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上郷開発NO! 開発推進の動き(続)

市の「都市計画素案」明るみに! 11月30日夜に説明会開催へ

週明け27日の神奈川新聞による報道、また同日の横浜市のHP(建築局都市計画課)での公表に続き、同じ27日朝には都市整備局のサイトで「栄区上郷猿田地区における都市計画決定・変更について」と題する横浜市の素案(案)が公表されていることが判明しました。

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上郷開発問題をめぐっては私たち「署名の会」および「守る会」はじめ開発予定地区周辺の市民だけではなく多くの市民・県民が、メガロポリス横浜におけるシンボリックな樹林地である円海山麓に連なる上郷・瀬上沢緑地の良好な自然環境・住環境を守り、直面する高齢化&人口減少社会における安心・安全な「まちづくり」を求める立場から、市街化調整区域における東急建設による大規模な宅地開発計画に反対してきましたが、都筑区におけるマンション傾斜問題が明るみに出て、丘陵地帯での大手ゼネコンによる安全軽視の造成・建築工事への批判、それにともなう横浜市の建築行政のあり方についても抜本的な見直しを求める世論が高まる折も折、市は若干の修正を加えつつも目先の開発利益を優先する東急建設の提案を下敷きにした開発事業を「都市計画提案」の形で投げかけてきたのです。

なぜ、市街化調整区域で大規模な宅地造成を?
なぜ、土砂災害の危険性が危惧される谷戸地の盛土の上に新しい町をつくるのか?
なぜ、人口減少社会に直面する中で新たな宅地開発を?
なぜ、中心市街地整備を優先せず、平面的な宅地造成拡大を続けるのか?
なぜ、みどり税による緑地保全策を適用しないのか?
なぜ、国土利用計画の大転換に逆行する新たな宅地造成を強行しようとするのか?

私たちは第7回全市線引き見直し案による大規模な区域区分変更提案に便乗した今回の「地区計画案」の問題点を明らかにし、今週末31日(土)の街宣はじめ、説明会・公聴会などを通じて広範な市民に訴えていきます。
なお市の素案などは次のURLで見られます。
*地域まちづくり課: http://www.city.yokohama.lg.jp/toshi/chiikimachi/etc/kamigochirashi.pdf
*栄公会堂での説明会案内:http://www.city.yokohama.lg.jp/toshi/chiikimachi/etc/kamigou.html

上郷開発NO! 第7回線引き見直し案(速報)

開発容認への動き急ピッチ 市街化編入600ヘクタールの線引き案公表

いよいよ上郷開発計画推進に向けての具体的な動きが始まりました。

27日、神奈川新聞が1面8段抜きで大きく報じたのに続き、同日付けで横浜市は市街化区域への約600ヘクタールもの編入案などを盛り込んだ「都市計画素案」を記者発表するとともに建築局都市計画課のHPで公表しました。

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                         神奈川新聞 10月27日

市の記者発表文書などのURLは次の通り。
・記者発表=http://www.city.yokohama.lg.jp/kenchiku/kikaku/cityplan/7hen/pdf/20151027-kisyahappyou.pdf
・第7回全市見直し案=http://www.city.yokohama.lg.jp/kenchiku/kikaku/cityplan/7hen/20151027-setume
i-senbiki.html

・港南・戸塚・栄地区=http://www.city.yokohama.lg.jp/kenchiku/kikaku/cityplan/7hen/pdf/20151027-04-kounan-totsuka-sakae.pdf
  
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  図が示すように栄区では上郷開発予定地のほか公田町、長尾台など、
  また港南区では日野南5丁目や本郷台5丁目など。しかし上郷深田地区
  以外はすでに市街化が進んでいる地域だ。

今回の市街化調整区域から市街化区域への編入は、前回の平成22年(66ha)に比べ約9倍の約637ヘクタールで過去最大規模(埋立て地を除く)となっています。

うち500ヘクタールは、既に都市的土地利用がされている「編入が必要な区域」であり、残りが100ヘクタールが上郷のような「編入が考えられる区域」と、駅周辺のような「編入が望ましい区域」であるとしています。

神奈川新聞によれば、市の担当者は「この500ヘクタール分の緑がそっくりなくなるわけではない」と説明していますが、線引き変更されたら、その中にある緑地は容易に宅地化ができることになり、みどり税導入の論拠とされた緑被率減少に拍車がかかることは必至です。

これはまさに今回の線引きについて方針を決めた平成25年1月の都市計画審議会において、地権者を代弁して市議が「線引変更が簡単に出来ると半世紀以上市に騙され続けてきたと」主張し、また今年の10月1日の市会決算審査会において、他の市議
が同じことを異口同音に発言したことに通じています。

これらのことから、今回の都市計画提案は開発圧力に同調した市の姿勢が垣間見れます。

資料:平成25年1月 第127回横浜市都市計画審議会議事録
第127回都計審議事録:⇒P45の田中委員(市議)の発言について注目。

資料:本年10月1日 市会決算審査会の議事録
市会決算審査会議事録:⇒冒頭の青葉区選出の山下正人市議が、32:20から線引変更について質問。
地主の声を代弁して、「5年ごとに線引変更できる機会が来ると思っていたら、半世紀以上も調整区域のままで固定され騙された」と(34:48)発言。

なお今回の市素案の説明会は11月12日(木)夜の神奈川県民サポートセンターを皮切りに1週間、市内6カ所で行われます。
上郷地区にとどまらず横浜の自然環境・住環境に大きな影響を与える大規模な区域区分変更案であるだけに、市民の厳しいチェックが必至です。
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  注:上郷開発問題で最寄りの説明会は11月14日(土) 午後2時~  港南公会堂です。

上郷開発NO! 自然保護協会50周年記念

瀬上沢など生物多様性ホットスポットに 県自然保護協会50周年で191カ所を選定

17日(土)午後、神奈川労働プラザで神奈川県自然保護協会の設立50周年記念「はじめよう!かながわの自然を未来へ」と題する集会が開かれ、記念講演や自然保護数団体によるパネルの展示と活動報告がありました。

活動報告では「瀬上沢基金」を含む9団体が報告しましたが、その殆どが既に開発から守られた里山などをいかに保全しているか、会員が高齢化して行く中で若年層の加入を得、どうやって活動の維持を図るかという内容でした。

なお紹介が遅くなりましたが、同協会は6月に上郷町の「瀬上沢」および「横浜自然観察の森」はじめ191カ所を県内で保護すべき貴重な生物の宝庫として独自に選定、公表しました。
ホットスポットの一覧は協会のニュースレター8月2日号をご覧ください。
ニュースレター82号 http://www.eco-kana.org/pdf/letter/letter82.PDF
 


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    朝日新聞横浜版 10月9日
プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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