舞岡上郷線問題
市は公共の安全を財政との「天秤勘定」で忖度? 東急建設が懸念
~東急建設社長VS道路局長の往復書簡から~
私たちのヒヤリングと交渉、また市会常任委における厳しい追及、さらに舞上線検討委の審議などを通して、次々と明るみに出た舞岡上郷線をめぐる疑惑の構図、そして問題点。
しかし市当局へのヒヤリングや検討委の傍聴では知ることのできなかった新事実が情報開示請求によって明らかになりつつあります。
しょせん「仮設」であって、現行の設計基準を満たさない…
2月23日付け:東急建設社長 → 道路局長
平成22年2月23日付けで東急建設の市川正美社長名で山下道路局長宛に出された舞岡上郷線の補修工事問題に関する「返書」には注目すべき文言があります。
以下、「返書」から抜粋。
・仮設構造物に対する貴局の平成20年度の調査の結果、経年劣化も著しいことが明らかとなり、また、所詮、「仮設」であって、現行の設計基準も満たさないため、至急、補修又は架替えなどを要するとの貴局のご指摘に応じて、貴局と協議しているものであります。この点、貴局が強くご主張になる道路利用者等公共の安全につきましては、当社におきましても最優先課題として捉え、当初の目的との整合性も踏まえて、貴局と真摯に協議対応させていただいていることはご高承のとおりであります。
・お示しいただいた平成22年1月付け短期的対策工の検討案は、貴局も自認されるとおり、いかにも簡易な(短期的な)ものであり、当社としては、貴局の昨年来のご主張である「道路利用者の安全を確保する」ものとしては、甚だ不満足なものではないかとの感を禁じ得ません。
・暫定供用そのものに協力している当社としましては、貴局において、決して公共の安全を財政状況等との天秤勘定だけで忖度しているものではないことを願うものであります。
緊急対策が遅れ損害が生じれは御社にも相応の責任…
3月9日付け:道路局長 → 東急建設社長
なお、この「返書」に対して山下局長名で発した「横浜市都市計画道路舞岡上郷線暫定供用部の補強対策について」と題する回答(平成22年3月9日、道建第7316号)にもまた、担当する道路局建設課のあせりと不安?が隠されている文言があって注目されます。
以下、市の「回答」から抜粋。
・しかしながら、御社との協議に時間を要し、緊急対策の着手が遅れ、第三者に対して損害が生じた場合には、御社にも相応の責任が生じる恐れもあります。
署名の会が11月初めに行った「過去2年間の道路局と東急建設との協議関連資料」についての情報開示請求に対する「一部開示」によって入手した交換文書が示す、まさに泥仕合もどきの文書による応酬。
この先、さらに開示を求めて異議申し立て中ですので、乞う注目!
しかし、それより何より、この文書の応酬からまもなく1年。補修工事はいつ着工になるのでしょうか?
~東急建設社長VS道路局長の往復書簡から~
私たちのヒヤリングと交渉、また市会常任委における厳しい追及、さらに舞上線検討委の審議などを通して、次々と明るみに出た舞岡上郷線をめぐる疑惑の構図、そして問題点。
しかし市当局へのヒヤリングや検討委の傍聴では知ることのできなかった新事実が情報開示請求によって明らかになりつつあります。
しょせん「仮設」であって、現行の設計基準を満たさない…
2月23日付け:東急建設社長 → 道路局長
平成22年2月23日付けで東急建設の市川正美社長名で山下道路局長宛に出された舞岡上郷線の補修工事問題に関する「返書」には注目すべき文言があります。
以下、「返書」から抜粋。
・仮設構造物に対する貴局の平成20年度の調査の結果、経年劣化も著しいことが明らかとなり、また、所詮、「仮設」であって、現行の設計基準も満たさないため、至急、補修又は架替えなどを要するとの貴局のご指摘に応じて、貴局と協議しているものであります。この点、貴局が強くご主張になる道路利用者等公共の安全につきましては、当社におきましても最優先課題として捉え、当初の目的との整合性も踏まえて、貴局と真摯に協議対応させていただいていることはご高承のとおりであります。
・お示しいただいた平成22年1月付け短期的対策工の検討案は、貴局も自認されるとおり、いかにも簡易な(短期的な)ものであり、当社としては、貴局の昨年来のご主張である「道路利用者の安全を確保する」ものとしては、甚だ不満足なものではないかとの感を禁じ得ません。
・暫定供用そのものに協力している当社としましては、貴局において、決して公共の安全を財政状況等との天秤勘定だけで忖度しているものではないことを願うものであります。
緊急対策が遅れ損害が生じれは御社にも相応の責任…
3月9日付け:道路局長 → 東急建設社長
なお、この「返書」に対して山下局長名で発した「横浜市都市計画道路舞岡上郷線暫定供用部の補強対策について」と題する回答(平成22年3月9日、道建第7316号)にもまた、担当する道路局建設課のあせりと不安?が隠されている文言があって注目されます。
以下、市の「回答」から抜粋。
・しかしながら、御社との協議に時間を要し、緊急対策の着手が遅れ、第三者に対して損害が生じた場合には、御社にも相応の責任が生じる恐れもあります。
署名の会が11月初めに行った「過去2年間の道路局と東急建設との協議関連資料」についての情報開示請求に対する「一部開示」によって入手した交換文書が示す、まさに泥仕合もどきの文書による応酬。
この先、さらに開示を求めて異議申し立て中ですので、乞う注目!
しかし、それより何より、この文書の応酬からまもなく1年。補修工事はいつ着工になるのでしょうか?