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上郷開発NO! 周回遅れ?のアブナイ宅地造成計画(4)

痛恨の極み、繰り返すな 危険な場所に都市を拡大すべきではない!

首都圏直撃こそ避けられましたが、台風21号の襲来による土砂災害や浸水被害への警鐘を見聞きするにつけ、遅ればせながら、[なぜ? 「未然防止」策に逆行する上郷開発計画の宅地造成]……という前回の記事に添えるべきだった新聞記事のスクラップを。

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  朝日新聞 2018.8.6

国土交通省のまとめによれば土砂災害の恐れがある宅地が全国に約66万もあるというのですが、記事の最後に添えられた広島工業大の森脇武夫教授(地盤工学)のコメントは「危険な場所に都市を拡大しない方法はないのか。一歩踏み出して考えてみる必要がある」――とシンプルながら鋭く、都市縮小時代に直面しながらも新たな宅地造成に突き進もうとしている横浜市の建築行政に問題を投げかけています。

そして次は4年前、2014年に発しられた林市長がらみの痛恨の警句。

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 神奈川新聞 2014.10.20

しかし、なぜ横浜市&東急建設は周回遅れの上郷開発計画を見直し、市民の安心安全ファーストの土地利用計画への政策転換を図ろうとしないのでしょうか。
建築局による違法状態への厳しい対処は、災害の芽を摘む初歩段階のステップにすぎません。
広島の被災の衝撃を経て、死者を出した緑区などの土砂災害直後に発せられた神奈川新聞の社説を、あらためて市長以下、建築行政に携わる職員、とりわけ建築局・都市整備局の担当者は読み直してほしいものですね。

なお上郷開発計画予定地の“問題点”については広島の土砂災害事故に先立ち、同じ2014年(平成26)5月~6月にかけて開かれた横浜市環境影響評価審査会における審議経過に疑義を投げかけた記事を参照されたい。

http://segamizawa.blog54.fc2.com/blog-entry-536.html アセス批判
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上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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