上郷開発NO! 大規模工事の現況レポート(続)
危うし?製鉄遺跡 「試掘」の名で進む樹林地破壊について情報開示を
上郷深田遺跡の調査に向けた「伐採および試掘作業」の名目で進められる大規模な土木工事。
環状3号線と4号線を結ぶ市道舞岡上郷線西側の樹林地の見るも無残な変容を目の当たりにした市民から、「遺跡が破壊されるのでは?」「開発工事の既成事実化では?」等々の声が多数寄せられることから、守る会では今回の深田製鉄遺跡の試掘作業について、野七里の埋蔵文化センターに引き続き、このほど文化財保護の担当セクションである市の教育委員会事務局に照会、生涯学習文化財課で以下のことを確認しました。
1 試掘作業現場の見学会開催について、広報は事業者である東急建設が行うとのことだったので、行政としての指導監督という立場から、HPにアップするよう要請した。
2 見学会は3月中旬を予定している。
3 「試掘」という言葉を使っているが、なぜ「発掘」と言わないのか質したところ、「今回の作業は本発掘への手がかりを探るための試掘であり、あくまで本発掘を行うためである」とのこと。
試掘から本発掘へ。
市教委は舞岡上郷線沿線の地下に眠る深田製鉄遺跡の本格的な発掘作業を行うとしているのですが、保全についてはあいまい。
遺跡保全に関する市民団体の要望や陳情への市長名の回答は「慎重に協議」とするものの、保全について前向きの姿勢を示していないのですね。以下、上郷開発計画を審議可決した昨年の都計審(森地茂会長)における建築局都市計画課長の説明から。
上郷深田遺跡に関しては、文化財保護法の埋蔵文化財包蔵地として周知されており、事業者が開発行為などを行う場合、教育委員会へ届け出及び埋蔵文化財保護の取り扱いについて、教育委員会と事前の協議が必要となります。発掘調査は、文化財保護法の届け出に基づく指導により実施し、発掘調査の範囲、方法、期間などについても協議の内容となっております。
発掘(試掘)について協議し指導すれど保全策については? ここでは手続きについて述べているだけです。
――市の対応は傍観者的で、このままでは貴重な製鉄遺跡は一片の調査報告書を残して再び埋没、破壊されてしまうのでは?
「見学会」に向けて、上郷深田遺跡問題プロパーの立場から上郷開発計画の中止と遺跡の保全を求める活動に取り組んできた「上郷深田遺跡を守る会」(木村宏一郎代表)制作のパンフの全容を紹介します。
同会が昨春行った「つどい」では、元新日鉄先端技術研究所長の村田朋美さんが「古代日本における鉄の役割と製鉄技術の特徴」、また市の埋蔵文化センター研究員だった小宮恒雄さんが「上郷深田遺跡の発掘から」と題してレポートするなど、遺跡破壊の危機に直面?するいま、必読の資料です。
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上郷深田遺跡の調査に向けた「伐採および試掘作業」の名目で進められる大規模な土木工事。
環状3号線と4号線を結ぶ市道舞岡上郷線西側の樹林地の見るも無残な変容を目の当たりにした市民から、「遺跡が破壊されるのでは?」「開発工事の既成事実化では?」等々の声が多数寄せられることから、守る会では今回の深田製鉄遺跡の試掘作業について、野七里の埋蔵文化センターに引き続き、このほど文化財保護の担当セクションである市の教育委員会事務局に照会、生涯学習文化財課で以下のことを確認しました。
1 試掘作業現場の見学会開催について、広報は事業者である東急建設が行うとのことだったので、行政としての指導監督という立場から、HPにアップするよう要請した。
2 見学会は3月中旬を予定している。
3 「試掘」という言葉を使っているが、なぜ「発掘」と言わないのか質したところ、「今回の作業は本発掘への手がかりを探るための試掘であり、あくまで本発掘を行うためである」とのこと。
試掘から本発掘へ。
市教委は舞岡上郷線沿線の地下に眠る深田製鉄遺跡の本格的な発掘作業を行うとしているのですが、保全についてはあいまい。
遺跡保全に関する市民団体の要望や陳情への市長名の回答は「慎重に協議」とするものの、保全について前向きの姿勢を示していないのですね。以下、上郷開発計画を審議可決した昨年の都計審(森地茂会長)における建築局都市計画課長の説明から。
上郷深田遺跡に関しては、文化財保護法の埋蔵文化財包蔵地として周知されており、事業者が開発行為などを行う場合、教育委員会へ届け出及び埋蔵文化財保護の取り扱いについて、教育委員会と事前の協議が必要となります。発掘調査は、文化財保護法の届け出に基づく指導により実施し、発掘調査の範囲、方法、期間などについても協議の内容となっております。
発掘(試掘)について協議し指導すれど保全策については? ここでは手続きについて述べているだけです。
――市の対応は傍観者的で、このままでは貴重な製鉄遺跡は一片の調査報告書を残して再び埋没、破壊されてしまうのでは?
「見学会」に向けて、上郷深田遺跡問題プロパーの立場から上郷開発計画の中止と遺跡の保全を求める活動に取り組んできた「上郷深田遺跡を守る会」(木村宏一郎代表)制作のパンフの全容を紹介します。
同会が昨春行った「つどい」では、元新日鉄先端技術研究所長の村田朋美さんが「古代日本における鉄の役割と製鉄技術の特徴」、また市の埋蔵文化センター研究員だった小宮恒雄さんが「上郷深田遺跡の発掘から」と題してレポートするなど、遺跡破壊の危機に直面?するいま、必読の資料です。
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