上郷開発NO! 「里山資本主義」の教え
天災に弱い部分をなぜ開発? ベストセラー『里山資本主義』に学ぶ
新書大賞2014、隠れたベストセラーとして話題の藻谷浩介とNHK広島取材班の共著『里山資本主義 ――日本経済は「安心の原理」で動く』の巻末に興味深い記述があります。
おわりに――里山資本主義の爽やかな風が吹き抜ける、2060年の日本
「里山資本主義」による豊かな暮らし、ニッポン復活をめざす著者は、全国各地の様々な取り組みや実例を紹介しながら本書で「日本は明るい高齢化社会への道を進んでいける」と説くのです。
で、あいにくその頃、わたしたちの多くはもう生きてはいないのですが、2060年の日本は総人口が8000万人台に減っているかもしれないけれど、食糧自給率が大幅に上昇、木質バイオマス燃料が安価で出回りエネルギー自給率も大きく高まる……等々、「明るい光が差しているだろう」と藻谷さんは言うのです。
そしてこんなことも記します。
2060年には大規模天災時の安全性も増している。何かあったときに土砂が崩れてくる可能性がある場所、水に浸される可能性のある場所から、人口減少に伴って住居を撤退させて行けるからだ。戦後に人口が八割も増えてきた中、多くの湿地や傾斜地を住宅地として開発してきたが、人口が大幅な縮小に向かう今後は、生まれ育った場所から移動したくない高齢者の方々が順に亡くなって行くのに合わせ、戦後の造成地の中の天災に弱い部分をゆっくりと湿地や山林に戻していくことが可能になる。(同書P.299~300)
おや……どこかで聞いたようなセリフ?
円海山麓に連なる上郷・瀬上の緑地の開発に反対し、とりわけ今回の開発事業計画案の問題点を指摘する中で述べてきたことがそのまま当てはまるではありませんか? 正すべきは「いまでしょ!」天災に弱い市街化調整区域を市街化区域にするなんて3・11以後の時代状況に反していることがここでも明らかです。
なお藻谷浩介、そして「里山資本主義」についてはとりあえず次のサイトをご参照ください。

http://www.nhk.or.jp/eco-channel/jp/satoyama/interview/motani02.html
里山資本主義
新書大賞2014、隠れたベストセラーとして話題の藻谷浩介とNHK広島取材班の共著『里山資本主義 ――日本経済は「安心の原理」で動く』の巻末に興味深い記述があります。
おわりに――里山資本主義の爽やかな風が吹き抜ける、2060年の日本
「里山資本主義」による豊かな暮らし、ニッポン復活をめざす著者は、全国各地の様々な取り組みや実例を紹介しながら本書で「日本は明るい高齢化社会への道を進んでいける」と説くのです。
で、あいにくその頃、わたしたちの多くはもう生きてはいないのですが、2060年の日本は総人口が8000万人台に減っているかもしれないけれど、食糧自給率が大幅に上昇、木質バイオマス燃料が安価で出回りエネルギー自給率も大きく高まる……等々、「明るい光が差しているだろう」と藻谷さんは言うのです。
そしてこんなことも記します。
2060年には大規模天災時の安全性も増している。何かあったときに土砂が崩れてくる可能性がある場所、水に浸される可能性のある場所から、人口減少に伴って住居を撤退させて行けるからだ。戦後に人口が八割も増えてきた中、多くの湿地や傾斜地を住宅地として開発してきたが、人口が大幅な縮小に向かう今後は、生まれ育った場所から移動したくない高齢者の方々が順に亡くなって行くのに合わせ、戦後の造成地の中の天災に弱い部分をゆっくりと湿地や山林に戻していくことが可能になる。(同書P.299~300)
おや……どこかで聞いたようなセリフ?
円海山麓に連なる上郷・瀬上の緑地の開発に反対し、とりわけ今回の開発事業計画案の問題点を指摘する中で述べてきたことがそのまま当てはまるではありませんか? 正すべきは「いまでしょ!」天災に弱い市街化調整区域を市街化区域にするなんて3・11以後の時代状況に反していることがここでも明らかです。
なお藻谷浩介、そして「里山資本主義」についてはとりあえず次のサイトをご参照ください。

http://www.nhk.or.jp/eco-channel/jp/satoyama/interview/motani02.html
里山資本主義