緑地保全めざし飛躍の年に!
             
                  2011 元旦

本 年 も よ ろ し く お 願 い い た し ま す。

防災講座:番外編の番外-補てい版

急激な海面上昇の恐れナシ  東大地震研の見解

年末の大掃除で忙しかったため、「調べてから書く」という基本原則をないがしろに。
ようやく一段落し検索したところ、「日本沈没」についてあれこれの論議がネット上で行われていたのです。

50ミリの豪雨で河川が氾濫することはあっても、50メートルの海面水位上昇で日本が沈没してしまう恐れは、当分無いことが判明しました。ご安心ください。(笑い)

以下、“東京大学地震研究所「日本沈没」と地球科学に関するQ&Aコーナー”による一問一答。

Q11.急速に地球温暖化が進んでいるといわれますが、その影響で海面が上昇して、日本が(世界も)沈没する可能性はありませんか? また温暖化による水没はどのように進みますか?

A11.南極やグリーンランドにある氷がすべて溶けたら海面は72m上昇するといわれています。そうすると世界中の多くの都市が沈没してしまいます。けれども、それらの氷が全部溶けるためには何千年もかかるため、すぐに都市が沈んでしまうほど急激な海面上昇はありません。現在のように急速に温暖化が進んだ場合、今後100年間で最大1m程度の海水面上昇が予想されます。そうすると、もともと土地の低い場所、国土の標高が低い国などは海面の下になってしまいます。詳しくは、下記の環境省のホームページをご覧下さい。

http://www.env.go.jp/earth/cop3/kanren/kaisetu/index.html

防災講座:番外編の番外

水位50m上昇で3都県がほぼ沈没? 日本沈没予測図大公開

『日本沈没』(にっぽんちんぼつ)。
1973年に刊行された小松左京によるSF小説で、これを原作とした映画、テレビドラマ、ラジオドラマ、漫画。映画が1973年と2006年に製作されたので、ご存知の方も多いのでは? 

でも昨今はSFの世界ではなく生産年齢人口の減少や高齢化にともなう福祉予算増による国民経済の破綻による「日本沈没」を危惧する声がかまびすしいのですね。

そんな折りも折り、我が家の大掃除の片付けの書類整理で、「精密・日本沈没大地図」と題する地図が出てきたので一挙(部分)公開することにします。

雑誌『奇想天外』の1973年4月号の特別付録で、「もし、日本周辺の水位が50(100)メートルあがったらあなたの家は、大丈夫だろうか!?」との但し書きがついています。

日本沈没

青色が水位50m上昇で水没、薄水色が100m上昇で水没の予測

東京・千葉・茨城は50メートル上昇でほぼ沈没してしまう、との恐ろしい予測図です。
おっと……横浜もかなりヤバイ状況です。

これを「奇想天外」と見るか、リアルな警鐘と見るか……。
地球温暖化による海面水位上昇が「今そこにある危機」として叫ばれる時代であるだけに、横浜市の「洪水ハザードマップ」と併せて検証してみるのも一興では?(M&M)

防災講座:番外編

「60ミリ対応」の時代 ゲリラ豪雨への処方箋は?

この程度のささやかなブログでも、個人の「つぶやき」とは異なり、折りにふれ「上郷開発」に関連する時事的なニュースを載せたり、特集記事を紹介したりしているため、時に舌足らずだったり、誤報があったり、小さなミスが避けられないのですね。

このほどアップした「備えあれど憂いあり-2」について、今朝、署名の会の河川水害対策チームのチームリーダーであるI.T.さんからお叱りのメールが届いたのです。

要は、記事の編集段階で見出しを「『50ミリ対応』見直し必至?」としたため、「横浜市は既に50ミリ対応を終え、60ミリ対応もしている。せめて“「50ミリ対応」ゲリラ豪雨にはとても対応できず”としたらどうか、というものでした。
確かに、横浜市はすでに平成20年(2008)6月に開かれた横浜市環境創造審議会で当時の小松崎環境創造局長(現・副市長)が「60ミリ対応」について触れているのですね。

ブログを読んで、「とっくに見直しているよ」と胸を張る(?)関係者の得意顔が目に浮かぶようです。
でも、今でも浸水被害の恐れから抜け出せない栄区の河川流域エリアの場合はどうか? 
この先さらに緑地保全とゲリラ豪雨との関連などについて調査結果を載せていくつもりですが、とりあえず市の基本姿勢を紹介しておきましょう。
 
ただし、審議案件は「土壌・地下水汚染の規制のあり方について」で、しかも都心部のケース。栄区のような郊外区とは事情が違いますが。

資料=平成20年(2008)6月、横浜市環境創造審議会における小松崎環境創造局長答弁(進士五十八委員の発言に応えるかたちで)

今、横浜市は浸水対策として、時間当たり降雨量50 ミリ、60 ミリの対応を地域に分けて実施しており、このあたりの都市部は、60 ミリ対応の部分が多いです。そうしますと、地下への考え方は、辺りにどんどん管を入れて、排水する訳ですが、私が思いますには、ずっとその考え方でいいのか、大いに疑問があるところです。
これまでの下水処理、雨水処理の考え方は、いわゆる装置型でやってきており、なかなか、転換までに至っておりませんが、進士先生がおっしゃるように、道路は、市街地を入れると約25~30%の面積がありますので、極端なことを言えば、全部透水性舗装にした場合どういう世界になるのか。そこまで装置的な整備をしなくても、いいのかも解らない。
水循環という視点からも大きな構えとして、下水処理などの考え方も含めて検討することが必要だと、そういう時代と意識します。

防災講座:続

「50ミリ対応」見直し必至? 備えあれど憂いあり―2

柏尾川は海との高低差が少なく、その排水能力は潮位に大いに影響され、大潮の満潮時や台風など低気圧による高潮発生時には水が捌(は)けていかず、その対応力が落ちるので、河川への雨水流入規制は㎥/秒の瞬間流量規制では不十分であり、ある時間に流れ出た雨水の累積流出量を考慮に入れる必要がある、と考えていました。。

この度、神奈川県県土整備局の河川下水道部河川課に確認したところ、柏尾川が境川に流れ出る地点では、海面が一番高い状態の時でも毎秒450㎥の水捌けが確保できているとのことでした。その場所の川の断面積は187㎡で、計算すると川水の流速は秒速約2.4mということになります。
50㍉までの降雨に限れば、この毎秒450㎥の水捌けを前提にするならば、雨水の川への流出規制は㎥/秒の瞬間流量規制で十分といえます。

図|降雨による年間警報発表回数


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ちなみに、柏尾川流域に50ミリ/hの雨が降り、その50%が川に流れ出たと想定し大まかな計算を試みると、1時間で62k㎡×0.025m=1,550,000㎥、境川に流下して行く量450㎥×3,600=1,620,000㎥との差が70,000㎥となり、降雨と関係のない生活排水や産業排水などが加わることを計算に入れれば、やはり50ミリ対応がやっとできていることになるようです。

但し、雨水と下水とが合流している所では、大量の雨水が下水管に吸収できなければ、あるいはまた川の水面が異常に高くなれば内水などの水害が発生することとなります。by I.T. (おわり)

注:表はいずれも横浜市環境創造局「ゲリラ豪雨対策報告書」(平成20年10月)から。
   

防災講座

河川の「50ミリ対応」について  備えあれど憂いあり―1 

いたち川を含む柏尾川流域において、1時間に50㍉の降雨があっても水害が発生しないよう、その排水・貯水能力を向上させるため、堤防のかさ上げ、川幅拡張、河床の掘り下げ、遊水地や調整池設置など様々な努力が行われてきました。その結果、現在50㍉対応は完了し、60㍉対応に向け更なる整備を行っているそうです。

従来、柏尾川流域では水害に見舞われることが多々ありました。排水・貯水能力の改良施策によりその発生は一時治まったかに見えましたが、1955年頃から始まる大規模な住宅地開発や道路の拡充整備の結果、強い雨が続くと急激な出水を招くようになり、再び水害の発生が見られるようになりました。

加えて昨今、日本各地で記録される集中豪雨は100㍉を超えるものが珍しくなくなり、ついこの12月3日いたち川流域では45㍉/hの雨が降り、河川監視カメラのある城山橋付近で一時「避難判断水位」を超えました。
しかもこの日、緑区の長津田では63㍉/hの降雨が記録されており、もしこの雨が柏尾川流域に降っていれば、水害は免れ得なかったことでしょう。

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昭和45年7月洪水の浸水状況(いたち川:天神橋付近)

河川の排水・貯水能力アップ施策が、これまでの都市化による水害発生の後追いとなっている上に、このような気候の激化が追い打ちをかけています。
良好な環境を次世代に残すという意味で緑地の保全や生物多様性が様々な場面で主張されていますが、それよりも一義的に充足されているべき住民の生命・財産の保全が後手に回り、対応できていないということにもっと注目すべきです。
そうすると、保水力に富む森林・原野・田畑などの緑地を保全し生物多様性を図ることは、取りも直さず喫緊の課題である生命・財産の保全に直結しているという事実に気づく筈です。 by I.T. (以下続く)

 
                 

自然の宝庫:円海山-冬

「眼福」って知ってますか  冬枯れの里山ハイキングのお薦め

日本海沿岸各地はじめ北国のみならず九州でも雪マークが並んでいますが、今日25日、そして明日26日と横浜地方は晴天の模様。気温も10度近くと、穏やかな週末を迎えそうです。

で、クリスマスの喧騒や年の瀬の慌ただしさを抜けて、冬枯れの瀬上沢から円海山ハイキングはいかが?
瀬上沢通信員の I さんから届いたスナップ2葉をご紹介します。
これぞまさしく「眼福」! 週末の日の入り時刻は4時半過ぎです。(26日は午後から曇るかも?)

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いっしんどう広場から眺めた富士の夕景。(12月4日)
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大丸広場。枯野の風情もまたオツなもの。(12月24日)

注:眼福=珍しいもの、美しいものなどを見ることのできた幸せ。目の保養。


要監視! 乞う、情報!
もっとも「眼福」とは逆に、イヤな予感も。
情報筋によれば、28日(火)の朝、瀬上沢の入口付近、横堰前の土砂搬入地周辺で何らかの土木工事が行われる……との噂が流れているそうです。
乱開発? 長年の耕作放棄で荒れ果てた土地とはいえ、農地の大規模な改変は農地法違反であるし、500㎡以上の土地の造成には届出が必要。
あるいは舞岡上郷線の補修工事に向けた工事用資材のストックヤードかもしれないけれど、約5000万円とされる補修工事の入札結果は不明だし、週明けにはヒヤリングが必至です。

「12・3大雨洪水警報問題」余話

川の流れにご用心! 大雨時の危険水位

昨日のヤフーの全国天気概況によれば、
「23日は、低気圧が発達しながら北海道の南海上を北東に進むでしょう。北海道は雪でふぶきそうです。内陸は大雪となる所もあるでしょう。東北は雨で、太平洋側は朝まで激しく降る所がありそうです。大雨になっている所がありますので土砂災害などに警戒して下さい。北海道や東北は暴風や高波にも警戒が必要です。北陸から山陰地方は雨や雷雨ですが、関東から西は晴れそうです。」

さて、その実際がどうであったかはそれぞれ調べていただくとして、年の瀬はそれなりに天気が安定し、横浜は本日も穏やかな晴天。その日、栄区の光田区長が「眠られぬ夜を過ごした」という、イタチ川にかかる城山橋あたりものどかな流れです。

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24日午前10時過ぎの画像(市の防災情報から)

実は12月3日の「非常事態一歩手前」以来、激しい雨が降るとイタチ川の水量が気になってしかたがないのですね。
で、横浜市の「防災情報」をチェックしていると、興味深いデータが散見されるのです。
例えば県の「雨量水位情報」のポイントである「いたち川」にかかる水神橋(笠間町、大船パークタウン脇) 。
 氾濫危険水位  340cm
 避難判断水位  280cm
 氾濫注意水位  200cm
 水防団待機水位 160cm
なおちなみに光田区長が「眠られぬ夜を過ごした」という12月2日(木)から3日(金)朝にかけての24時間累計雨量(栄消防署調べ)は92ミリ。
水神橋の上流にある「城山橋」(柏陽高校裏手)の水位は3日午前8時で219cmと一気に水神橋の「氾濫注意水位」を超えたのでした。
……それで、非常事態宣言一歩手前まで行ったわけですね。

さて、市や県の対応は雨量50ミリ。
ゲリラ豪雨が頻発する昨今、その問題点については……引き続き続報の予定です。


■第2信 城山橋の場合
実は上記のデータは区役所脇よりずぅーと下流の水神橋のもの。瀬上沢通信員のIさんから先刻、城山橋のデータが届いたので補足します。
これを見ると、光田区長が「眠られぬ夜」に引き続く緊張状態?のうちに通常の出勤タイムに突入したことがわかります。あらためて、お疲れさまでした。

市のサイトから過去のデータ表を出し、10分刻みのデータを出すと、色分けで表示で7時50分にこれよりも一段上の避難判断水位を超え241センチメートルを記録していることが分ります。
市のサイトでは、城山橋における数値として上からそれぞれ300、240、180、120となっています。

12月街宣行動

舞上線補修&瀬上沢保全、新たな局面へ 業者との“癒着”解消を

今や歳末の港南台駅頭の風物詩の一つともなった署名の会恒例の街宣行動。
今年も特設テントによる正月のしめ縄・しめ飾り売りへの配慮から予定を1週間繰り上げ、本日18日(土)の11時~12時、歳末の買い物客で賑わうバーズ前で行いました。

舞上線検討委による最終報告と市長への答申、また10日に開かれた市会の「建築・都市整備・道路委員会」で無所属クラブの井上さくら議員が、市は東急とのなれあい関係を終わらせ、瀬上沢全域の保全に向け損切りを迫るべきでは……と発言するなど局面打開のための新たな動きが伝えられる中での街宣であるだけに、山仲代表はじめマイクを通じたアピールもひときわ力強く、ステッカー頒布へのカンパも過去最高となりました。
 

■私たちの訴え=12月チラシから 


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■第2報
署名の会は栄区&港南区の区民を主体とする市民運動団体です。知恵ある人は知恵を、時間のある人は時間を、金のある人は金を……そうした有形無形のパワーを出し合って、ゆるやかに連携して活動してきました。
そんな事情で、本日の街宣活動についても終了後は三々五々それぞれの生活に戻ったためご報告が遅くなりましたが、つい先刻、写真とカンパ集計が届きました。
1,000 x 5 = 5,000  500 x 2 = 1,000 100 x 21 = 2,100 50 x 4 = 200 10 x 16 = 160 5 x 2 = 10  1 x 7 = 7  合計 8,477円

なんと1000円札が5枚もあり、硬貨を合わせて計8477円! 
すばらしい反響で、これは街宣活動が始まって以来の額です。市民の皆さん、ありがとうございました。


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そして金額もさることながら、穏やかな晴天に恵まれたこともあって、様々な年齢層の方がチラシを受け取り、カンパを寄せてくださったことが私たちの活動にとって何よりの励ましとなりました。

「12・3大雨洪水警報」:続報

「史上7位」…幸い、大きな被害なし

12月3日の横浜地方における「大雨洪水警報発令」を裏付ける降水量のデータのうち「史上7位」とは、以下に示す「日最大10分間降水量」に基づきます。
なお詳しいデータ、そして横浜市や栄区役所の緊急時の対応などについては横浜市HPの「防災情報」コーナー
  
http://www.city.yokohama.jp/me/shobo/kikikanri/
または市消防局危機管理課、栄区役所総務部総務課に問い合わせてみては?

横浜地方の降水量データ 

順位  日最大10分間降水量(mm) 日最大1時間降水量(mm)
 1   39.0(1995/ 6/20)   92.0(1998/ 7/30)
 2   34.0(1998/ 7/30)   82.0(1994/ 8/21)
 3   25.0(1997/ 8/23)   63.2(1946/11/27)
 4   24.5(1981/ 7/22)   58.2(1961/ 6/28)
 5   22.5(1961/10/ 7)   57.0(1983/ 7/ 9)
 6   21.0(1983/ 7/ 9)   54.4(1964/ 9/ 1)
 7   20.0(2010/12/ 3)   54.0(1983/ 8/15)
 8   20.0(1992/ 7/15)   53.0(1995/ 6/20)
 9   19.5(1983/ 9/ 1)   53.0(1970/ 7/ 1)
10   19.5(1970/ 9/15)   52.3(1955/ 8/26)

注:幸いこの日の雨による人的被害は全市でもナシ、栄区内では床下浸水が1軒(公田町)にとどまりました。  

エリア情報

降雨量105ミリ 3日の大雨は観測史上7番目の記録 横浜地方気象台

平成16年(2004)10月、台風22号による雨で、いたち川下流、柏尾川にいたち川が流れ込んでいるあたりで100軒以上の浸水被害があったことは、まだ区民の記憶に生々しいことと思います。

そんなわけで、12月3日の大雨洪水警報によるいたち川大増水の知らせは沿線流域住民にとってはまさに危機の再来……。光田区長ならずとも眠られぬ夜を過ごした方も多かったのでは?
エリア情報「いたち川が危なかった!」(12月5日付け)に対して瀬上沢通信員の I さんから関連情報が届きましたので、続報としてお届けします!

排水能力の裏付けのない都市開発(緑地の破壊)は許されない!

いたち川の城山橋付近に設置された河川監視カメラの生々しい写真は、昨今各地で降る異常降雨の怖さを如実に物語っています。ブログの案内に従って
http://mizubousaiyokohama.jp/camera_syousai.cgi?point_code=546611 
で、1時間毎の映像を見ることができます。

この3日の大雨は7時から8時の間にいたち川流域で45mm/hと最大雨量となり、降り始めの午前0時半から9時に止むまでに105ミリの降雨量となりました。10分間雨量も7時50分前後に20mmに達し、これは横浜地方気象台における観測史上7番目の記録となっています。
上記のサイトで河川監視カメラの時間毎の映像を見ると、水位が時間毎の降雨量に即応しているのに驚かされます。 雨が降り止んだ9時の映像では既に水位が少し下がってきています。このことから次の事が推測されます。
「流出係数の低い(吸収率の高い)森林・原野・農地などに降った雨は、その調整機能により、遅く流れ出し、かつ、流出量も降雨の強弱による影響を平均化しているので、降雨の強さに呼応した水位の上下は主に舗装面や屋根などの流出係数の高いところに降った雨に起因するものである。」

そして、ここで危惧されるポイントは、
1.昔の開発地は調整池が設置されていない。近頃の開発地では調整池は義務付けられているが、その貯水容量はとても昨今の異常降雨に対応できるものではない。調整池が満杯になれば、流出係数の高いエリアから流出する雨水量は膨大なものとなる。
2.道路の拡充も(近年広げられた鎌倉街道など)そのほとんどが調整池を持たないので、ゲリラ豪雨即水害発生という危険性を増大させる結果となる。
3.調整池の容量を決める要素となる規制流出雨量は㎥/秒となっており、瞬間流量である。水捌けの悪い柏尾川を流出先に持ついたち川流域では、少なくとも強い雨の降り始めからの総雨水流出量を考慮に入れる必要がある。
4.柏尾川の排水能力は海までの落差が少ないことから海水面の高さに影響される。従って大潮の満潮時や台風接近で低気圧となった場合は、その排水能力は落ちることとなる。堤防決壊や堤防越水がなくても内水が発生し、マンホール等からの水の逆流で水害が発生する。
5.水害の未然防止のため河川改修、遊水地設置、浸透マス普及を図っているが、これまでの都市開発の付けを後追いで払っている状況である。……

以上のことから、排水能力の裏付けのない都市開発(緑地の破壊)はこれ以上、許されないという結論に至ります。(I.T.)

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山手の丘の上に立つ横浜地方気象台(2010.5)。
横浜地方気象台は昭和2年(1927)に建てられ、平成21年に安藤忠雄事務所による保存再生事業でリニューアル。白亜の建物は観光スポットとして一般公開されている。

編集部注記:
1 12月3日(金)は満潮3:30、干潮8:40。降り始めころが満潮、急激に水かさが増したころが干潮で何よりでした。これが逆だったら浸水被害が発生していたかも?
2 平成16年は10個の台風が日本に上陸、首都圏においては10月に台風22号及び台風23号の襲来と秋雨前線の影響による暴風・豪雨に見舞われ、各地で交通網の分断、道路冠水、地下街の浸水等の被害が生じました。
特に台風22号は、伊豆半島での上陸時の中心気圧が950hPaで、東日本に上陸した台風の上陸時中心気圧は過去10年で最も低い値に。また10月の月降水量が東京で780.0mm、横浜で761.5mmとなり、それぞれ統計開始以来の月降水量の極値を更新したそうです。


■関連資料:ウイキペディア「柏尾川」から
柏尾川は、大雨が降るたびに氾濫し、また晴天が数日つづくと干上がってしまい流域の住民を困らせていたが、近世以降に度々行われた治水工事によって次第に水害・干害は減少していった。
しかし昭和30年ごろから始まる周辺地域の急速な宅地化によって、それまで水を蓄えていた水田・森林が減少すると、柏尾川の保水能力は低下し再び氾濫が頻発するようになった。昭和40年ごろより遊水地(栄区)の設置や川幅の拡張、川底の浚渫などさらなる治水環境の整備がたびたび行われたため、1982年以降大きな氾濫は絶える事になる。
久しく水害とは縁のなかった柏尾川だったが、2004年10月9日に関東地方を襲った台風22号では、低地となっている大船駅周辺、境川との合流地点である藤沢市川名付近など広い範囲で氾濫を起こし大きな被害を残した。このため地域住民からは治水対策の見直しを訴える声も聞かれた。

舞岡上郷線問題

市は公共の安全を財政との「天秤勘定」で忖度? 東急建設が懸念 
 ~東急建設社長VS道路局長の往復書簡から~ 

私たちのヒヤリングと交渉、また市会常任委における厳しい追及、さらに舞上線検討委の審議などを通して、次々と明るみに出た舞岡上郷線をめぐる疑惑の構図、そして問題点。
しかし市当局へのヒヤリングや検討委の傍聴では知ることのできなかった新事実が情報開示請求によって明らかになりつつあります。


 しょせん「仮設」であって、現行の設計基準を満たさない…  
 2月23日付け:東急建設社長 → 道路局長 

平成22年2月23日付けで東急建設の市川正美社長名で山下道路局長宛に出された舞岡上郷線の補修工事問題に関する「返書」には注目すべき文言があります。

 以下、「返書」から抜粋。
・仮設構造物に対する貴局の平成20年度の調査の結果、経年劣化も著しいことが明らかとなり、また、所詮、「仮設」であって、現行の設計基準も満たさないため、至急、補修又は架替えなどを要するとの貴局のご指摘に応じて、貴局と協議しているものであります。この点、貴局が強くご主張になる道路利用者等公共の安全につきましては、当社におきましても最優先課題として捉え、当初の目的との整合性も踏まえて、貴局と真摯に協議対応させていただいていることはご高承のとおりであります。
・お示しいただいた平成22年1月付け短期的対策工の検討案は、貴局も自認されるとおり、いかにも簡易な(短期的な)ものであり、当社としては、貴局の昨年来のご主張である「道路利用者の安全を確保する」ものとしては、甚だ不満足なものではないかとの感を禁じ得ません。
・暫定供用そのものに協力している当社としましては、貴局において、決して公共の安全を財政状況等との天秤勘定だけで忖度しているものではないことを願うものであります。
 
 緊急対策が遅れ損害が生じれは御社にも相応の責任…  
  
 3月9日付け:道路局長 → 東急建設社長

なお、この「返書」に対して山下局長名で発した「横浜市都市計画道路舞岡上郷線暫定供用部の補強対策について」と題する回答(平成22年3月9日、道建第7316号)にもまた、担当する道路局建設課のあせりと不安?が隠されている文言があって注目されます。 

以下、市の「回答」から抜粋。
・しかしながら、御社との協議に時間を要し、緊急対策の着手が遅れ、第三者に対して損害が生じた場合には、御社にも相応の責任が生じる恐れもあります。

署名の会が11月初めに行った「過去2年間の道路局と東急建設との協議関連資料」についての情報開示請求に対する「一部開示」によって入手した交換文書が示す、まさに泥仕合もどきの文書による応酬。
この先、さらに開示を求めて異議申し立て中ですので、乞う注目!
しかし、それより何より、この文書の応酬からまもなく1年。補修工事はいつ着工になるのでしょうか? 

舞岡上郷線問題

資料:「検討委最終報告」に関する記者発表資料 12月7日:道路局

表面
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裏面
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■お知らせ
報告書は以下のURLからダウンロードすることができます。
http://www.city.yokohama.jp/me/douro/kensetsu/maikami/

舞岡上郷線問題

「仮設橋の架け替えを」 検討委が最終報告書を市長に提出

9日付けの朝日新聞横浜版は舞岡上郷線検討委が8日に林市長宛に「最終報告書」を提出し、市道・舞岡上郷線の仮設橋について「架け替えを求めた」ことを大きく報じました。

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11月30日(火)午後に開かれた第4回検討委には署名の会から山仲代表ほか1名が傍聴(あいかわらず人数規制で傍聴者は全部で5名)、岸井隆幸委員長(日大理工学部教授)はじめ4人の委員による審議を見守ったのですが、この日の質疑や道路局側の答弁はどちらかと言えば署名の会はじめ市民の批判や不安感を軽視し、現状の追認・座視の印象があっただけに、4段見出しの記事はやや意外の感があります。

事実、検討委の当日配布された資料の「長期的対策の実施時期」には、今回点検した構造部材について、「損傷・劣化が認められるものの現状では構造強度を満足している。今回、短期的対策として補修・補強工事を実施すれば10年程度は補修の効果が得られる。すでに20年程度経過しているので、いずれ補修対応ではなく本格的な架け替えが必要…」と記されています。

短期的対策としての補修工事の入札が価格面で流れたこともあり、いまだ未着工。まさしく「可及的速やかに……」というお役所言葉的な対応策と読み取っただけに、今日開かれた市会の「建築・都市整備・道路委員会」でどういう報告と質疑が行われたか注目されます。
 :改修工事の入札問題は11月27日付けブログ参照。

エリア情報

いたち川が危なかった! 12月3日、大雨洪水警報発令!

12月2日(木)夜から3日(金)朝にかけての暴風雨は関東地方をも直撃、新幹線が一時ストップしたほか、横浜でも大雨による被害があいついだようです。

3日(金)に行われた栄区民活動センターの登録市民団体による交流会で、光田区長は「いたち川があふれそうだった」と挨拶の中でふれたとか。きっと区長は一睡もできなかったのでは?
別の団体の代表としてこの日の集まりに参加したTKさん(署名の会のメンバー)によれば、ご家族が当日の9時ごろ警察学校のそばの川の流れのすごさを目撃したそうです。

以下は横浜市の防災情報による「河川監視カメラ」がとらえた城山橋付近の増水状況を示す画像です。

546611_mobile_20101203040000.jpg  3日午前4時

12.3 08AM城山橋  3日午前8時

で、たまたまさらに検索したところ「神奈川:事件・事故速報ニュース」というサイトに以下のようなデータがありました。  
光田区長は先年の氾濫被害の記憶を思い起こし、「河川監視カメラ」による画像とこの「河川水位情報」とに釘付けとなり一睡もできなかったのでしょう。

なおこの「河川監視カメラ」による画像は日時を指定して見ることができ、3日の朝8時(上の画像)を見るとまさに激流、沿線の住民が浸水の危険を感じたことも無理はありません。
署名の会は11月16日に行われた市長とのミーティングの席でも、緑地を破壊する開発行為と大雨による浸水被害の危険性を訴えましたが、今回の画像はまさに「いま、そこにある危機」を如実に物語るものと云えるのでは?        
注:城山橋=柏陽高校の直ぐ裏手、公田桂遠藤線がいたち川と交差する地点。

 
2010年12月03日 横浜市河川水位情報
【発表時刻】
03日07時45分
以下の観測地点で河川の水位が避難判断水位を超えました。
【城山橋(いたち川)】
 2.41m↑ (上昇中)
【永戸人道橋(芹谷川)】
 2.74m↑ (上昇中)
以下の観測地点で河川の水位がはん濫注意水位を超えました。
【宮原橋(鳥山川)】
 2.30m↑ (上昇中)
【下永谷3号橋(平戸永谷川)】
 2.03m↑ (上昇中)
【水神橋(いたち川)】
 2.02m↑ (上昇中)

【詳細情報】
http://www.bousai-mail.jp/yokohama/suii/21.html
【防災情報トップへ】
http://www.bousai-mail.jp/yokohama/

■第2報
増水を実感できない方のために24時間後の翌4日(土)午前8時の画像ほかを追加しました。
これがふだん見慣れた光景ですが、下の写真を見ると怖さを実感!

546611_mobile_20101204080000.jpg  4日午前8時

546611_mobile_20101128140000.jpg  11月28日(日)14時

プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月、新たな動きが…?

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