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上郷開発NO! 市民からの便り

台風18号であわや浸水の恐怖  柏尾川流域から上郷開発問題を考える

守る会の世話人であるOさん宛てに届いたメールを紹介します。
先の台風18号の雨で目の前の柏尾川が溢れそうになったという恐怖の経験から、「上郷の緑を守る」ことへの思いを綴り、寄せられたものです。(編集部)



 BzOmB3NCAAEghU4_convert_20141118012422.jpg*イメージ写真

ご無沙汰しています。もう1ヶ月以上もたってしまいましたが、台風18号の経験は、「上郷の緑を守る」の思いを強くさせるものでした。

我が家は、柏尾川に面しています。今回の18号台風は、あわや浸水かと肝を冷やしたのでした。
交通網が完全麻痺となった10月6日(月)朝。自宅前の堤防(擁壁)の継ぎ目からは、噴水のように水が飛び出し、対岸の鎌倉側の道路は、冠水していました。溢水のみならず、下水や側溝からも水が溢れ出していたのです。川の水位は、擁壁の最高位から1ブロック半を残すのみとなっていて、言い知れぬ恐怖を覚えました。

その後、柏尾川について少し調べてみました。東側(海に向かって左側)に支流の多いことを知りました。主に、港南区、戸塚区、栄区に源を持つとも言えるでしょう。その水源の一つに瀬上沢があります。その瀬上沢に、大規模宅地開発が提案されております。しかも貴重な緑地を利用、削減しての計画と聞いています。

私の住む地域は、柏尾川の川底を1メートル下げる工事が完了して、約10年経っておりますが、上流で保水力が低下してしまうと、せっかくの川底低面下が機能しなくなってしまうように思えます。
栄区内では、国有地の払い下げによる宅地造成や、小規模宅地造成も散見でき、治水治山の観点からは、大丈夫かしら、と不安になってしまいます。

又、柏尾川最下流域の他2市にも被害が及ぶのでは、と危惧されます。


 《編集部注》 
上の写真はサイトから転載した10・6の資料映像で、柏尾川ではなく濁流に襲われたいたち川。
なお栄区周辺の河川の水系は次の通り。(「いたちかわらばん」から)

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プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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