神奈川新聞にも載りました
老朽化した栄区の仮設橋、補修へ難題山積
横浜市道・舞岡上郷線(港南区港南台8丁目―栄区上郷町、830メートル)に架かる仮設橋(栄区上郷町)が老朽化し、地元住民らから早期補修・補強の必要性が指摘されている問題で、横浜市は、法律、都市計画、工学の専門家で構成する「舞岡上郷線検討委員会」を設置し、工事着手へ向け課題抽出を開始した。同線をめぐっては、仮設橋の帰属が不明であるほか、道路法の手続きが未了などの問題が市会で追及されており、市は補強工事に先立って事実関係を調査、整理する考えを示した。
検討委で市側は7項目にわたる課題を示した。住民グループや市議らが問題視しているのは、市が仮設橋の帰属を不明としてきた点。施工者や帰属の裏付けとなる文書について、住民グループの開示請求に対し市は「文書不存在」としてきたからだ。
しかし、この問題を市会で取り上げてきた太田正孝市議が6月21日、周辺地域の開発を計画していた業者(東急建設など)と市道路局長の間で1990年に取り交わされた覚書の写しを栄土木事務所で保管されていたファイルの中から見つけ出した。
市は検討委でこの覚書について「KI橋(仮設橋)などは開発事業者の負担となっている」とし、「開発に必要な道路であることから、負担を求めた。覚書の経緯、詳細な内容については調査する」と釈明した。
暫定供用開始から20年近く帰属が整理されてこなかった点について、市は「供用開始時に開発事業者から(仮設橋を)引き継ぎ、書面などによって帰属を明確にすべきところ整理が不十分であった」と不手際を認めた。そのうえで、仮設橋の補修・補強の費用については、「市が維持管理し、一般交通の用に供していることなどを考えれば、市が補修工事を行うことは妥当と考えている」との認識を示した。一方、「施工者に負担を求めるべきだ」との意見があることも課題として示している。
また、情報公開請求に対し、覚書の原本もコピーも見つからなかったとしてきた点については、「保存年限5年の文書に相当すると判断し、原本を廃棄した。今後、保存年限が来たときに廃棄すべきかどうか確認して対処するよう徹底する」と、改善策を示した。
住民グループ代表の山仲章介さんは「課題が解決していない状況で、文書を廃棄するのはおかしい。他の課題についても検討委で真相が解明されるよう注視していきたい」と話している。
注:掲載にあたって
地元紙がどういう形で舞上線をめぐる疑惑や市の対応、市会審議をとりあげてくれるか注目していましたが、ようやく5日付けの新聞で。スキャンが間に合わないため、とりあえず同紙のウェッブサイト「カナロコ」から転載させていただきます。
市の検討委の次回審議は8月とか。相撲界の不祥事解決をめぐり相撲協会の理事会や特別調査委の対応が注目されていますが、それに比して舞上線問題のスローペースぶりが際立ちます。林市長の英断を期待したいものです。
資料◆神奈川新聞7月5日

記事は第2社会面の右肩トップ、しかも1面の紙面紹介欄では参院選関連記事につぐ県政トップの扱いです。
週明け早々、林市長や小松崎副市長、そしてこの問題の当事者である川口道路局長はじめ関係者にとっては頭の痛い記事……?

横浜市道・舞岡上郷線(港南区港南台8丁目―栄区上郷町、830メートル)に架かる仮設橋(栄区上郷町)が老朽化し、地元住民らから早期補修・補強の必要性が指摘されている問題で、横浜市は、法律、都市計画、工学の専門家で構成する「舞岡上郷線検討委員会」を設置し、工事着手へ向け課題抽出を開始した。同線をめぐっては、仮設橋の帰属が不明であるほか、道路法の手続きが未了などの問題が市会で追及されており、市は補強工事に先立って事実関係を調査、整理する考えを示した。
検討委で市側は7項目にわたる課題を示した。住民グループや市議らが問題視しているのは、市が仮設橋の帰属を不明としてきた点。施工者や帰属の裏付けとなる文書について、住民グループの開示請求に対し市は「文書不存在」としてきたからだ。
しかし、この問題を市会で取り上げてきた太田正孝市議が6月21日、周辺地域の開発を計画していた業者(東急建設など)と市道路局長の間で1990年に取り交わされた覚書の写しを栄土木事務所で保管されていたファイルの中から見つけ出した。
市は検討委でこの覚書について「KI橋(仮設橋)などは開発事業者の負担となっている」とし、「開発に必要な道路であることから、負担を求めた。覚書の経緯、詳細な内容については調査する」と釈明した。
暫定供用開始から20年近く帰属が整理されてこなかった点について、市は「供用開始時に開発事業者から(仮設橋を)引き継ぎ、書面などによって帰属を明確にすべきところ整理が不十分であった」と不手際を認めた。そのうえで、仮設橋の補修・補強の費用については、「市が維持管理し、一般交通の用に供していることなどを考えれば、市が補修工事を行うことは妥当と考えている」との認識を示した。一方、「施工者に負担を求めるべきだ」との意見があることも課題として示している。
また、情報公開請求に対し、覚書の原本もコピーも見つからなかったとしてきた点については、「保存年限5年の文書に相当すると判断し、原本を廃棄した。今後、保存年限が来たときに廃棄すべきかどうか確認して対処するよう徹底する」と、改善策を示した。
住民グループ代表の山仲章介さんは「課題が解決していない状況で、文書を廃棄するのはおかしい。他の課題についても検討委で真相が解明されるよう注視していきたい」と話している。
注:掲載にあたって
地元紙がどういう形で舞上線をめぐる疑惑や市の対応、市会審議をとりあげてくれるか注目していましたが、ようやく5日付けの新聞で。スキャンが間に合わないため、とりあえず同紙のウェッブサイト「カナロコ」から転載させていただきます。
市の検討委の次回審議は8月とか。相撲界の不祥事解決をめぐり相撲協会の理事会や特別調査委の対応が注目されていますが、それに比して舞上線問題のスローペースぶりが際立ちます。林市長の英断を期待したいものです。
資料◆神奈川新聞7月5日

記事は第2社会面の右肩トップ、しかも1面の紙面紹介欄では参院選関連記事につぐ県政トップの扱いです。
週明け早々、林市長や小松崎副市長、そしてこの問題の当事者である川口道路局長はじめ関係者にとっては頭の痛い記事……?
