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瀬上沢通信員だより

天使の睫毛 瀬上の森でとらえた一瞬の光芒

早や睦月(1月)も終わり。週末には立春を迎えます。
そんな折も折、瀬上沢通信員のIさんから初荷として届いていた冬枯れの瀬上の森の情景が、雪ならぬメールの山の中に埋もれていることを発見しました。

こちら「啓蟄(けいちつ)」ではなく、軽率(けいそつ)、あるいは怠慢。
幸い2001年の冬以来という厳しい寒さで、瀬上の自然もまた凍りついているようなので、春の芽生えが本格的に始まる前に、遅ればせながらお届けします。

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冬枯れの瀬上池 
急斜面で大きくなり過ぎた木を蔓草が覆い、やがて枯れ池に落ち表土が崩れ池を埋める。他の急斜面でも大きくなり過ぎた木が風雨で倒れる現象が各所で起きている。

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崩れた表土が池に流れ込み、かつて浮き桟橋があったところは埋まり、水辺は50m先までいってしまった。
「つながりの森」構想では瀬上池の土砂堆積の解決を課題としているが、上流の表土流出を抑えなければ、賽の河原? 税金を無駄に使ってほしくはない。

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ヤブカンゾウ 
昨秋一度冷え込んだ後、暖かくなったのを春が来たかと葉を出したもの、今は白く枯れています。

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天使の睫毛(まつげ)? 
天使の睫毛あるいは薄明光線? またヤコブの梯子?
7日夕、いっしんどう広場から一瞬の目の正月をとらえました。

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さてこの「天使の睫毛(まつげ)」ですが、こうした気象現象を「薄明光線」、一般的には「天使の梯子」がよく知られている名称のようです。ウイキペディアには以下の記述があります。

薄明光線 薄明光線(はくめいこうせん、crepuscular rays)は、太陽が雲に隠れているとき、雲の切れ間あるいは端から光が漏れ、光線の柱が放射状に地上へ降り注いで見える現象。通常とは逆に雲の切れ間から上空に向かって光が出ることもある。おもに地上から見た太陽の角度が低くなる早朝や夕方に見られる。美しい自然現象だとして、写真撮影への人気も高い。

なお宮沢賢治がこの現象を「光のパイプオルガン」、また開高健は「レンブラント光線」と表現しているそうです。ウイキペディアの知識の該博さに目をパチクリ! 

◎編集部追記
I さんからのレポートが届いたのは1月8日。月末の今日は朝がめっきり明るくなった気配があるので調べてみると、横浜地方の日の出・日の入りは次の通りでした。(緯度35度45分、経度139度65分)
 1月 8日  日の出 6:51 日の入り 16:45
   31日  日の出 6:42 日の入り 17:07

日の出から日の入りまでの時間のわずかな違い。でも確実に立春に向け自然は日々様相を変えているのですね。
瀬上の森、そして瀬上沢の自然の素晴らしさを体感するため、週末は瀬上の自然ウオッチングに出かけてみませんか? (M&M)

第3次上郷開発計画問題

新たな署名活動、呼びかけへ 第3次「上郷開発計画」反対の動き加速へ

既報のように、かねてから瀬上市民の森に連なる瀬上沢地区において大規模な宅地造成による都市開発事業を計画していた東急建設がこのたび3度目の開発プランを作成し、1月13日に横浜市に開発事業の認可に向けた事前相談書を提出しました。
東急建設の説明によると、市の関係部局による助言や調整などをふまえ本プランを策定し本年6月には都市計画法21条2に基づく「都市計画提案」として提出することになっています。

私たちは昨年12月に東急建設による計画概要の説明を受けて以降、さまざまな立場・角度からこの計画をどう受け止めるべきか検討を重ねてまいりましたが、やはりこの計画に反対し瀬上沢緑地の全面保全を求める署名活動をあらためて行うことを決めました。

25日に開かれた世話人会では呼びかけ文の検討や今後の段取りについて話し合い、関係各方面との意見交換を始めるとともに、早ければ2月中旬にも新しい署名活動の母体のスタートに向け準備作業を進めています。

28日(土)11時から行われた毎月第4土曜日定例の街宣行動には厳寒にもかかわらず山仲代表はじめ9名のメンバーが参加し、昨年末以降の新しい動きについて訴え、署名活動への取り組みを予告しました。


私たちの訴え:1月街宣チラシ1面

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同2面

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「瀬上沢の緑を守ろう!」の旗がはためくスタバ前に並んで

第3次上郷開発計画案の動き

注目! 瀬上問題への市長発言 市HPに6日の記者会見の録画アップさる

1月6日の朝に行われた林市長の年頭記者会見の模様を市のHPでチェックすることができるようになっています。

およそ45分間に及ぶ年頭の所信表明と質疑応答のうち、終盤の39分経過後~43分までが上郷開発問題についてのQ&A。この日の朝刊で東急建設の第3次開発計画案が報じられたことを受けたもので、記事を書いた東京新聞の荒井記者の質問に対して市長が答えています。

緑地保全の大切さを強調し土地の買い取りについても言及するものの、「あくまでも(開発との)バランスの問題」と一般論で答えるなど、「昨年末に環境未来都市に選ばれた。今年は成果結実の年としたい」と新年の抱負を語った割には一歩踏み込んだ前向きの発言はなく、7日付け東京新聞の記事以上の発見はありませんが、ナマの市長発言ですのでご注目!

 URLは以下の通りです。
 http://shichokaiken.city.yokohama.lg.jp/vod_play.php?CNTID=2531

第3次上郷開発計画案の動き

「初めに開発ありき」NO! 厳しく問われる横浜市の対応

東急建設による第3次上郷開発計画案をめぐる横浜市の対応については連休明けの確認を待つことになりますが、昨年8月末に開かれた上郷開発関係課長会において示された「都市計画提案の流れ」(12月7日付け記事参照)によれば、事前調整委員会を開催し、事前相談段階の各分野ごとのアドバイス内容の検討が行われることになります。

ここでは「原子力村」もどきの開発優先への流れを市民の目線で厳しくチェックするため、市の検討プロセスに関与するメンバー(案)を情報公開請求によって開示された資料から転載します。

メンバー表によると第1の関門にあたる事前調整委員は36名、またその後の第2関門である評価委員は24名。網羅的に各局各課の部課長、そして栄・港南両区の副区長および区政推進課長などが名を連ねています。


 ■資料:平成23年度 上郷開発 都市計画提案制度事前調整委員会メンバー案
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 *網掛け部分は上郷開発関係部課長会のメンバー(コアメンバー)。

第3次上郷開発計画案の動き

林市長、緑地保全部分の買い取りに言及 6日の年頭会見で

市長発言を報じた神奈川新聞の記事の入手が遅れているため、とりあえず同紙のWEBサイト「カナロコ」から転載します。


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後送記事

遅くなりましたが、ようやく図書館で1月7日付け神奈川新聞の記事をコピーしてきました。

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第3次上郷開発計画案の動き

開発への蠢動始まる 東急建設、「事前相談書」提出す

1月6日、神奈川新聞・東京新聞両紙が一斉に大きく東急建設による上郷開発計画をめぐる動きを報じました。
この第3次開発計画については既に昨年12月9日付けの朝日新聞が報じていますが、官公庁の仕事始めを待って東急建設が開発構想を公表したことを受けたもので、6日には林文子市長が年頭会見で緑地保全予定部分を買い取る意向を表明するなど、都市計画提案制度に基づく「事前相談」の段階で横浜市の関係部局との間で提案内容についての検討やアドバイスが様々な形で行われていることを窺わせる手際の良さでした。

資料:1面トップで報じた6日付けの神奈川新聞


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同じく同紙20面の関連記事

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一方、昨年12月22日には内閣官房地域活性化統合事務局から、国家プロジェクトとして全国の自治体から募集していた「環境未来都市」及び「国際戦略総合特区」の選定結果について報道発表があり、横浜市の2つの提案が選定されました。
このうち「環境未来都市」は、環境問題や高齢化社会などに対応する施策の先進的なモデルとなる都市を国が選定し、規制緩和や財政措置など様々な支援を行うもの。

全国から30件の応募があった中から、書面審査や有識者によるヒアリングを経て、被災地域以外では横浜市を含め5件が選定されたものですが、横浜市の構想で注目されるのは「10 つながりの森構想」として「円海山近郊緑地の保全」が謳われていること。

瀬上市民の森、そして「豊かな生物多様性を示す大きな構成要素の一つとなる瀬上池」(横浜市の提案書から)につながる瀬上沢緑地の形状を大きく変え、地域の自然環境を分断・激変させる今回の開発計画案がこの「環境未来都市」プランに背反していることは明らかです。
林市長の6日の会見はこうした新しい状況に配慮?したものと思われますが、緑地保全にとどまらず東日本大震災以降の安心安全な住環境・自然環境を求める市民の声にいかに応え、未来都市にふさわしい先進的な環境整備を進めるか今後の対応が注目されます。


同じく6日付けの東京新聞の記事(同紙のWEBサイトから

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プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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