上郷開発NO! アセス審査、次なる課題?
「アセス審査の問題点」を糺す ~アセス審レポートへの投稿から~
『盛土造成「問題ナシ」?』と題する6月5日付けのアセス審査会レポートに対しても、会の有力メンバーである「acts29」さんからコメントが寄せられています。
アセス審査会の「談合体質を糺(ただ)す」というもので、公聴会に向けた『「横浜市の不作為」を糺す』と同日に投稿されています。
来週17日(火)の午前10時開催に迫った横浜市環境影響審査会の平成26年度第3回審査会。
事務局である環境創造局のHPで確認すると、今回も 「上郷開発事業に関する修正届」問題が議題としてあげられています。何が問題か? コメントの問題提起を紹介します。
アセス審査会断想 談合体質を糺す by 「acts29」さん
公開が原則の環境影響評価審査会。
なぜ公開が原則なのか。審議が市民に公開されることにより民主主義が担保されるためである。
ところが5月の審査会では地盤工学専門の菊本委員は欠席し、環境影響評価課の佐藤課長が同委員の見解を代読し、深田地区の地盤沈下は大きな問題がないとして幕引きを図ろうとした。
課長は大学の研究室に東急提出資料を持参して説明してきたという。何を話し合ったのか。地盤沈下問題は上郷開発問題では最も重要な項目であるにもかかわらず、東急建設が逃げまわっていた課題。審査会ではこれから本格的議論が開始される大切なタイミングであったが、それがあっさり外された。
役人が操作する典型的な密室での話合い。これでは審議が市民に公開されるという本来の制度的な意味がまったく見失われてしまうのである。アセス課も菊本委員も公開の意味について何も考えていないことがよくわかる。
審査会はいつも定足数ぎりぎりで成立し、いつぞやは成立するまで傍聴者は40分余り待たされた。陳謝の一言もなし。
公開の意味を忘れた一部委員の談合体質と環境行政すら業者寄りとなるどうしようもない横浜市政の体質を糺すため是非傍聴に出かけたい。
■この問題の経緯(解説)
アセス審査会は多岐にわたる審査項目に対応するため佐土原会長(都市環境工学)、奥副会長(環境法・行政法)、菊本委員(土壌工学)など専門分野毎の計16名の委員で構成されています。
上郷問題については2月の平成25年度第7回審査会はじめ各月の会合で、盛土・液状化・地盤沈下など地盤面の特質はじめ交通関連、さらに景観や水害、大規模造成による動植物への影響など多分野の問題点が審議されてきました。
しかしコメントで指摘されているように、5月の審査会では事務方から当日欠席した菊本委員の見解を紹介する形で造成の前提である地盤面の諸問題について実質的には審査の終息?を思わせるような報告が行なわれたのです。
会議録によれば、菊本委員は3月の段階で「事業者資料をみると液状化の心配はない、盛土についても特に心配はないような印象を持った……」と述べており、いわば事業者である東急建設サイドの補足説明&資料を含めて「持論の再確認」を行なったのでしょうが、それに対してこれまで様々な質疑を行なってきた他の委員からの質問や意見が結果的に封じられ?皆無であったことが「談合体質」として指摘されたものです。
また「傍聴者は40分待たされた…」との指摘があったのは3月28日午後の会合(H25年最後)。
当初出席予定の2委員が欠席したため、定足数に達する8名目の委員の大幅な遅刻(45分!)を延々と待って2時15分にようやく開会。しかし当日傍聴した11名の市民に対しては詳しい経過説明やお詫びの言葉は全くなかった。
6月17日の会合でこの問題を含めどういう審議が行なわれるか注目したいと思います。(ブログ編集室:M&M)
注:傍聴は25名。当日9時45分までに直接市役所本庁舎近くの会場へ。詳しくは建築局都市計画課のHPを参照ください。アセス審査会
『盛土造成「問題ナシ」?』と題する6月5日付けのアセス審査会レポートに対しても、会の有力メンバーである「acts29」さんからコメントが寄せられています。
アセス審査会の「談合体質を糺(ただ)す」というもので、公聴会に向けた『「横浜市の不作為」を糺す』と同日に投稿されています。
来週17日(火)の午前10時開催に迫った横浜市環境影響審査会の平成26年度第3回審査会。
事務局である環境創造局のHPで確認すると、今回も 「上郷開発事業に関する修正届」問題が議題としてあげられています。何が問題か? コメントの問題提起を紹介します。
アセス審査会断想 談合体質を糺す by 「acts29」さん
公開が原則の環境影響評価審査会。
なぜ公開が原則なのか。審議が市民に公開されることにより民主主義が担保されるためである。
ところが5月の審査会では地盤工学専門の菊本委員は欠席し、環境影響評価課の佐藤課長が同委員の見解を代読し、深田地区の地盤沈下は大きな問題がないとして幕引きを図ろうとした。
課長は大学の研究室に東急提出資料を持参して説明してきたという。何を話し合ったのか。地盤沈下問題は上郷開発問題では最も重要な項目であるにもかかわらず、東急建設が逃げまわっていた課題。審査会ではこれから本格的議論が開始される大切なタイミングであったが、それがあっさり外された。
役人が操作する典型的な密室での話合い。これでは審議が市民に公開されるという本来の制度的な意味がまったく見失われてしまうのである。アセス課も菊本委員も公開の意味について何も考えていないことがよくわかる。
審査会はいつも定足数ぎりぎりで成立し、いつぞやは成立するまで傍聴者は40分余り待たされた。陳謝の一言もなし。
公開の意味を忘れた一部委員の談合体質と環境行政すら業者寄りとなるどうしようもない横浜市政の体質を糺すため是非傍聴に出かけたい。
■この問題の経緯(解説)
アセス審査会は多岐にわたる審査項目に対応するため佐土原会長(都市環境工学)、奥副会長(環境法・行政法)、菊本委員(土壌工学)など専門分野毎の計16名の委員で構成されています。
上郷問題については2月の平成25年度第7回審査会はじめ各月の会合で、盛土・液状化・地盤沈下など地盤面の特質はじめ交通関連、さらに景観や水害、大規模造成による動植物への影響など多分野の問題点が審議されてきました。
しかしコメントで指摘されているように、5月の審査会では事務方から当日欠席した菊本委員の見解を紹介する形で造成の前提である地盤面の諸問題について実質的には審査の終息?を思わせるような報告が行なわれたのです。
会議録によれば、菊本委員は3月の段階で「事業者資料をみると液状化の心配はない、盛土についても特に心配はないような印象を持った……」と述べており、いわば事業者である東急建設サイドの補足説明&資料を含めて「持論の再確認」を行なったのでしょうが、それに対してこれまで様々な質疑を行なってきた他の委員からの質問や意見が結果的に封じられ?皆無であったことが「談合体質」として指摘されたものです。
また「傍聴者は40分待たされた…」との指摘があったのは3月28日午後の会合(H25年最後)。
当初出席予定の2委員が欠席したため、定足数に達する8名目の委員の大幅な遅刻(45分!)を延々と待って2時15分にようやく開会。しかし当日傍聴した11名の市民に対しては詳しい経過説明やお詫びの言葉は全くなかった。
6月17日の会合でこの問題を含めどういう審議が行なわれるか注目したいと思います。(ブログ編集室:M&M)
注:傍聴は25名。当日9時45分までに直接市役所本庁舎近くの会場へ。詳しくは建築局都市計画課のHPを参照ください。アセス審査会