上郷・瀬上の自然を守る会
新たな署名運動がスタート 「守る会」が港南台で瀬上の保全を訴えへ
3月に発足した「上郷・瀬上の自然を守る会」(山仲章介代表)は、瀬上沢緑地の全面保全を求める新たな署名活動のスタートに向けて栄・港南両区を中心とする市民運動団体や環境保護グループ、また市民有志などとの話し合いを積み重ねてきましたが、いよいよ本日28日(土)午前11時から港南台駅前で初めての街頭署名活動を行うことになり、市民の皆さんの積極的な参加を呼びかけています。
東急建設による前回の上郷開発計画提案にあたっては私たち「上郷開発から緑地を守る署名の会」の呼びかけに応え、実に9万3000筆にも及ぶ開発反対の署名が市内外から寄せられ、計画却下の大きな原動力となりました。
今回の第3次計画の提案に際しても、横浜市の関係セクションの部課長による「都市計画提案評価委員会」における審査・評価に向けて、市民の熱い思いを賛同署名によって示そうではありませんか?「上郷・瀬上の自然を守る会」による署名の呼びかけは次の通り。
(仮称)上郷開発事業予定地の緑地の全面保全を求める署名
署名事項
(仮称)上郷開発計画を取りやめ、開発予定地の緑地を全面保全することを求めます。
署名理由
・開発予定地は横浜最大級の円海山の緑地に連なり、ホタルやオオタカなど多様な生き物や植物の宝庫です。
・開発予定地は開発を抑制すべき市街化調整区域に指定されています。
・都市計画提案制度を利用して市街化調整区域を市街化した例はなく、これを許すと前例となり全国に波及
する恐れがあります。みどり豊かな自然環境を次の世代に引き継ぐことは私たちの責務と考えています。
・古代の製鉄遺跡で有名な深田遺跡をはじめとする、貴重な文化遺跡が残っています。
■資料

《お知らせ》
署名用紙を印刷する際は資料部分を右クリック、「名前をつけて画像を保存」し、125%拡大印刷して下さい。
3月に発足した「上郷・瀬上の自然を守る会」(山仲章介代表)は、瀬上沢緑地の全面保全を求める新たな署名活動のスタートに向けて栄・港南両区を中心とする市民運動団体や環境保護グループ、また市民有志などとの話し合いを積み重ねてきましたが、いよいよ本日28日(土)午前11時から港南台駅前で初めての街頭署名活動を行うことになり、市民の皆さんの積極的な参加を呼びかけています。
東急建設による前回の上郷開発計画提案にあたっては私たち「上郷開発から緑地を守る署名の会」の呼びかけに応え、実に9万3000筆にも及ぶ開発反対の署名が市内外から寄せられ、計画却下の大きな原動力となりました。
今回の第3次計画の提案に際しても、横浜市の関係セクションの部課長による「都市計画提案評価委員会」における審査・評価に向けて、市民の熱い思いを賛同署名によって示そうではありませんか?「上郷・瀬上の自然を守る会」による署名の呼びかけは次の通り。
(仮称)上郷開発事業予定地の緑地の全面保全を求める署名
署名事項
(仮称)上郷開発計画を取りやめ、開発予定地の緑地を全面保全することを求めます。
署名理由
・開発予定地は横浜最大級の円海山の緑地に連なり、ホタルやオオタカなど多様な生き物や植物の宝庫です。
・開発予定地は開発を抑制すべき市街化調整区域に指定されています。
・都市計画提案制度を利用して市街化調整区域を市街化した例はなく、これを許すと前例となり全国に波及
する恐れがあります。みどり豊かな自然環境を次の世代に引き継ぐことは私たちの責務と考えています。
・古代の製鉄遺跡で有名な深田遺跡をはじめとする、貴重な文化遺跡が残っています。
■資料

《お知らせ》
署名用紙を印刷する際は資料部分を右クリック、「名前をつけて画像を保存」し、125%拡大印刷して下さい。
開発推進めぐる動き
Win Win WinでGO? SMPが開発に向けて「批判」と「提言」
東急建設による第2次上郷開発計画が浮上した2005年(平成17)以来、基本的には開発容認の立場に立ちながらも瀬上沢の開発計画に向けた提言とホタルの生息環境など谷戸の自然の保全活動に取り組んできたSMP。
「瀬上の森パートナーシップ」という会の名称が示すように、中心的なメンバーは瀬上に限らず横浜市の環境行政とのパートナーシップを「Win Win Win」という標語の下に謳ってきましたが、昨年2月から1年余の沈黙を破って第3次開発計画に向けた「提言」を公表、ブログを再開しています。
以下、遅くなりましたが、SMPの提言内容を大きく紹介したタウン紙の記事を資料として転載します。
■SMPの「提言」を大きく取り上げたタウン紙の特集記事

ところで、今回の計画区域は東急建設はじめ地権者の私有地。当然、地権者としての所有権・財産権はあるわけですが、いわゆる線引きによる区域区分の定め、土地利用の制限によって私権を等しく規制されています。
欧米と異なり日本では土地の公共性に関する意識が弱く社会的な規制も緩いのですが、それにしてもなぜSMPが市街化調整区域における開発を基本的に容認する立場に立つのか、環境への配慮や保全に向けた提言に注目すべき部分があるだけに「曰く不可解…」との声も聞こえてきます。
という次第で、横浜における「都市計画区域の整備、開発および保全の方針」(「整開保」)から、市街化調整区域における開発抑制を定めた条項を併せて抜粋紹介します。(M&M)
■資料=「整開保」が定める市街化調整区域の土地利用の方針。
(平成22年3月、神奈川県)
⑤ 市街化調整区域の土地利用の方針
都市に潤いを与える貴重な緑地や農地を中心に保全し、市民が自然に親しみ、レクリエーションの場として利活用を図るなど、開発を基本的に抑制し、市街化調整区域の地域特性に応じた土地利用を実現する。また、骨格的な都市基盤施設等の整備にあたっては、無秩序な市街化を防止しつつ、周辺土地利用の計画的な保全、誘導を行う。
ア 優良な農地との健全な調和に関する方針
優良な農地は農業振興地域、農業専用地区等に指定するなど、その保全に努める。
イ 災害防止の観点から必要な市街化の抑制に関する方針
浸水等の災害を防止するため、河川流域内の保水・遊水機能を有する地域の保全に努める。
ウ 自然環境形成の観点から必要な保全に関する方針
良好な自然的環境を形成する緑地、樹林地等は、特別緑地保全地区、市民の森、公園等によりその保全に努め、市民の散策や憩いの場とするほか、環境学習や自然体験等の場として活用を図る。
エ 秩序ある都市的土地利用の実現に関する方針
泉ゆめが丘地区(約25ha)については、駅前にふさわしい住宅地及び工業地として計画的市街地整備を予定しており、その事業の実施の見通しが明らかになった段階で、農林漁業との必要な調整を行ったうえ、市街化区域へ編入するものとする。
開発行為(都市計画法第34 条第10 号に該当するものを除く)が行われることが確実な土地の区域であって、優れた街区の環境の維持保全と緑地等の自然的環境の保全を一体的に図る必要性が高い区域については、地区計画の策定を行う。
東急建設による第2次上郷開発計画が浮上した2005年(平成17)以来、基本的には開発容認の立場に立ちながらも瀬上沢の開発計画に向けた提言とホタルの生息環境など谷戸の自然の保全活動に取り組んできたSMP。
「瀬上の森パートナーシップ」という会の名称が示すように、中心的なメンバーは瀬上に限らず横浜市の環境行政とのパートナーシップを「Win Win Win」という標語の下に謳ってきましたが、昨年2月から1年余の沈黙を破って第3次開発計画に向けた「提言」を公表、ブログを再開しています。
以下、遅くなりましたが、SMPの提言内容を大きく紹介したタウン紙の記事を資料として転載します。
■SMPの「提言」を大きく取り上げたタウン紙の特集記事

ところで、今回の計画区域は東急建設はじめ地権者の私有地。当然、地権者としての所有権・財産権はあるわけですが、いわゆる線引きによる区域区分の定め、土地利用の制限によって私権を等しく規制されています。
欧米と異なり日本では土地の公共性に関する意識が弱く社会的な規制も緩いのですが、それにしてもなぜSMPが市街化調整区域における開発を基本的に容認する立場に立つのか、環境への配慮や保全に向けた提言に注目すべき部分があるだけに「曰く不可解…」との声も聞こえてきます。
という次第で、横浜における「都市計画区域の整備、開発および保全の方針」(「整開保」)から、市街化調整区域における開発抑制を定めた条項を併せて抜粋紹介します。(M&M)
■資料=「整開保」が定める市街化調整区域の土地利用の方針。
(平成22年3月、神奈川県)
⑤ 市街化調整区域の土地利用の方針
都市に潤いを与える貴重な緑地や農地を中心に保全し、市民が自然に親しみ、レクリエーションの場として利活用を図るなど、開発を基本的に抑制し、市街化調整区域の地域特性に応じた土地利用を実現する。また、骨格的な都市基盤施設等の整備にあたっては、無秩序な市街化を防止しつつ、周辺土地利用の計画的な保全、誘導を行う。
ア 優良な農地との健全な調和に関する方針
優良な農地は農業振興地域、農業専用地区等に指定するなど、その保全に努める。
イ 災害防止の観点から必要な市街化の抑制に関する方針
浸水等の災害を防止するため、河川流域内の保水・遊水機能を有する地域の保全に努める。
ウ 自然環境形成の観点から必要な保全に関する方針
良好な自然的環境を形成する緑地、樹林地等は、特別緑地保全地区、市民の森、公園等によりその保全に努め、市民の散策や憩いの場とするほか、環境学習や自然体験等の場として活用を図る。
エ 秩序ある都市的土地利用の実現に関する方針
泉ゆめが丘地区(約25ha)については、駅前にふさわしい住宅地及び工業地として計画的市街地整備を予定しており、その事業の実施の見通しが明らかになった段階で、農林漁業との必要な調整を行ったうえ、市街化区域へ編入するものとする。
開発行為(都市計画法第34 条第10 号に該当するものを除く)が行われることが確実な土地の区域であって、優れた街区の環境の維持保全と緑地等の自然的環境の保全を一体的に図る必要性が高い区域については、地区計画の策定を行う。
上郷・瀬上の自然を守る会
緑萌える瀬上沢を歩く 署名開始控え「守る会」が現地を見学へ
冬並みの寒い雨が降り続いた前日とはうってかわって朝から青空が広がった15日(日)、「上郷・瀬上の自然を守る会」初のフィールドワークとなった現地見学会が開かれ、地元栄・港南両区の市民ら20名余が参加、2時間あまりにわたって瀬上沢一帯から東上郷町にかけての地形や自然環境を見学しました。

K1トンネル横から「住宅用地予定地」を望む
10時、神奈川中央交通本郷車庫前のポケットパークに集合。
ガイド役の山仲代表はじめ守る会の幹事団の案内で、舞岡上郷線西側の深田地区~山手学院のテニスコート手前の湿地帯~旧江戸道~K1橋トンネル~東側の横浜栄高校~横堰~東上郷町への抜け道~思金神社下など、今回の開発計画による大規模な造成工事が強行されれば自然環境の壊滅的破壊が行われる恐れのあるエリアをチェックしながら、汗ばむほどの陽気に恵まれた瀬上沢の春を楽しみ、緑地保全への思いをあらためて共有しました。

旧江戸道の入口付近は前日の雨で水没

舞上線から脇道を下ると立ち入り禁止の柵が

老朽化の追及で保全工事が行われたK1橋

みどりケ丘住宅地の直ぐ脇には斜面緑地が

東上郷町を通り抜け思金神社下方面へ進む
なお現地の自然環境は東急建設による土地利用計画図に加え、Googleアースの空撮映像(横浜市栄区東上郷町20番地ほかで検索)を見ると、緑地や起伏の状況がよくわかります。
http://www.city.yokohama.lg.jp/toshi/chiikimachi/teian/etsuran/etsuran.html#kamigo
冬並みの寒い雨が降り続いた前日とはうってかわって朝から青空が広がった15日(日)、「上郷・瀬上の自然を守る会」初のフィールドワークとなった現地見学会が開かれ、地元栄・港南両区の市民ら20名余が参加、2時間あまりにわたって瀬上沢一帯から東上郷町にかけての地形や自然環境を見学しました。

K1トンネル横から「住宅用地予定地」を望む
10時、神奈川中央交通本郷車庫前のポケットパークに集合。
ガイド役の山仲代表はじめ守る会の幹事団の案内で、舞岡上郷線西側の深田地区~山手学院のテニスコート手前の湿地帯~旧江戸道~K1橋トンネル~東側の横浜栄高校~横堰~東上郷町への抜け道~思金神社下など、今回の開発計画による大規模な造成工事が強行されれば自然環境の壊滅的破壊が行われる恐れのあるエリアをチェックしながら、汗ばむほどの陽気に恵まれた瀬上沢の春を楽しみ、緑地保全への思いをあらためて共有しました。

旧江戸道の入口付近は前日の雨で水没

舞上線から脇道を下ると立ち入り禁止の柵が

老朽化の追及で保全工事が行われたK1橋

みどりケ丘住宅地の直ぐ脇には斜面緑地が

東上郷町を通り抜け思金神社下方面へ進む
なお現地の自然環境は東急建設による土地利用計画図に加え、Googleアースの空撮映像(横浜市栄区東上郷町20番地ほかで検索)を見ると、緑地や起伏の状況がよくわかります。
http://www.city.yokohama.lg.jp/toshi/chiikimachi/teian/etsuran/etsuran.html#kamigo
開発推進めぐる動き
広範な市民の願いを批判 地権者ら646名が計画の推進を陳情
上郷開発計画予定地の地権者の方々による林市長宛の「陳情書」。
「上郷開発の早期実現を希う会」(長瀬修代表)名による陳情書提出については、3月24日(土)に行った港南台駅頭における街宣行動などで配布したチラシでニュースとして紹介しましたが、このほど3月2日および8日の2度にわたって提出された陳情の概要が判明しました。
今回の陳情に名を連ねたのは神奈川県内634名、県外12名の総数646名。県内は横浜市内594名(栄区387、港南区46、その他161)、横浜市外40名、また法人を除く返還地権者総数48名のうち署名者は42名で累計87.5%だそうです。
なお市長宛の陳情書はほぼ同趣旨ながら2パターンあるのですが、「緑の保全との聞えよがしの理想論と誇大な被害感情を対比し、他人の権利や当地の歴史を踏みにじり、声を荒げるだけのためにする運動」などと、私たちが第2次計画の提案に際して市長&市会宛に提出した9万余にのぼった市民による切実な願いを込めた署名、そして反対運動を真っ向から批判しています。
以下、東急建設による第3次開発計画案の推進を掲げる陳情書全文と地権者代表の意見を詳しく報じたタウン紙の記事を参考資料として掲載します。

昨年12月の第3次上郷開発計画案の発表以来、タウン紙を通じた広報活動の活発化が目立ちます。
今回資料として掲載した「横濱タウン新聞」の場合、次のように1面トップで東急建設、地権者、また開発容認の立場から提言を行うSMP(瀬上の森パートナーシップ)の動きが大きく報じられました。
657号(12月21日号) 開発提案の動きの紹介(1面4段抜き)
659号(本年1月25日号)東急建設提案の全容 1面トップ
663号(3月22日号) 地権者による陳情書 1面トップ
664号(4月12日号) SMPの提言書 1面トップ
なおSMPは開発を基本的に容認しつつも緑地や湿地などの保全問題について具体的な批判と提言を行っており注目されます。(次回でその一端を紹介予定)
上郷開発計画予定地の地権者の方々による林市長宛の「陳情書」。
「上郷開発の早期実現を希う会」(長瀬修代表)名による陳情書提出については、3月24日(土)に行った港南台駅頭における街宣行動などで配布したチラシでニュースとして紹介しましたが、このほど3月2日および8日の2度にわたって提出された陳情の概要が判明しました。
今回の陳情に名を連ねたのは神奈川県内634名、県外12名の総数646名。県内は横浜市内594名(栄区387、港南区46、その他161)、横浜市外40名、また法人を除く返還地権者総数48名のうち署名者は42名で累計87.5%だそうです。
なお市長宛の陳情書はほぼ同趣旨ながら2パターンあるのですが、「緑の保全との聞えよがしの理想論と誇大な被害感情を対比し、他人の権利や当地の歴史を踏みにじり、声を荒げるだけのためにする運動」などと、私たちが第2次計画の提案に際して市長&市会宛に提出した9万余にのぼった市民による切実な願いを込めた署名、そして反対運動を真っ向から批判しています。
以下、東急建設による第3次開発計画案の推進を掲げる陳情書全文と地権者代表の意見を詳しく報じたタウン紙の記事を参考資料として掲載します。

昨年12月の第3次上郷開発計画案の発表以来、タウン紙を通じた広報活動の活発化が目立ちます。
今回資料として掲載した「横濱タウン新聞」の場合、次のように1面トップで東急建設、地権者、また開発容認の立場から提言を行うSMP(瀬上の森パートナーシップ)の動きが大きく報じられました。
657号(12月21日号) 開発提案の動きの紹介(1面4段抜き)
659号(本年1月25日号)東急建設提案の全容 1面トップ
663号(3月22日号) 地権者による陳情書 1面トップ
664号(4月12日号) SMPの提言書 1面トップ
なおSMPは開発を基本的に容認しつつも緑地や湿地などの保全問題について具体的な批判と提言を行っており注目されます。(次回でその一端を紹介予定)