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守る会:活動レポート

守る会が「VYC」で連勝! 瀬上保全に向けた活動にビッグなプレゼント

パタゴニア横浜ストアのKさんから電話連絡があり、9月5日~10月2日にかけて投票が行われた同社による環境支援プログラム「VYC」(ヴォイス・ユア・チョイス)の結果について内々の知らせがあったそうです。

投票総数は全体で約377票。上郷瀬上の自然を守る会が267票、今年も対抗戦の相手となったFOEが110票で、今回も守る会が大きくリードし第1位。(VYCについては9月9日付けの記事を参照)

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VYC2012の発表会から(パタゴニア横浜店)

発表会は来年になるとのことですが、随分早いクリスマス・プレゼントです。
この結果にも示された瀬上保全に対する市民の熱い声援、林市長はじめ市の環境創造局・都市整備局など関連部局、また東急建設に届けばいいのですが……。

2013瀬上の秋:瀬上沢通信員だより

大雨で瀬上沢の樹林地が崩落! 台風26号による被害レポート

東日本の広い範囲で大雨をもたらした台風27号。
26日午前には伊豆諸島に接近し、26号台風による土石流で甚大な被害をこうむった大島町では全島避難勧告が出され、一時は約800名の島民が島外に避難、27日になってようやく帰島が始まるなど、今年の異常気象には「備えあれど憂いあり」。

ところで27号による直撃は避けられましたが、横浜でも26号は大雨をもたらし、16日(水)の早朝にはいたち川の水位が刻々と上昇、一時は観測地点である城山橋(柏陽高校の裏手)で262cmと天端まで38cmに迫り、区や栄消防署などに緊張が走ったようです。
 4:00 218cm 氾濫注意水位以上
 4:30 247cm 氾濫注意水位以上
 5:00 262cm 避難判断水位以上
 5:30 215cm 避難判断水位以上
 6:00 193cm 避難判断水位以上 
http://mizubousaiyokohama.jp/suii_point.cgi?point_code=546611

残念ながら市の「防災情報」コーナーでは既に水位のグラフ表示は消えているのですが、この雨で瀬上市民の森との境の送電鉄塔から約50m下流の瀬上沢左岸の崖が大木の倒壊とともに崩れ、瀬上沢と遊歩道を塞ぎました。

13_10_24 崖崩れ 005 (300x400)

13_10_24 崖崩れ 007 (300x225)

13_10_24 崖崩れ 006 (250x188)

翌朝、上郷瀬上の自然を守る会の山仲代表が栄土木事務所に連絡した時点では事務所はまだ事態を把握しておらず、後日緊急の修復工事が行われたようです。
紅葉シーズンが始まり、多くの市民が訪れるだけに、大雨でゆるんだ樹林地の保全と管理に、この先も注意を怠れません。

なお16日の早朝に降った雨は、栄消防署の観測データによると最大で1時間あたり28.5mm。15日14時~16日8時の18時間の積算雨量では180.0mm。

観測地点に設置された実況カメラの映像を観察していると、雨が強くなってからほんの10分ほどでみるみる水嵩が増しています。これは流域の保水力が低下していることを如実に表しているのですね。


資料■水防関係の用語集
水防団待機水位 
水防活動の準備をする水位。水位観測局の水位が水防団待機水位に達し、なお上昇の恐れがある場合には、水防団に(水防資機材の整備点検、水防団幹部に出動に対する)準備を通報する。
はん濫注意水位
何らかの被害の発生が予想される水位で、水害の発生に備え出動する目安となる。はん濫注意水位は、計画高水位・現況堤防高・過去の洪水時の水位や過去の災害事例等を参考にして決められる。
避難判断水位
はん濫注意水位を超える水位であって、洪水による災害の発生を特に警戒すべき水位。住民の避難に資する情報であるが、出水特性等により避難 等に要する時間が十分に確保できない場合がある。
溢水水位
洪水により破堤等の災害が起こる(無堤部では相当な浸水被害が発生する)恐れがある水位。各河川で、最初に浸水が起こる恐れがある箇所で設定されている。
天端
堤防や護岸の一番上の部分のこと。


■続報=水神橋では287cm! 10・16その後の調べ

10月16日朝、台風26号による豪雨でいたち川の水量が急激に増し、一時は観測地点である城山橋で水位260cmを超える激流となったことは既報の通りですが、同じ頃、城山橋の下流である水神橋(笠間町。笠間十字路→田谷方面に向かって右手奥)でも午前4時過ぎから急速に水位が上がり5時10分から30分にかけて最高値287cmに達したようです。

このあたりは柏尾川への合流間近のため護岸もさらにかさ上げされていて天端340cmまで53cmを余すのですが、天神橋~城山橋~水神橋と、平素ののどかな流れからは考えられない激流が襲ったわけです。

水神橋546639_20131104111800 (250x188)
4日午前11時18分の水神橋あたり
(水位11cm、天端まで329cm)

市会決算特別委の審議から

「将来像見すえ上郷開発の中止を」 
4日の市会特別委で大貫議員が都市整備局長を追及


署名の会および守る会は超党派の市民運動活動として、広く市会・県会の各会派の議員に対し上郷瀬上はじめ円海山特別緑地保全地区に連なる自然環境の保全を訴え、また市や県の担当部局に対しても公開質問や面談での折衝を重ねてきましたが、開会中の横浜市会の平成25年度第3回定例会では4日に大貫憲夫(共産)、そして9日に石渡由紀夫(民主)の両議員から市当局の基本的な考え・対応を問う質問が行われることに。

10月4日(金)開かれた決算第一特別委の初日、青葉区選出の大貫議員は瀬上の現状を質しましたが、平原都市整備局長は「都市計画提案に向けて計画内容の再検討や調整を行っていると聞いております」と、紋切り型の答弁に終始、緑地の積極的な保全を通した自然環境に恵まれた郊外部ならではの自然環境・住環境の整備にはまったく触れず、「待ち」の答弁に終始しました。

大貫憲夫議員のHPから質疑応答の模様を転載します。
 注:以下は大貫議員サイドの速報で、市会事務局による公式の議事録ではありません。


資料■市会決算第一特別委における大貫憲夫議員の質疑から(2013.10.4)

上郷開発計画はどのように変更
大貫議員:日本共産党の大貫です。 上郷、瀬上の開発について伺いたいと思っているんですが、この栄区の上郷開発の計画ですけどね、これまでの経緯、現状、そしてこれから想定される動きについて伺いたいことと、もう一点、この瀬上を含めた開発に関わっては建築だとかいろいろ関わっていますよね、局として。都市整備としてどういうふうに関わっていくかについても、伺いたいと思います。
平原都市整備局長:まず、経過といいますか現状でございますけども、昨年の1月13日に都市計画提案事前相談書が申請されまして、平成24年3月9日に都市計画提案の事前相談書に対する助言書を公布したところです。現在は、都市計画提案に向けて計画内容の再検討や調整を行っていると聞いております。それから都市整備局の関わり方でございますけれども、都市整備局は都市計画提案の提案前の相談・調整を担当しております。具体的には提案予定者が市からの助言を希望する場合は、市へ事前相談書を提出していただきまして、それに対する庁内関係課の意見を取りまとめて助言書として公布します。その後は、建築局が正式な都市計画提案を受理することになりますけれども、都市整備局も評価委員会の委員となっておりますので、都市計画マスタープランとか地区計画を所管する立場として、その評価に関わってまいります。

大貫議員:昨年出された事前の事業書とそれから計画の概要、それから助言はどんなふうに助言したのかについて、概要で結構ですから、教えてください。
平原都市整備局長:事前相談の概要でございますけれども、当初のもともと過年度に提出した計画よりも宅地開発の規模を縮小しまして、緑地面積比率を約5割から7割弱に増やそうというようなこと、それから用途として近商を当初は考えていたんですけども、それもちょっと問題だということもございまして、準住居に用途地域を変更しようということにしてございます。それから私どもがお渡ししました助言書の主な内容ですけれども、重要な緑地や生態系の保全・再生に配慮した計画とすること、市街地像を明確にすること、それから環境等への配慮をきちんとすること、周辺住民との調整及び概ねの賛同を得てくださいと、こういった内容で助言書をお返ししているところです。

大貫議員:33クタール以上の全体では開発になるんだけれども、助言ですけどね、助言する以上は、当然法だとかそれに横浜市の政策だとか方針だとか、それに基いて助言しますよね。局長の方で勝手にやるわけじゃないわけだから。その寄って立つ法だとか方針について何が具体的にあげられるのかお聞きします。
平原都市整備局長:事前相談のひとつの目的は、正式な提案を頂いたあとに円滑にその後処理ができるようにということで、まず書類の不備などがないかというようなことがございます。その後、その内容に応じて、関係各課、都市整備局だけではない関係各課に照会をかけてどんな意見があるかというふうなことをきくことになります。その時の助言書の内容を考えるにあたって、何を参考にするかというと、当然その都市計画ですとか、都市計画区域の整備・開発・保全の方針、都市計画マスタープラン、こういったことを参考にしながら、適正かどうかというようなことで考えているところです。

人口減少社会を見越して変更された都市計画法
大貫議員:当然、この上位法である都市計画法が重要になってくると思うんですけども、2006年にこれ都市計画法改定されましたよね。改定されたときの改正の目的ですね、それについて説明してください。
平原都市整備局長:委員ご指摘のように、平成18年に改正されてございますが、人口減少社会を迎え、増大する人口を受け止めるための大規模開発の必要性が低下するなか、大規模な開発であれば許可することの合理性が失われたことということが、当時の国の方で整備した理由でございます。

大貫議員:具体的には34条の第10のイがこれ廃止されたわけですよね。それは基本的にはなぜかっていうと、今後人口が減っていく中で、調整区域の開発については、これはもう大規模な開発はやらないというこういう内容だと思うんですけど、いかがでしょうか。
平原都市整備局長:今ご説明しました法の改正の理由からいえば、先程申し上げたとおり、人口減少社会ということを意識して、大規模開発が前に比べればその必要性が薄れてきているというふうなことだと思います。

大貫議員:それならなぜ34条の10号はずしたんですか。
平原都市整備局長:当時は調整区域のままでも、一定規模であれば開発ができたわけでございますけれども、先ほど言ったような理由のなかで、調整区域のままではということではなくて、市街化、線引きを変更した上で、あるいはその他の方法によっての場合に限って開発を認めようという趣旨で、変更になったものです。

大貫議員:いまの34条はやってもいいよと、これはだめになりましたということなんですよね。ですから、それから考えると33ヘクタール以上の今回の瀬上沢の開発というのは、この方法から考えてもやれない、やってはならないというふうに考えるんですけど、いかがですか。
平原都市整備局長:まだ私どもとしては事前相談を受けた段階でございます。正式提案をいただいた後に、横浜市の評価委員会の方でいろんな観点から総合的に判断していくものだというふうに考えます。

大貫議員:整備局としての考え方ですよね。考え方として、どういう立場で助言をしたのかということなんですよ。で、都市マスタープランに関わっては、この緑の保全だとか、都市マスタープランでの都市構造の基本的な考え方、これもマスタープランこれ変わっていますけども、それについて説明してください。
青木担当理事:都市計画マスタープランで都市構造をお示ししてございますけれども、特にいまご指摘の郊外部の部分についてご説明させていただきますと、市街地の拡散を抑制するとともに、既存の都市基盤を生かしつつ鉄道駅を中心に地域特性に応じた機能を集積することにより、高齢者も含めた誰もが支障なく快適で暮らしやすい街を実現する、このため駅を中心としたコンパクトな市街地の形成を進めるということにしてございます。

これ以上の市街地の拡大はやめるべき
大貫議員:指摘してほしいところは指摘してくれなかったんだけどね、マスタープランでは、将来の人口減少は避けて通れないために本格的な人口減少社会の到来時には都市経営の観点から人口減少分に応じた市街地の縮減が必要だ。このため、今の時点から将来の市街地の縮減を想定した取り組みに着手しなければいけないというふうになっているわけですよね。そうすると、瀬上、上郷の開発っていうのはその時点で新たな市街地作るということになると、このマスタープランとも整合性つかなくなってくるんじゃないんですか。
平原都市整備局長:先ほどちょっと私ご説明不足だったとございますけれども、事前相談の中で、私どもコンパクトな市街地というようなお話をさせていただいております。現在提出されております事前相談書だけでは、そのコンパクトな市街地形成という観点からの整合性について判断できないという立場から、都市計画提案の中で上位計画との関連性について、具体的に説明するようということを助言しております。

大貫議員:あのね、時間が私ないんで、要するに、いま私が言ったのは、これからの横浜の都市づくりの立場からいえば、やはりこの市街地の拡大っていうのは抑えていかなきゃいけないだろう。新しいインフラつくればそれだけまたお金がかかるし、そういった意味では、この上郷開発っていうのはやはりこれは中止すべきだということの立場で望んでいただきたいと。特に、この制度は都市計画提案制度で行われますよね。これが実際的に認められるとなると、これは各地に波及します。特に青葉区なんかではまだまだデベロッパーが土地もってますから、この点では上瀬谷、瀬上沢の開発についてはノーという態度でやっていただきたいという私の要望です。要求ですね。よろしくお願いします。以上です。

守る会・10月街宣レポート

緑地保全求める声10万に迫る! 守る会、9月末で前回署名数突破と報ず

開会中の横浜市会では上郷開発問題について一定の動きがありました。
4日(金)の決算第一特別委で大貫憲夫議員(青葉区、共産)が都市計画提案の窓口である都市整備局の対応について質問、引き続き9日(水)に開かれる決算第二特別委では栄区選出の石渡由紀夫議員(民主)が環境創造局の対応を質す予定となっています。

こうした動きの背景には「守る会」によるねばり強い街宣活動と署名への働きかけがあり、栄・港南両区民はもとより市・県内外の広範な市民から声援が寄せられ、10万の大台突破間近?を告げる街宣チラシが届きました。

■10月街宣チラシ:1面

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同:2面

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注:毎回お伝えしていますが、街頭で配布するチラシは経費節減のためモノクロ(単色)で印刷しています。
  なお「守る会」では署名活動のサポーターを求めています。
  チラシ1面記載の電話またはアドレスへのご連絡をお待ちしております。
プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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