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上郷開発NO! トンデモ発言問題のその後

コソクな差別的・侮蔑的な表現隠し HPでアセス審の菊本発言を修正

6月30日(月)午後開かれた横浜市環境影響評価審査会(アセス審、会長=佐土原聡横浜国大教授)の平成26年度第4回審査会の冒頭で「確認」された第3回(同17日開催)の会議録における菊本統委員(横浜国大准教授、地盤工学)の「トンデモ発言」のうち、私たち上郷開発に反対し計画の撤回を求める市民運動に対する差別的かつ侮蔑的な表現が、環境創造局のHPに掲載される段階で巧妙にカットされていたことが判明しました。

菊本委員による「トンデモ発言」については、30日の審議終了後、傍聴していた署名の会の皆川世話人代表、守る会の井端世話人代表はじめ有志が審査会事務局である環境影響評価課(環境創造局)を訪ね強く抗議するとともに、7月9日付けで会議録から菊本発言を削除すること、上郷事案審査から同委員を除くよう求める陳情を林市長宛てに提出していました。

これに対し市当局は「盲目的」という差別的・侮蔑的な表現をひそかに削除、「一部誤解を招く表現を訂正」との付言を記す一方、菊本委員の「環境保護団体のブログ等で、私が開発にお墨付きを与えたかのように誤った記述したり(原文ママ)、私の意見を正しく理解せずに闇雲に反対意見を述べたりする方もいたようです」という、市民運動に対する上から目線の悪意と偏見に満ちた発言をそのまま載せているのです。
会議録 http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/etc/shingikai/eikyou/gijiroku/h26/140617.pdf

以下、該当部分

【菊本委員】 (略)このような情報を地盤工学の観点から判断すれば、適切な調査、設計、施工が必要である、という指摘が妥当と考えますが、先にご紹介した環境保護の観点で開発に反対する方のブログでは、盲目的かつ一方的に書かれていることを残念に思っています。(略)
私はホタルが生息する環境を保全する地域で育ちましたし、個人的には里山の保全も意義深いことと思いますが、本事業に関しては地盤の安定の観点から周辺住民の不安を煽り、反対行動を起こすことは正しいやり方ではなく、環境保護の観点で開発行為について議論したほうがよいのではと思います。

 ※平成26年6月30日会長決裁の会議録から一部誤解を招く表現を訂正しています。
 (平成26年7月7日会長決裁)

注:上の抜粋部分のうち「盲目的」という表現がHPでは削除されている。なおトンデモ発言問題については7月1日付けの記事をご覧ください。
トンデモ発言 href="http://segamizawa.blog54.fc2.com/page-1.html" target="_blank" title

上郷開発NO! アセス審&市長意見書に異議あり

なぜ開発容認? 市街化調整区域の開発抑制なしくずしか

林市長が10日、横浜市環境影響評価審査会(アセス審、佐土原聡会長)による市長宛の答申をほとんど丸飲みする形で東急建設社長宛に「アセス面では問題ナシ」という内容の意見書を提示したことから、上郷開発事業計画はいよいよ都市計画提案評価委員会における採否の検討段階に入り、瀬上沢緑地は開発の危機に直面することになりました。

他方、週明けの14日(月)には建築局都市計画課のHPに5月20日の公聴会における「公述記録要旨」が掲載されましたが、そこでは上郷開発に反対し緑地の保全を求める市民運動関係者に対して向けられた理不尽な「ヘイトスピーチ」(公述10)が何ら断り書きもないまま削除(省略)される一方、賛否の公述意見それぞれに対して提案者である東急建設側の見解が長々と併記されるなど、市の関連部局のこの問題に関する不当な扱いが浮き彫りとなっています。


署名の会・守る会は13日(日)夕、港南台駅頭で街宣活動を行い、なぜいま開発を抑制すべき市街化調整区域の緑を破壊する大規模開発を容認しようとするのか、関連部局の動きを厳しく批判するとともに、支援を市民に訴えました。

■7月街宣チラシ:1面


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■同:2面

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注:当日配布したチラシは経費節減のためモノクロ印刷です。

追記:5・20公聴会における公述内容の要旨と提案者の意見
詳細は公聴会記録 http://www.city.yokohama.lg.jp/kenchiku/kikaku/cityplan/kocho/pdf/20140520-kamigou-yk.pdf
しかし実はこの公聴会記録そのものが開発を是とする立場によって大きく歪められたものとなっている。
公聴会の事務局である建築局都市計画課がまとめた公述申出件数は2,518件(有効人数は2,478名)。
内訳は次の通りで、この数値に基づき公述人の割り振りが決められ、公述が行なわれた。
 A: 1,895(開発賛成)   B: 511(開発反対)  C:45(自然・緑)  D: 12(要望関係)  E: 15(質問)

署名の会の調査チームが情報公開制度により入手した資料によれば、開発賛成の公述申し出は地元の地権者筋に加え企業サイドから大量かつ組織的に持ち込まれたと見られ、同一内容のものが多く、また特定地域からのものが多いことから、公聴会が求める市民の多様な意見の公述という開催目的を大きく歪めるものとなった。

なお公聴会問題については6月11日付けの記事などをご覧ください。
 http://segamizawa.blog54.fc2.com/blog-entry-533.html 公聴会に異議あり

●続報その1
「送り手」の立場にいながらネットの仕組みがイマイチわからないのですね。
以下のニュースを「掲示板」で紹介しようと考え入力しても「禁止ワードが含まれているので投稿できません」というメッセージが表示され、管理人もお手上げ(笑)。つまり「死ね」なんていう言葉はネット上で書き込み禁止用語になっているのでしょう。(それとも「人間のクズ」?)
……というわけで以下は16日(水)11:10書き込みです。(編集部:M&M)

どうする佐藤課長? ――ヘイトスピーチ問題の責任のとりかた
今朝パソコンを立ち上げると以下のような意外なニュースが。
号泣県議の辞職に続いて、こちらはなんと共産党の議員がトンデモ発言で辞任に追い込まれたのですね。片や瀬上の公聴会における発言を「無かったこと」にして幕引きを図ろうとしているかのような市の対応! 当日の録音を入手してヘイトスピーチの実態をぜひ暴いてみたいですね。(産経ニュースから転載)

中野区議がツイッターで「死ね」→辞職2014.7.16 01:17 [Twitter・SNS]
ツイッターに「死ね」などと書き込んだとして、東京都中野区の金子洋(ひろみ)区議(52)=共産=が辞職していたことが15日、分かった。金子氏は今月6日、集団的自衛権をめぐりツイッター上で議論となり、「「おまえこそ人間の屑(くず)だ。死ね! 何も罪のない民間人を殺す前に、おまえが死ね!」などと書き込んだ。

金子氏は取材に、「ニートやひきこもりを差別する相手の発言に憤り、われを忘れてしまった」と釈明。14日に辞職願を提出、受理されたといい、「死ねという言葉は、議員としても人間としても発言してはいけなかった」と謝罪した。

金子氏は平成23年の区議選で初当選した。

上郷開発NO! 「市長意見書」批判―1

おかしいぞアセス課! 市長意見書で上郷開発計画にゴーサイン?

神奈川新聞は11日付けの紙面で「上郷開発の環境影響評価 再提出必要なし 横浜市長が意見書」と小さく報じた。
これは10日、林市長名で記者発表された「(仮称)上郷開発事業に係る環境影響評価審査会答申を受けての市長意見について」を受けたもので、東急建設による「上郷猿田地区開発計画」の環境影響評価について、「計画の修正に伴う環境に及ぼす影響が環境保全目標を超えて増加するおそれはない」ので、この先再提出の必要はない、とする意見書を市長が同社に出したとしている。

前回6月30日のアセス審査会(平成26年度第4回審査会)における答申案をめぐる審議では、奥副会長(首都大学東京教授、環境法・行政法)から「文章のつながりがオカシイ。市長宛の答申と事業者への意見が混同されている」という重要な指摘があった。
また津谷委員、水野委員などからもいくつか文章表現をめぐる意見があった後、1時間足らずの検討の末、佐土原会長が「まとめは会長一任で」と引き取った。

それが事務方である環境影響評価課(環境創造局)のスイコウ?を経て1週間後の7月7日付けの市長宛答申となった。
しかし、市長宛の審査会答申の冒頭にあった「なお今後の対応にあたっては、当審査会で指摘した事項について十分に配慮されるよう申し添えます」という意見が実はまったく配慮されることなく?、3日後の10日には東急建設宛の意見書に衣替えした。

都市計画提案は提案説明会、公聴会を経て、市の関係各部局の実務責任者で構成される「都市計画提案評価委員会」(メンバーは後述)での検討で提案の採否が諮られ、都市計画審議会で最終決定される。
しかし今回の東急建設宛の市長意見書はアセス審査会の佐土原会長名による市長宛の「(仮称)上郷開発事業が環境に及ぼす影響について」と題する答申をほぼそのまま踏襲する形で、東急建設社長宛の林市長名の意見書「(仮称)上郷開発事業の事業内容等修正届出書に係る環境影響評価について」としたため、アセス面の検討課題を大きく踏み出し、あたかも開発事業計画そのものが妥当であるかのような表現をとり、都市計画提案評価委員会の議を経ることなく計画にゴーサインを出した形になっているのだ。

市長は「十分な配慮」を、いつ、どういう形でしたのか? 「配慮」とは事業計画の実現で利益を得る東急建設に対してだけ向けられた言葉なのか? アセス審査の過程で出てきた地盤問題はじめ様々な都市計画に関わる問題点を、評価委のメンバーがそれぞれの立場・観点から検証・検討するにあたって「考慮されたい」ということではないのか?

*市長意見書については環境創造局のホームページを参照。
http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/kisha/h26/140710-1.html

文脈上もおかしな箇所が目立つ。
市長名の「意見書」での意見は、審査会による「審査意見」そのまま次の3項目にわたって述べられている。
 1 事業計画の修正に伴う環境影響の変化
 2 旧事業計画に対する審査書における市長意見への対応
 3 環境に配慮すべき事項
しかし手抜き工事?で文脈整理を怠ったためか、3の「環境に配慮すべき事項」のちぐはぐな項目羅列がそのまま東急建設向けの市長意見書となっている。

3で市長は「……旧事業計画を対象とした環境影響評価の審査で求めた市長意見に加え、以下に示す事項に留意してください。」と述べる。
 (1) 市民等との連携
 (2) 工事期間中等の近隣への配慮
 (3) 1号調整池の自然再生等
 (4) 防災
 (5) 盛土造成
 (6) 緑化
 (7) 生物生息環境
 (8) 地球環境への負荷の低減

「市民等との連携」「工事期間中等の近隣への配慮」は次項以下(3) ~(8) と並列して特記される事項だろうか。
しかも既報のように、アセス審査会における審査の透明性・公平性について疑念を陳情の形で投げかけられた菊本委員の問題に対して審査会そのものの対応が不明のままなのである。

■資料:横浜市都市計画提案評価委員会委員
(1) 建築局長
(2) 環境創造局政策調整部長
(3) 環境創造局みどりアップ推進部長
(4) 建築局企画部長
(5) 建築局建築指導部長
(6) 都市整備局企画部長
(7) 都市整備局地域まちづくり部長
(8) 都市整備局の提案区域を所管する部長
(9) 道路局計画調整部長
(10) その他提案内容に関連する局区の関係部長

上郷開発NO! アセス審批判―5(7/11加筆改定版)

アセス審査のやりなおしなど陳情  菊本委員の除斥も求める

9日(水)午後、署名の会&守る会は市長と市会議長宛てに陳情書を提出、市政記者クラブで記者会見を行ないました。

環境影響評価審査会」(アセス審)による市長宛て答申案が6月30日の審査会で了承されたことから、26日に提出した同委の菊本委員の「忌避」を求める陳情書をふまえ、審査会自体の審査のあり方などに関して新たに3項目の要望を行なったもの。

菊本委員は審査委員16名の中で唯一の土壌工学分野の専門家として開発事業計画の宅地造成面での審議をリードし、「問題ナシ」との太鼓判を押す先導役を担っただけに、審査そのもののやり直しを求める今回の陳情に対する市長の回答が注目されます。

なお今回の陳情は審査会の審議そのものへの異議申し立てであることから、佐土原聡会長(横浜国大教授)に対しても同趣旨の申し入れを試みましたが、同委の事務局である環境影響評価課(環境創造局)は佐土原会長に代わっての受領も中継ぎも拒み、大学宛の郵送となりました。

注:記者会見での取材に応じた新聞社は朝日・毎日・東京・神奈川・共同の各社です。

資料:アセス審問題の陳情書  (2014年7月9日付け)

                    陳 情 書                                                                                                                                  横浜市長 林 文子 様
                                  
               件名 上郷猿田地区都市計画提案について
陳情項目
1.上記都市計画提案に対する環境影響評価審査のやり直しを求めます。
2.上記の環境影響評価審査会平成26年度第3回会議録から菊本委員の
  問題発言(添付資料参照)の全文の削除を求めます。
3.「横浜市環境影響評価審査会運営要領」第7条に基づき、上記の案件の審
  査から菊本統委員を除斥するよう求めます。

陳情の理由
1. 6月30日に開催された第4回審査会において審議、了承された貴下宛の答申案では環境に配慮すべき事項として、軟弱地盤である開発計画地について、「盛土造成の設計施工にあたっては、事前に地盤の調査(ボーリング調査と土試験の圧密、せん断試験)を行い、含水比が高い軟弱な地盤の場合には盛土前に圧密沈下対策を行ってください。また、各種法令等を遵守し、法面勾配や排水工に留意した設計を行うとともに、締固め施行管理基準をまもって施工してください。」と述べ、開発事業提案が採択され施工設計の段階に入ってから各種条件を満たせば、軟弱地盤は問題がないとしています。
 しかしながら宅地造成にあたっては市民の生命及び財産の保護を図ることが前提とするならば、開発提案が採択されてから各種調査を行うのでは順序が逆であり、開発提案の採否を決める重要な要件である軟弱地盤問題について、ボーリングなどの各種調査は第一関門である環境影響評価審査において先に行うべきと考えます。
 これについては、平成26年度第1回の審査会において佐土原聡会長が「都市計画提案が認められた後に行なうとの回答ですが、地盤に関わることであり、事前にしっかりと検討しておく必要がある。」と発言していますが、その後、手順が逆になっているというこの指摘について十分な検討が行なわれず、審査委員の中で唯一地盤工学を専門とする菊本委員が主導し、開発提案の採択後施工設計に入ってから然るべきことを行えば問題がないとする見切り発車状態になっています。
 また答申案にある盛土造成前の地盤の調査や圧密沈下対策、各種法令等を遵守、法面勾配や排水工、締固め施行管理基準の順守などは、事業者が当然実施すべきことであり、事業者に「お願い」するものではありません。
 造成盛土による地下水の変化、造成盛土の鉛直・水平安定性や周辺インフラストラクチャー(上郷・舞岡線道路とそれに付帯する上下水道施設、電気・通信施設等)への影響(偏土圧や予想される変位)を事業者が事業着手前に具体的に検討し、その結果を基にして環境上の問題点の明確化とその緩和策を審議することこそ、環境影響評価審査会の役割のはずです。
 大規模谷埋め盛土の地震時安定についての統計的検討結果は、新規大規模谷埋め盛土の安定性の大まかな判断材料として利用しても構いません。しかし、本事業は事業実施場所が明確になっており、地盤調査結果や想定される地震力の大きさに基づいて盛土造成の安定性の具体的な検討を行えば、有無を含めて問題点が一目瞭然となり、対応策も事前検討・評価できます。事業実施前にすべき検討を回避し、事業着手後に事業者の手に委ねることは容認できません。
 さらに、この軟弱地盤地帯は、国交省からの指示により横浜市が2010年に公表した「大規模盛土造成地」の約3600箇所に含まれ、開発造成でこれから14mもの盛土を施す予定のところもある上に、既に過去において10m以上の盛土がなされていることが分かり、盛土の2段重ねとなります。しかるに、この大変重要な要件もアセス審査の俎上に上っていません。
 加えて、この「大規模盛土造成地」のうち1500箇所は安全性が不足するとして、市はこれからその具体的調査について検討を始めることが、昨年10月の市議会において、ある議員の質問で判明しています。
 このような状況において審査が十分尽くされておらず、今夏に予定されている都市計画提案評価委員会に向け、提案採択の道を開くこととなるこの答申案は極めて不当であり、市民の安全や財産の保全に対し十分な配慮が図られているとは、とても認めることができません。

2. 6月17日に開催された第3回審査会の会議録に記載された菊本委員の発言記録は、丁寧な説明を行っているかのような文体となっていますが、全体としては私達環境保全を訴えている市民の活動に対し、下記の通り予断と偏見に基づく内容となっているばかりか差別的な言辞を弄しており、公文書としてとても容認できません。当該発言の全文の削除をお願いします。
(1)会議当日の発言にはなかった「闇雲に」「盲目的」など、公けの文書には不適切な文言が、後日付け加えられている可能性があります。事実関係の訂正を除くこうした恣意的な加筆は審議の公開原則を歪めるものではないでしょうか。
(2)「地盤の安定の観点から周辺住民の不安を煽り、反対運動を起こすことは正しいやり方ではなく」と記されていますが、環境保全を望む団体が生物多様性の維持や遺跡の保全を訴えるのと同様に、軟弱地盤への市街地造成に危惧を抱き、「国富」(市民が安寧に日常生活を過ごすこと)が損われることがないよう未然に訴えることが、なぜ正しくないのでしょうか。
(3)菊本委員は専門家として、自らが昨年11月に行なった講演で、「どんな土地か調べましょう・引っ越しましょう・災害に強い家に変えましょう・とにかく逃げましょう」と、「大規模盛土造成地の調査図」を示し、その土地に既に居住している住民に対し不安を煽っています。
これに対し、私達は開発予定地が「大規模盛土造成地の調査図」に示されている約3600箇所の中に含まれていることに気付き、未だ住民が存在しない造成計画に対し警告を発しています。
私達に「周辺住民の不安を煽る」と非難するのなら、菊本委員自身の言動に対し、いかに釈明されるのか、また審査委員の任命権者である市長としてどう考えるのかお聞きしたいと考えます。

3. 「横浜市環境影響評価審査会運営要領」第7条には、(除斥等)と題し
「委員は、自己又は自己と密接な関係のあるものに直接利害関係を有する事項を審議する場合は、その審議に加わることはできない。ただし、審査会の同意があるときは、会議に出席し、発言することができる。
「委員は、利害関係者等からの質問、要請に対しては、個々に対応しないものとする。」と記されています。
菊本委員がこの開発案件に関わることが条文に抵触しないか、横浜市が各委員の任命に際し求めたとする、上記の利害関係事項に関する自己申告内容などを含め、次の要点につき十分な検証をし、個別に回答をお願いします。
(1)菊本委員が東急建設(株)から金品の受領をしていないか。
(2)菊本委員は東急建設(株)と共同で特許を取得しているが、これに係る費用負担の按分はどうなっているか。
(3)菊本委員は東急建設(株)の社員と共同で書籍を出版しているが、これに係る費用負担の按分はどうなっているか。

追記: 陳情項目の1及び2は本来、横浜市の関与するところではないかもしれませんが、お知りおきいただければ幸いです。
                                                   以上


■関連資料&解説
この日の記者会見では当日9日付け朝日新聞朝刊(第2社会面)の記事を資料として添えました。
東日本大震災で津波により壊滅的な被害を受けた陸前高田などの被災地での土地を約10メートル以上もかさ上げする「巨大盛り土工事」をめぐる安全性論議。

「懸念することはないだろう」「現在の技術で施工すれば問題ない」と、どこかで聞いたようなコメントを紹介された国立大学教授がいる一方、最高水準の工法が採用されたとしても数十年後には地盤が弱まる可能性を指摘する防災関係の京大教授のコメントなど、瀬上の開発をめぐるアセス審の動きを検証する上で大いに参考になるので、その一部を転載します。

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  Special thanks to 朝日新聞 7月9日(水) 

*解説:ブログへの記事転載にあたって
「盛り土の街 安全性は」との大見出しを掲げた朝日の記事――。
これもアセス審の菊本委員の論法からすれば「住民の不安を煽る」ということになるのでしょうか。

記事によれば、今夏から本格化する予定の「盛り土工事」の大半は2~3メートルの高さだが、南三陸町は最大14メートル、また女川町は最大16メートルの土地を盛り市街地を形成すると、どこか上郷開発事業と同じような数値が出てきます。

実は陸前高田や石巻、大槌町、釜石など被災地には震災直後の2011年7月以来何度も災害支援ボランティアとして入り海岸線に面した土地の形状を知る機会があったことから、住宅・商業エリアに適した平坦な丘陵部が非常に少なく、盛り土による市街地再形成についての自治体側・住民側双方の意見の隔たりは行政や工事施工企業の責任ウンヌンにとどまらず、地域コミュニティ再形成をめぐる方法論など深刻な課題を内在していることがよくわかります。

それにひきかえ、人口減・高齢化により新たな発想による「まちづくり」こそが追求されるべき郊外部において、市街化調整区域をあえて市街化区域に編入し、大規模な宅地造成工事によって「まち」を形成する必然性がどこにあるのでしょうか? 
都市計画審議会の第7回全市線引き見直し小委員会の審議の方向性と併せ、横浜の都市政策の基本姿勢が問われています。(ブログ編集部:M&M)

上郷開発NO! アセス審批判―4

不可解な「問題ナシ」答申  アセス審の地盤問題審査に異議あり!

そもそも、環境アセスメントは、事業が環境に与えるインパクトとその対策を検討することであるはず。6月30日のアセス審査会は「仮称上郷開発事業に関する答申案」なるものをまとめて終了した。

しかも肝心の地盤沈下問題について、審査資格が疑問視されている菊本委員から「問題ナシ」の太鼓判?が押された。検討されるべきでありながらネグレクトされた疑問点は少なくない。このまま都市計画提案評価委員会に提出するにはあまりに内容には問題が多い。

同氏の資格問題、また場外乱闘的“上から目線”の発言とは別にして、引き続き技術面の内容についてもブログ編集部として専門家の助言を得ながら追究・追及していく方針である。

というわけで、ちょっと長く、ややこしい論点もあるけれど、週の初めにあたり上郷開発予定地の地盤などに「問題ナシ」としたアセス審査会の答申に異議申し立て!


<菊本発言の問題点について――アセス審査会会議録から>
「しかし、水をきちんと抜いて圧密沈下対策を行えば地盤を密に締めるということになり、」(会議録3p)について水を抜くという行為、地下水を引く抜く行為が必要ということを認めている。であるなら、どうして地下水の問題についてアセスの評価対象項目として最初から取り上げなかったのか。(⇒後出しジャンケン、問題点を指摘されてから評価を検討する、指摘されなければ頬かぶり)

どのような工法で地下水を抜くのか。地盤改良工法によっては、引き抜く地下水の量と処理方法(通常は垂れ流し)、工事車両増加、工事工程や期間が変わってくるので、評価書の修正が必要である。(⇒評価書の修正については、全く議論がでなかった)
地下水脈の流れの変更の問題もある。周辺地下水にどの程度の影響を及ぼすのか検討が必要である。 


「この場所では液状化の懸念はないと考えています」(同4p最初の行)について
盛土造成前の現地盤には液状化の心配はないとしても、造成盛土の液状化安定性については検討しておくべきである。盛土中で地下水位が上昇しないよう地中に水抜き配管を埋設する計画であるが、i)造成盛土中の地下水位が低い状態を保つ、ii)全面的に見直された横浜市地震被害想定調査報告書(2012年10月)に基づく地震力の大きさは従来と同様であるとの条件が確保されることが必要である。
 市の報告書  http://www.city.yokohama.lg.jp/somu/org/kikikanri/jishinhigai/

そのためには盛土地盤についてi)盛土中の地下水位が低い状態を維持していることを確認する(地下水位の継時的観測が必要)、ii)地震力の評価は従来と同じであることを確認することが必要である。


「適切な調査、設計、施工が行われれば、新計画の開発面積や盛土高さをもって崩壊の懸念を強く指摘することはできません」(同4p)について
適切な調査・計画をなぜ、先延ばしにするのか。調査項目、盛土中の計測項目、施工等について具体的な内容を例示する必要はないのか。

以下懸念項目を列挙する。
安定解析を行えば、高盛土の支持力安定性、すべりの安定性、舞上線への偏土圧の大きさと舞上線の安定性の低下度合など、高盛土自身の安定度合いや、高盛土による周辺インフラの危険性増加度合いを容易に指摘できるはず。
市民から不安であると指摘されている造成盛土の液状化に対する安定度合いも、地下水位の位置を変えて実施すればいい。地下水位がどの位置まで来ると安定性が低くなるか、あるいは低くなっても規定の安全率を十分満足しているのか、一目瞭然にわかるはず。

適切な調査、計画を先延ばしにせず、アセスの段階で想定される危険性とそれに対する安全対策を示すべきであった。長期的に安全な盛土造成地とするためには、事前の調査、盛土工事の施工方法、盛土施工中や施工後の長期にわたる継続的な盛土の動態観測(沈下、辷り(横移動)、地下水位、間隙水圧、地表面亀裂)等について具体的な内容を説明し、市民の疑問に応えるべきではないのか。

特に、地中に埋設した水抜き配管の機能継続は重要な問題。地中水抜き配管が機能しなければ、盛土中に水が溜まり盛土中の地下水位が上昇し、盛土地盤の液状化の危険性も高くなる。

前述の横浜市地震被害想定調査報告書に対応して地震力の見直しが行われていない。なぜ、“適切な調査、設計、施工が行われれば”地盤は安定なのか。地震力の問題は大きな問題であり、横浜市として具体的に数値を明示すべきである。


<アセス審査会で議論されなかった問題点について>
現地盤表層の軟弱層(A1層:砂質シルト層)の強さ(粘着力23kN/m2:東急建設評価書資料編pp354)から考えて、載荷できる盛土高さはせいぜい7m程度、つまり最終盛土高14mの半分程度である。(⇒だから、地盤改良と段階盛土が必要となる。この問題に対しては、何も議論がなかった)
そのために、地盤改良が必要となり、盛土計画も変わる。(⇒後出しジャンケンのように、指摘されてから出してきている。)

細かいことになるが、軟弱層の増加強度確認のチェック土質調査も必要である。
段階的な盛土工事になれば、工事工程も変わるし土工量や重機計画の変更も必要である。(⇒環境影響評価書の修正が必要になる)
舞上線に与える偏土圧の問題を議論していない(⇒偏土圧がかからない対策工法を適用しない限り舞上線の道路盛土に偏土圧がかかり、舞上線の水平安定性が低くなる。⇒道路以外の既存インフラストラクチャー(上下水道配管、電柱・電線ケーブル)の安全性確保、最低でも現状の安定性を確保する検討を素通りしている。

上郷開発NO! アセス審批判―3(討議資料篇=続:増補版)

馬脚を現わしたアセス審委員 ~会議録の「差別的表現」批判の投稿から 

7月1日の深夜、日付が変わる直前に「アセス審批判2」のコメント欄に署名の会の有力メンバーのひとりから「瓜田(うりた)」さん名義の投稿が届いていました。
「深田」ではなく「瓜田」(笑)。桃(李)でも西瓜(すいか)でもなく瓜(うり)泥棒?
……東急建設との密接な関係を疑われる委員に対して「李下に冠を正さず」をもじったようですが、HPと異なりブログではなかなかコメントや掲示板への投稿は注目されないので、2分載されたアセス審のあり方、とりわけ菊本委員のスタンスについて広く論議を喚起するため全文をそのまま掲載します。(編集部)


馬脚を現わした!  by 瓜田(うりた)さん
とうとう馬脚を現わしたというべきか、本音が流露されたというべきか。
地盤工学の専門家としてアセス審査会のメンバーとして上郷開発の審査に当たってきた菊本統委員。「この地区の液状化は適切な調査、設計、施工をすれば防止できる。環境保護の観点で開発に反対するブログは盲目的かつ一方的」と、瀬上保全の活動を展開してきた運動について差別語を使って批判した。審査会委員としては答申を求められていない場外乱闘の発言。審査会の席上配布された前回審査会の会議録の一節である。
さらに審査会のテーマとして現に審査しているにも関わらず「事業計画に反対するなら盛土の安全性に論点をすり替えずに環境保護の観点で訴えるべきだ」と地盤沈下への懸念は環境保護のテーマではないとお角違いの市民運動への説教に及んだ。そして「地盤の安定の観点から周辺住民の不安を煽り、反対運動を起こすことは正しいやり方ではない」と、市民運動の「正しいあり方」にまで言及する始末。これこそ小さな親切、大きなお世話というほかない。

飛び出した差別的言語
菊本統氏は東急建設の盛土造成が「安全とする見解」を事務局に代読させ、アセス審査会の公開性に疑問を抱かせた。しかも東急建設といっしょに特許申請を行っているにもかかわらず東急の都市計画提案にジャッジを下した。利益相反行為である。審査を辞退すべきであった。勘ぐれば彼が東急建設にアドバイスをしていないとは言い切れないのである。
また講演で横浜の盛土地帯は安全でないから「逃げろ」と危険を煽りながら、なぜか瀬上だけは安全と言い切った。そして「盲目的」という差別的表現が飛び出したのである。菊本委員によれば瀬上保全を求める市民運動は「盲目的」なのである。
この差別的表現についてアセス事務局は問題視することなく、アセス審査会でも何の異議もなく承認された。驚くべき鈍感、というほかない。「反対派は地球の裏側へ行け」と云ったヘイトスピーチ的公述事件に対してもなんら遺憾の意も表明できなかった公聴会で都計課は驚くべき鈍感さを見せつけた。「とにかく開発」という歪んだ流れが人権に対して無感覚という土壌を生みだしているのである。沈黙しているわけにはいかない。


■増補版掲載コメント

 「産学共同」を戒めたは、今は昔  by 旋毛曲(つむじのまがり)さん

瓜田(うりた)ではなく「瓜田=かでん」さんでしょう、という投稿が2日の夜に届いていました。
「利益相反」問題についても言及されています。アセス審の市長宛ての答申の掲載に先駆けてご紹介します。(編集部)


投稿者名の瓜田は、「瓜田に履を納れず(瓜田にくつをいれず)」という「李下に・・」と対をなす中国の故事成語から洒落たものと思われます。

各大学の利益相反対策を紐解くと「産学共同」を戒めたのは昔日の話し、今や「産学官連携」として堂々と、共同して利益を追求して何が悪いといった状況です。

ある大学の利益相反対策には「企業との経済的利益関係それ自体が否定的に評価されるべきものではありませんが、利益相反が具体的な弊害につながる懸念は否定できません。なお、利益相反による弊害の状態には、実際に弊害が生じている状態だけではなく、弊害が生じる可能性を想定しうる状態や、第三者から弊害が生じているかのごとく見られる状態も含まれます。」と周りの目に気を付けながら、上手く立ち回れとも言っているようです。

次のURLには「産学官連携を推進するにあたり利益相反は忌むべきものではない!」と、あからさまな連携の実態が記されています。
http://www.kosen-k.go.jp/information/rieki-sangaku.pdf
2014-07-02 20:46 旋毛曲(つむじの曲がり) URL 編集

上郷開発NO! アセス審批判―2(討議資料篇)

偏見に満ちた「反対意見」封じ アセス審における菊本委員の発言を問う

今日は朝からブログのカウンターが急伸しています。
東急建設による上郷開発の「新事業計画」について、環境影響評価面では「問題ナシ」と、30日(月)の午後開かれた平成26年度で4回目となるアセス審査会が市長宛の答申案を了承したことへのリサーチだと考えられます。

「アセス審批判―1」でふれましたが、事務局である環境影響評価課がまとめた市長宛ての「答申案」では、市街化調整区域における大規模な開発事業計画そのものへの疑問や批判については全くふれられず、しかも開発エリアの地盤面はじめ様々な問題点を指摘、批判してきた本ブログへの菊本委員の偏見に満ちた意見(5月27日の発言に加筆)を侮蔑的表現を含めてそのまま了承しているのです。

審査会の審査は「市街化区域の中に市街化調整区域が入り込む形」となっていることを特色とし、指定都市の中では「比較的市街化区域の割合が少なく、良好な低層住宅地の多い都市であり、なおかつ身近な自然を住民が享受しやすい環境」であることを“都市としての魅力”としてきた横浜(『横浜市民生活白書2009』)において、都市計画提案制度という現行法規上の手法を隠れ蓑?にした大規模開発が自然環境や周辺の住環境に与える影響について、一部の委員から出た質問や意見を積み残したまま、「本質的な環境保護の観点」(菊本委員の言葉)から疑義を呈し、その問題点を洗いなおすよう求めた市民要望に応えることなく、役割を放棄したものとなっています。

以下、審査会の問題点や菊本委員の反対運動への偏見に満ちた見解を知るため、会議録の要点を「討議資料」としてそのまま抜粋、掲載します。

それにしても……なぜ、横浜市の審議会という公的な場で、会長以下の有識者と言われる識者が「環境保護の観点で開発に反対する」(菊本委員の言葉)立場からのブログの意見を、悪しざまに「盲目的かつ一方的に書かれていることを残念に思っている」という菊本委員の侮蔑的・差別的言辞による批判そのままに了承したのか? 

先の公聴会における「ヘイトスピーチ」の黙認(都市計画課)同様、環境影響評価課の担当職員の人権感覚?を疑わざるを得ない状況の連続を、どうとらえたらいいのでしょうか?

■討議資料1:5月27日=平成26年度第2回審査会において代読された菊本委員の意見

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土壌工学を専門分野とする菊本委員を訪ねた事務局担当者による包括的な「菊本調書」の紹介。
欠席者への質疑は出来ず、これ以降、東急建設を交えた審議は交通問題に移り、地盤問題は実質的に幕引き?



■討議資料2:6月30日=第4回審査会において確認された第3回における菊本委員らの発言


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注:佐土原会長=横浜国立大学大学院教授     専門分野:都市環境工学
  津谷委員=横浜ブナ林法律事務所長、弁護士 専門分野:法律
  水野委員=日本気象協会参与           専門分野:大気汚染問題

上郷開発NO! アセス審批判―1

なぜ私企業の開発利益を優先? アセス審、上郷開発計画「容認」の答申へ

30日(月)午後開かれた横浜市環境影響評価審査会(アセス審、佐土原聡会長)は、東急建設による「上郷開発事業計画」に関する林市長宛ての答申をほぼ事務局原案通りに了承、いよいよ瀬上沢緑地の大規模開発の是非をめぐる判断は市の都市計画提案評価委員会における検討にゆだねられることになり、瀬上市民の森に連なる市内有数の緑地における環境破壊の危機が再び現実的なものとなってきました。

答申案は審査会の事務局である環境影響評価課(環境創造局)がまとめたもので、本年1月に提出された新事業計画は「環境影響評価面で概ね妥当であり、環境保全措置を確実に履行すれば環境に及ぼす影響は環境保全目標を超えて増加するおそれはない」というもの。

しかしながら1月の新事業計画案提出に伴う市長名による諮問を受け、2月18日(平成25年度第7回)から前回6月17日(平成26年度第3回)まで合わせて6回に及ぶ駆け足の審査では、わたしたちがとりわけこの開発事業計画の最大の問題点=致命的欠陥として指摘してきたことには正面から答えていません。

「なぜいま市街化調整区域の緑地を破壊して市街化区域とするのか」
「なぜいま軟弱地盤で大規模な盛土造成をしてまでして宅地造成を行うのか」

答申の「審査意見」は、
 1.事業計画の修正に伴う環境影響の変化
 2.旧事業計画に対する審査書における市長意見への対応
 3.環境に配慮すべき事項
の3項目からなるのですが、盛土問題については3-5)盛土造成で以下のように記すだけです。

盛土造成の設計施工に当たっては、事前に地盤の調査(ボーリング調査と土試料の圧密、せん断試験)を行い、含水比が高い軟弱な地盤の場合には盛土前に圧密沈下対策を行ってください。また、各種法令等を遵守し、法面勾配や排水工に留意した設計を行うとともに、締固め施工管理基準を守って施工してください。

盛土造成? 軟弱地盤の圧密沈下対策? 法令順守? 締固め施工?
……若年層の流出や高齢化による人口減で空き家の漸増が注目され、地域コミュニティの維持・再生が課題となる郊外住宅地に囲まれた市街化調整区域の緑地で、なぜいま新たに宅地造成を認めるのか? こうした手法による区域区分の変更が「蟻の一穴」となり市街化調整区域の緑地破壊を伴う宅地造成が市内各地に波及する恐れがあるのでは?

なおまたこの答申の審議に入る前に行なわれた前回6月17日の第3回審査会の「会議録」の確認にあたっては、先に本ブログで指摘した菊本委員による「トンデモ発言」問題に関連して、出席した10名の委員が当の菊本委員の事後の加筆訂正を経た発言を了承したのですが、そこでは本ブログの記事について「私の意見を正しく理解せずに闇雲に反対意見を述べる」「開発に反対する方のブログでは、盲目的かつ一方的に書かれている」などと、人権上も看過できないトンデモ表現・意見が散見されます。

引き続き「アセス審批判ー2」で今回の会議録及び答申の問題点を追及していきます。ご注目ください。
プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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