討議資料:東急建設「上郷開発計画」何が問題か?
東急提案の概要と問題点 12月25日の記者会見レポート
12月25日に行われた東急建設による「上郷猿田地区都市計画提案」に関する記者発表と、同日午後に市政記者クラブ(横浜市役所内)で行われた私たち「署名の会」「守る会」及び「瀬上沢基金」3団体の代表による記者会見の場でのやりとりの概要をお知らせします。(「守る会」によるまとめから)
横浜市役所の仕事始めは休み明けの6日(月)。
東急建設がいつ都市計画提案書の市への申請を行うかは未確認ですが、12月3日に行われた市会議員への説明(根回し?)、市政記者クラブでの記者発表、さらに開発予定地周辺の町内会・自治会への説明など、さまざまな場での口頭説明を含めて、今後、大規模開発計画の問題点を明らかにしていきます。
地域の緑豊かな住環境&自然環境を保全し、少子高齢社会における安心安全なまちづくりと暮らしの質の向上をめざしてともに考え行動し、次の世代に引き継いでいきませんか?

東急が示した区域図。開発予定地が無秩序な市街地の拡大による環境悪化防止のため都市計画法
第7条で市街化を抑制すべき「市街化調整区域」に指定された緑地である事実に全く触れていない。
開発計画の概要
1.2014年(平成26年)1月に都市計画提案を行う。
2.予定地は港南台から南へ約1キロの32ha。
3.舞上線を境に北西側を市街地整備エリア、南東側を自然環境保全エリアとして分けた。
4.予定地の約7割(23ha)を緑地として残す。
5.北西側には商業施設(店舗面積約1万平米のホームセンター)、医療・福祉施設(約2700平米のメディカルモール)、人口約1000人になる住宅300戸(低・高層住宅)を建設。
6.南東側には雨水調整池、ウェルカムセンター、都市公園を作り、他に特別緑地保全地区は市に買い取りを希望。
7.舞上線を拡幅して4車線にする。
8.景観や生物への影響を最小限にする。
9.最短で2016年(平成28年)10月に着工。
開発反対意見に対する東急の反論
1.まとまった緑を保全するとともに、郊外型住宅からの住み替え先となるような医療施設や商業施設が揃ったまちを目指す。
2.このまま放置していても一定の開発はなされる。今回の提案は緑の保全だけでなく利便性の向上も図れる。
3.沢の流れのつけかえは、自然石で護岸を造るため、ホタルの生息に影響はない。
4.オオタカも、営巣地がないため影響はない。
5.地権者が、市の緑地保全施策に協力しながらも、せめて一部でも宅地化して子孫に残したいとの思いから個々の土地の利用を行わなかったために残された。これらの方々の積年の思いも決して軽いものではない。
3団体合同記者会見における質疑
守る会、署名の会、基金による合同会見では、各社の記者から、東急側に立っていると思われる次のような質問がありました。
1.計画区域が大幅に縮小しているのに、なぜ反対するのか?
2.川のつけかえによるホタルへの影響も、オオタカの生息への影響もないのに、なぜ反対するのか?
3.なぜ西側も残さなければいけないのか?
4.利便性がよくなるのに、なぜ反対か?
5.なぜ全面保全に拘るのか?
各団体はこれらの疑問・質問に対して次のように答えました。
・人口減少が避けられない中、市街化調整区域を開発して市街地を拡大する時代ではない。
・全面保全を求める署名が前回の92000を大幅に上回り、10万6千に達している。
・ホタルは北西側にも生息している。割合の問題ではない。これ以上緑を減らしてはならない。
・オオタカの生息環境は営巣地だけの問題ではない。エサになる小動物、虫、植物が大量に確保できなければ食物連鎖が成立しなくなる。
・生物への影響は、雨水の流失や川の汚濁などとともに環境影響評価(HEP含む)で検証されているとするが、開発ありきの アセスであり問題がある。
・古代の製鉄遺跡や里山の景観が失われる。
・行政には、利権の調整に終始するのではなく、長期ビジョンに立った緑地政策の確立が求められている。
12月25日に行われた東急建設による「上郷猿田地区都市計画提案」に関する記者発表と、同日午後に市政記者クラブ(横浜市役所内)で行われた私たち「署名の会」「守る会」及び「瀬上沢基金」3団体の代表による記者会見の場でのやりとりの概要をお知らせします。(「守る会」によるまとめから)
横浜市役所の仕事始めは休み明けの6日(月)。
東急建設がいつ都市計画提案書の市への申請を行うかは未確認ですが、12月3日に行われた市会議員への説明(根回し?)、市政記者クラブでの記者発表、さらに開発予定地周辺の町内会・自治会への説明など、さまざまな場での口頭説明を含めて、今後、大規模開発計画の問題点を明らかにしていきます。
地域の緑豊かな住環境&自然環境を保全し、少子高齢社会における安心安全なまちづくりと暮らしの質の向上をめざしてともに考え行動し、次の世代に引き継いでいきませんか?

東急が示した区域図。開発予定地が無秩序な市街地の拡大による環境悪化防止のため都市計画法
第7条で市街化を抑制すべき「市街化調整区域」に指定された緑地である事実に全く触れていない。
開発計画の概要
1.2014年(平成26年)1月に都市計画提案を行う。
2.予定地は港南台から南へ約1キロの32ha。
3.舞上線を境に北西側を市街地整備エリア、南東側を自然環境保全エリアとして分けた。
4.予定地の約7割(23ha)を緑地として残す。
5.北西側には商業施設(店舗面積約1万平米のホームセンター)、医療・福祉施設(約2700平米のメディカルモール)、人口約1000人になる住宅300戸(低・高層住宅)を建設。
6.南東側には雨水調整池、ウェルカムセンター、都市公園を作り、他に特別緑地保全地区は市に買い取りを希望。
7.舞上線を拡幅して4車線にする。
8.景観や生物への影響を最小限にする。
9.最短で2016年(平成28年)10月に着工。
開発反対意見に対する東急の反論
1.まとまった緑を保全するとともに、郊外型住宅からの住み替え先となるような医療施設や商業施設が揃ったまちを目指す。
2.このまま放置していても一定の開発はなされる。今回の提案は緑の保全だけでなく利便性の向上も図れる。
3.沢の流れのつけかえは、自然石で護岸を造るため、ホタルの生息に影響はない。
4.オオタカも、営巣地がないため影響はない。
5.地権者が、市の緑地保全施策に協力しながらも、せめて一部でも宅地化して子孫に残したいとの思いから個々の土地の利用を行わなかったために残された。これらの方々の積年の思いも決して軽いものではない。
3団体合同記者会見における質疑
守る会、署名の会、基金による合同会見では、各社の記者から、東急側に立っていると思われる次のような質問がありました。
1.計画区域が大幅に縮小しているのに、なぜ反対するのか?
2.川のつけかえによるホタルへの影響も、オオタカの生息への影響もないのに、なぜ反対するのか?
3.なぜ西側も残さなければいけないのか?
4.利便性がよくなるのに、なぜ反対か?
5.なぜ全面保全に拘るのか?
各団体はこれらの疑問・質問に対して次のように答えました。
・人口減少が避けられない中、市街化調整区域を開発して市街地を拡大する時代ではない。
・全面保全を求める署名が前回の92000を大幅に上回り、10万6千に達している。
・ホタルは北西側にも生息している。割合の問題ではない。これ以上緑を減らしてはならない。
・オオタカの生息環境は営巣地だけの問題ではない。エサになる小動物、虫、植物が大量に確保できなければ食物連鎖が成立しなくなる。
・生物への影響は、雨水の流失や川の汚濁などとともに環境影響評価(HEP含む)で検証されているとするが、開発ありきの アセスであり問題がある。
・古代の製鉄遺跡や里山の景観が失われる。
・行政には、利権の調整に終始するのではなく、長期ビジョンに立った緑地政策の確立が求められている。