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開発VS環境レポート(続)

「鞆の浦」架橋計画撤回 なぜ広島県知事は計画を断念したのか?

「真夜中のカウボーイ」ならぬ“真夜中のネットサーフィン”で鞆の浦の埋め立てによる架橋計画を広島県知事が撤回したとの時事通信ニュースに接してから12時間、地元ではどんな反響かと中国新聞のサイトを覗くと、福山市長や地元商工会などは県知事の方針転換にフンマンやるかたない様子……。

他方、反対運動の中核として景観訴訟などを支えてきた「鞆まちづくり工房」の代表などもまた、計画の撤回は歓迎しながらも、代替案として知事が示したトンネル案もまた環境破壊であるとの意見のようです。

開発と環境――上郷開発問題を考える参考資料として中国新聞がまとめた広島県の判断の要点を以下に転載します。


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開発VS環境レポート

鞆の浦 埋め立て中止の決定 開発VS環境めぐる対立に断!

「開発と環境」をめぐり注目されてきた瀬戸内「鞆の浦」(とものうら)の埋め立て計画の中止が本決まりとなったようです。

「鞆の浦」の埋め立てによる架橋計画については歴史的遺産とされる景観を破壊することから地元の福山市民だけではなく全国的に大きな反響を呼び、私たち署名の会有志も支援と連帯の署名を送り、2009年10月11日付けほかの記事で経過をレポートしました。
http://segamizawa.blog54.fc2.com/blog-date-200910-1.html

計画がもちあがってからほぼ30年を経た英断――今回の広島県知事による中止決定は、状況こそ異なれ「開発と環境」をめぐる時代の流れを汲んだもので、横浜市長また東急建設は上郷開発問題においてぜひ見習ってほしいものです。


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朝日新聞6月22日の中止予測記事

なお時事通信配信による最新のニュースは次の通りです。


 原告、訴え取り下げ示唆=知事が架橋中止表明-鞆の浦訴訟
 広島県の湯崎英彦知事は25日、同県福山市役所で記者会見し、「鞆(とも)の浦」の埋め立て・架橋計画を中止する意向を正式に表明した。これを受け、差し止め訴訟の原告側は訴えを取り下げ、裁判を終結させる可能性を示唆した。
 知事は「計画は観光面でマイナスになる。湾内の大きな改変は行わない」と言明し、山側にトンネルを掘って交通の便を向上させる代替案を示した。
 原告側の山田延広弁護団副団長も同日、会見し「(計画中止で)裁判をやる意味がなくなる。(訴訟を)取り下げる方向になるかもしれない」と述べた。
 鞆の浦は、アニメ映画「崖の上のポニョ」の舞台のモデルとして知られる。広島地裁は2009年10月、景観を理由に公共事業を差し止める初判断をし、県が控訴した。控訴審の審理は始まっていない。(2012/06/25-20:43)

守る会:街宣活動レポート

瀬上で、港南台で 手ごたえ十分、守る会の署名活動

横浜市会の9月定例会に向けて上郷開発計画の中止と緑地の全面保全を求める署名活動が新たに始まって約2カ月。
23日(土)11時から「上郷・瀬上の自然を守る会」による港南台駅頭での署名活動が行われ、わずか1時間あまりで200筆近い署名が寄せられました。

日増しに大きくなっている市民の声援。参加したメンバーはホタルのシーズン到来を迎え連日の瀬上沢現地におけるキャンペーン活動に加え、この日は港南台駅頭、さらに午後からは有志が本郷台のあーすぷらざで開かれる市民集会での署名呼びかけと、東奔西走の活躍でした。この日、配布されたチラシは以下の通り。


■守る会街宣チラシ:1面

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同2面

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注:経費節減のため実際に配布されたチラシはカラーバージョンではなくグレースケールでした。
プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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