上郷開発NO! 7月街宣活動レポート
地域の生活環境激変、是か非か 開発事業計画の「負」の影響など訴える
台風6号は27日午前7時頃、三重県南部に上陸し、午後3時には岐阜県で熱帯低気圧に変わったそうですが、台風の接近にともない関東各地でも暴風雨圏による大雨の警報が出され、気象庁が土砂災害などの警戒を呼びかけ、午後7時までの24時間雨量は箱根で130ミリに達したそうです。
横浜でも朝は小雨模様で、一時は街宣の順延やむなし‥‥の決断を迫られる状況になったものの、幸い定刻の11時前には晴れ間が広がりGO! 厳しい自然条件の中でしたが、上郷開発問題についての最新の知見をコンパクトにまとめたチラシ配布とマイクによるアピールに足を止める市民も多く、夜には守る会&署名の会の両会世話人会によるレポートが届きました。以下、その全文を。
リスクが予見される開発は断念すべき!
上郷・瀬上の自然を守る会 会員各位
上郷開発から緑地を守る署名の会 会員各位
両会を応援していただいている皆様
台風の余波で風があり、パネルなど使用できず、のぼりを立て、横断幕を
地面に敷いての街宣となりました。
日時:7月27日(土) 11時~12時
場所:港南台バーズ前
参加:6名 チラシ配布 約250枚
立ち止まって話し込む人に、また、マイクでも次の事柄を伝えました。
1.(いつもながら)上郷開発はコンセプトが決っただけで、宅地造成など
実際的な開発事業については、来年後半に申請が出される見込みであり、
開発許可はまだ下りていないこと。(開発は決まったと諦めている人あり)
2.過疎高齢化など地域の社会情勢の変化が顕在化し、新たな住宅地の開発
は、その必要も妥当性もないことが明らかになってきたこと。
3.地域社会に貢献するという開発が、逆に過疎高齢化の加速や地盤災害・
水害などの自然災害の誘発で地域社会の生活環境を脅かす可能性があること。
そうなった場合、取り返しがつかず、企業や行政の社会的責任は、いかに
取るのか、リスクが予見される開発は断念すべき。
4.7月22日~8月5日まで行われている上郷開発事業計画の縦覧で確認した
住民からの意見で意外な意見例
①開発計画地の地権者と思わしき人の意見(2件)で、「マンション経営を考えて
いたが、将来的に借り手の確保に見通しが付かないので建設を諦め、税金対策
として生産緑地として営農したい。」
②開発計画地周辺で貸室を営む事業者で、「今でも70%ぐらいの稼働率が、
開発されると過当競争になり、空室率の上昇と賃貸料の値下げに繋がるので
開発に反対する」などの案内。
両会世話人一同
■守る会:7月街宣チラシ表面

■ 同 裏面

注:毎月お断りしているのですが、長く地道な活動継続のための経費節減により、残念ながら街宣で配布するチラシはリソグラフによるモノクロ印刷版です。
■解説
ブログ既報のように7月22日~8月5日まで行われている上郷開発事業計画の縦覧。チラシのチャート図で示されているように、東急建設&横浜市建築局によって都市計画法に基づく手続きが着々と進められており、工事認可・着工そして2026年春の完成をめざして事態は動いているようですが、縦覧文書を細かくチェックすると地権者筋?の意外なホンネを示す意見が散見され、上郷開発計画そのものがまだ「絵にかいたモチ」もどきのプランに過ぎないことがよくわかるのですね。
たまたま25日付け朝日新聞はオリンピック関連で神宮外苑の高層化問題(高さ15メートル制限緩和によるビル建設ラッシュ)を1~2面で大きく取り上げ、五輪開催と都市開発についての問題点を特集しているのですが、12年ロンドン大会時のロンドンにおける都市再生に触れ二人の専門家のコメントを紹介していて示唆に富むので一部を引用します。
「都市計画の大枠を決めつつ、臨機応変にそうした施設の誘致が決まった点が英国らしい。計画の妥当性に疑念が投げかけられても、一度決めたら突き進んでしまいがちな日本の行政との差を感じる」(建築家の山嵜一也氏)
「東京では、大手ディベロッパーが行政を主導して再開発を進める手法が00年代から加速し、行政が自らのグランドデザインを描く意思を手放しているように映る」(首都大学東京教授の饗庭伸氏)
さて、横浜市の場合は?
台風6号は27日午前7時頃、三重県南部に上陸し、午後3時には岐阜県で熱帯低気圧に変わったそうですが、台風の接近にともない関東各地でも暴風雨圏による大雨の警報が出され、気象庁が土砂災害などの警戒を呼びかけ、午後7時までの24時間雨量は箱根で130ミリに達したそうです。
横浜でも朝は小雨模様で、一時は街宣の順延やむなし‥‥の決断を迫られる状況になったものの、幸い定刻の11時前には晴れ間が広がりGO! 厳しい自然条件の中でしたが、上郷開発問題についての最新の知見をコンパクトにまとめたチラシ配布とマイクによるアピールに足を止める市民も多く、夜には守る会&署名の会の両会世話人会によるレポートが届きました。以下、その全文を。
リスクが予見される開発は断念すべき!
上郷・瀬上の自然を守る会 会員各位
上郷開発から緑地を守る署名の会 会員各位
両会を応援していただいている皆様
台風の余波で風があり、パネルなど使用できず、のぼりを立て、横断幕を
地面に敷いての街宣となりました。
日時:7月27日(土) 11時~12時
場所:港南台バーズ前
参加:6名 チラシ配布 約250枚
立ち止まって話し込む人に、また、マイクでも次の事柄を伝えました。
1.(いつもながら)上郷開発はコンセプトが決っただけで、宅地造成など
実際的な開発事業については、来年後半に申請が出される見込みであり、
開発許可はまだ下りていないこと。(開発は決まったと諦めている人あり)
2.過疎高齢化など地域の社会情勢の変化が顕在化し、新たな住宅地の開発
は、その必要も妥当性もないことが明らかになってきたこと。
3.地域社会に貢献するという開発が、逆に過疎高齢化の加速や地盤災害・
水害などの自然災害の誘発で地域社会の生活環境を脅かす可能性があること。
そうなった場合、取り返しがつかず、企業や行政の社会的責任は、いかに
取るのか、リスクが予見される開発は断念すべき。
4.7月22日~8月5日まで行われている上郷開発事業計画の縦覧で確認した
住民からの意見で意外な意見例
①開発計画地の地権者と思わしき人の意見(2件)で、「マンション経営を考えて
いたが、将来的に借り手の確保に見通しが付かないので建設を諦め、税金対策
として生産緑地として営農したい。」
②開発計画地周辺で貸室を営む事業者で、「今でも70%ぐらいの稼働率が、
開発されると過当競争になり、空室率の上昇と賃貸料の値下げに繋がるので
開発に反対する」などの案内。
両会世話人一同
■守る会:7月街宣チラシ表面

■ 同 裏面

注:毎月お断りしているのですが、長く地道な活動継続のための経費節減により、残念ながら街宣で配布するチラシはリソグラフによるモノクロ印刷版です。
■解説
ブログ既報のように7月22日~8月5日まで行われている上郷開発事業計画の縦覧。チラシのチャート図で示されているように、東急建設&横浜市建築局によって都市計画法に基づく手続きが着々と進められており、工事認可・着工そして2026年春の完成をめざして事態は動いているようですが、縦覧文書を細かくチェックすると地権者筋?の意外なホンネを示す意見が散見され、上郷開発計画そのものがまだ「絵にかいたモチ」もどきのプランに過ぎないことがよくわかるのですね。
たまたま25日付け朝日新聞はオリンピック関連で神宮外苑の高層化問題(高さ15メートル制限緩和によるビル建設ラッシュ)を1~2面で大きく取り上げ、五輪開催と都市開発についての問題点を特集しているのですが、12年ロンドン大会時のロンドンにおける都市再生に触れ二人の専門家のコメントを紹介していて示唆に富むので一部を引用します。
「都市計画の大枠を決めつつ、臨機応変にそうした施設の誘致が決まった点が英国らしい。計画の妥当性に疑念が投げかけられても、一度決めたら突き進んでしまいがちな日本の行政との差を感じる」(建築家の山嵜一也氏)
「東京では、大手ディベロッパーが行政を主導して再開発を進める手法が00年代から加速し、行政が自らのグランドデザインを描く意思を手放しているように映る」(首都大学東京教授の饗庭伸氏)
さて、横浜市の場合は?