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上郷開発NO! 周回遅れ?のアブナイ宅地造成計画(2)

なぜ土砂災害危険区域を拡大? 市は謙虚に開発計画の見直しを! 

大きな被害をもたらした西日本豪雨の被災地を襲う迷走&居座り台風12号による集中豪雨。
今後さらに雨による浸水被害の拡大が懸念されるのですが、メディアの報道で特筆されるのは各自治体が事前に示した土砂災害警戒区域を示す「ハザードマップ」と被災・被害の現場がほぼ重なったことを報ずるニュース。
以下、31日夕に届いた産経デジタルの最新記事の冒頭をピックアップします。

それにしてもハザードマップを置き去りにして進められようとしている上郷開発計画。
最大で14メートルにも及ぶとされる大量の土砂搬入、谷埋め造成予定地の安心・安全への懸念&疑念に横浜市はどう答えるのでしょうか? 


西日本豪雨 ハザードマップほぼ予測通りだった
「危険回避に活用してほしい」

 産経デジタル配信ニュース 2018.7.31 15:32

西日本豪雨によって多くの犠牲者を出した広島県や愛媛県の土砂災害の現場を、行政が事前に危険箇所を示したハザードマップと比較したところ、ほぼ予測通りだったことが、各自治体への取材などで分かった。ハザードマップを巡っては、川の決壊で大きな被害が出た岡山県倉敷市真備(まび)町でも、実際の浸水域と、ほぼ一致していたことも既に判明。あらかじめ危険性を把握する手段としての重要性が改めて浮かぶ結果に、専門家は「それぞれハザードマップを確認することで、危険回避に活用してほしい」と訴えている。

なお詳しくは同紙のサイトをご覧ください。
https://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/180731/evt18073115320032-n1.html


関連資料 上郷開発計画予定地の問題点

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守る会の7月街宣チラシ改訂版から関係部分を。詳しい解説は7月13日付けブログ、チラシ1面・2面をご覧ください。

上郷開発NO! 周回遅れ?のアブナイ宅地造成計画(1)

緑地破壊の宅地造成不要論高まる 港南台・本郷台で再開発ラッシュ

少子高齢化と中心市街地への人口回帰現象によって人口減が進む郊外区で、なぜ新たに市街化調整区域を市街化区域に編入し新たな宅地造成を? 

「陳腐化」「周回遅れ」との批判の声が高まる一方で注目されるのが駅周辺で次々と進む市街地再開発による大型マンション建設。「2020年問題」を見据えた民間事業者による既成市街地の再開発によるものだが、このところ新聞折り込みチラシで注目されるのが徒歩圏にあった国家公務員宿舎跡地の再開発によるもの。とり急ぎ3つの物件を。

●プライム港南台 全183戸 売主:京急電鉄、三菱地所レジデンス
  港南台駅徒歩8分 入居予定:2020年2月上旬 

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●アドグランデ横浜港南台 全127戸 売主:東新住販、ヤマウラ企画開発
  港南台駅徒歩14分 入居予定:2019年12月中旬

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パークホームズ横浜本郷台リバーサイドヴィラ 全339戸 売主:三井不動産レジデンシャル
本郷台駅徒歩3分  入居予定:2020年4月下旬

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こちらは本郷台エリアの大型開発。
上流の上郷開発計画による「いたち川」の増水・氾濫への対応はじめ、注目の物件だ。


ここでは不動産市況全般について分析する余裕はないけれど、次のようなグラフも参考になりそう。
とりわけグラフの頂点の0(ゼロ)=「最寄り駅に百貨店のある物件」として新しく登場するのが港南台地区2物件。

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なお詳しくは続報で。(注:写真及び駅からの徒歩の時間は広報チラシから)

上郷開発NO! 緊急アピール発信

危うし上郷開発計画 西日本豪雨禍は「対岸の火事」に非ず 

西日本の広い範囲での河川の氾濫や洪水、土砂災害などなどにより死者211名、行方不明18名という甚大な被害を発生させた西日本豪雨。

連日の報道で住宅の立地や河川管理はじめ住環境をめぐる様々な問題点が明らかになっていますが、ここでは上郷開発計画との関連で、大規模な盛り土造成による開発予定地の問題点をあらためて指摘する守る会のチラシ最新版と13日付けで署名の会・守る会世話人会が支援者に発したメッセージの一部を。


資料:西日本豪雨 この間の期間降水量

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西日本豪雨による住宅の被害 7月16日13時45分現在の総務省消防庁による被害状況の集計から。
 全壊401 半壊347 一部損壊861 
 床上浸水9,915 床下浸水17,008


■資料:守る会7月広報チラシ1面

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■資料: 同 2面

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注:経費節減のためブログ掲載を除き広報チラシはリソグラフによるモノクロ印刷で配布しています。

●世話人会の緊急アピール

(略)折しも異常気象による自然災害が各地で発生しています。
3年前に発表された国の国土利用計画では、我が国は、国土の35%を占める災害リスクの高いと地域に、人口の70%以上が止むなく居住しているので、自然災害の未然防止の観点から、この状況の改善が急務であると、国土利用計画の7か所にわたって強調しています。(添付をご参照ください。)
http://www.mlit.go.jp/common/001100246.pdf (国土利用計画、P1に35%云々)

軟弱地盤への上郷開発について、正にこの水害が警鐘を鳴らしているように感じます。
また、倉敷市真備町で今回発生した河川の決壊に伴う浸水被害は、本流の水位が上がり、合流点で支流の流れが捌けて行かなくなって発生したものであり、数年前の台風18号の豪雨による「いたち川」の4か所にわたる溢水災害(オーバーフロー)を彷彿とさせます。

この時は、本流の柏尾川の水位が最高となったタイミングがいたち川よりも1時間ほど遅れたので、この程度の被害に収まっていますが、柏尾川の最高水位の時点が、いたち川のそれに近かったら、被害は拡大していました。

ましてや、1時間に100mmを超える雨が日本各地で見られるようになった今、上流部で開発が行われれば、条例に基づきいくら調整池を設けても、下流部の水害の増大は避けきれないことも今回の水害は物語っているのではないでしょうか。

両会世話人一同

添付資料:自然災害の未然防止を(「国土利用計画」から)

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関連記事:2014年10月台風18号による被害を報じたブログ記事
http://segamizawa.blog54.fc2.com/blog-date-201410.html
台風18号によるがけ崩れで緑区では死者が。違法造成地への行政指導の不作為を指摘する世論が高まりましたが…。

■関連資料:主な河川の被害状況 7月3日~ 国交省まとめ
http://www.mlit.go.jp/common/001243212.pdf  全国の河川の被害状況

上郷開発NO! ホタル観賞関連情報

映画「ほたるの川のまもりびと」いよいよ7日公開 渋谷に続き横浜でも!

6月9日付けブログ(ホタル観賞ナイト番外編)でご紹介したドキュメンタリー映画「ほたるの川のまもりびと」がいよいよ明日7日から東京・渋谷のユーロスペースで公開されることになり、公開初日には加藤登紀子さんと山田監督とのトーク・イベントが行われることに。

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公開時は連日10時開映と涼しいけれど横浜から出向くにはやや厳しい時間帯ですがこの機会にぜひ鑑賞し、ホタルの里(瀬上沢)の保全に向けてパワーを!  なお引き続き横浜地区ではジャック&ベティで28日公開予定と嬉しい予告も。
以下、直前情報で恐縮ですが同作品のHPから関連情報を。

7月7日ユーロスペース 
劇場トーク続々決定!公開初日は加藤登紀子さん


いよいよ7月7日にせまった渋谷ユーロスペースでの劇場公開!
公開初日に、加藤登紀子さんのゲスト出演が決定しました!
山田英治監督とのトークになります。

加藤登紀子さんは今年5月に映画の舞台である川棚町こうばる地区を訪れて、
ダム建設予定地をご覧になり、1200人を超える方々が訪れたイベントにもご参加になりました。
映画にもコメントを寄せていただいております。

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●トークのゲスト
7月7日(土) 加藤登紀子さん+山田英治監督
7月8日(日) 嘉田由紀子さん(元滋賀県知事)+辻井隆行(本作共同プロデューサー、パタゴニア日本支社長)
7月9日 (月)末吉里花さん(一般社団法人エシカル協会代表理事)+山田英治監督
7月11日 (水)津田大介さん+山田英治監督
7月13日 (金)いとうせいこうさん+竹本吉輝さん(株式会社トビムシ代表)+山田英治監督

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上郷開発NO! 6月街宣レポート

飛んでけ上郷開発計画  梅雨明けの駅頭で開発の問題点をアピール

気象庁は6月29日、関東甲信地方が「梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
気象庁によると、関東甲信地方が6月に梅雨明けするのは、統計を取り始めた1951年以降初めて。昨年より7日、平年より22日早かったそうです。

台風7号の接近で梅雨前線が押し上げられたためだそうですが、理由はともあれ6月最後の土曜日である30日(土)は朝からすっきりした青空が広がり、気温がグングン上がったものの爽やかな風が流れる港南台駅頭で街宣が行われました。
飛んでけ、上郷開発計画――うっとうしい梅雨前線とともに、地域の自然環境・住環境を破壊する上郷開発計画がトンザするといいですね。以下、世話人会からのお知らせを。

上郷・瀬上の自然を守る会 会員各位
上郷開発から緑地を守る署名の会 会員各位
両会を応援していただいている皆様

今日の街宣のご報告です。
日時:6月30(土)11時~12時 
場所:港南台バーズ前
参加:7名 チラシ約350枚配布

梅雨明け直後の晴天の下、暑い街宣でしたが多数のチラシを
お渡しできました。加えて、緑地保全活動を労い、励ます声を
沢山の人からいただき、活力を得ました。

月1回のアピールを10年以上続けてきたことで、この港南台
における街宣が春夏秋冬の風物詩となっていると感じた次第です。

6月上旬の栄高校下のホタル街宣では、1000枚以上のチラシを
配布しましたが、この地ではほとんど全員がチラシを受け取り、
署名やカンパなど、今できることはないのか尋ねる人も多くありました。

今日の街宣の様子を含め、「もう開発は決まってしまったのでは」
という空気は払しょくされたのではないかと感じました。

市街化調整区域を市街化区域に編入(すなわち開発)する面積を
人口動向から策定する「人口フレーム方式」が上郷開発で適正に
行われたか情報開示を求めていましたが、来週早々、この情報を
受け取ると共に、面談で確認する予定です。

8年前(基準とする2010年)の人口と7年先(都市計画の目標年
(2025年)の推計人口を比較して、約3万人増加することをもって
開発の根拠としていますが、横浜市の人口は来年2019年ピークに
達し、その先は減少するという現実に全く即していないことは
明らかです。
                     両会世話人一同

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ホタル観賞に訪れた市民を驚かせた東急建設の看板

資料:守る会6月街宣チラシ1面


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同2 

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注:経費節減のため街宣時のチラシはリソグラフによるモノクロ印刷で配布しています。

■関連資料:梅雨前線異状あり?
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プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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