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舞岡上郷線問題

ドンドルマと鉄文化――上郷開発をめぐる2つの話題

「ドンドルマの記事がなぜ載っているの?」という批判めいた問いかけがブログ発信を担当する広報チームに寄せられました。
上郷開発問題とドンドルマ、舞上線問題とドンドルマ……確かに何となく違和感がありますよね。いかにもヒマネタふう。市会の常任委や市の検討委員会における“舞上線疑惑”をめぐる質疑・論議を見守り、「その先の展開」に関心を持つ市民の皆さんにとっては、肩すかしを食らったようなムキがあるかも。

でも、都市計画道路舞上線建設に際して事前の発掘調査が行われ、今は道路床の下に眠る上郷深田製鉄遺跡や、瀬上の貴重植物種の一つであるサイハイランについての記事を読んでくださった読者の皆さんなら、瀬上沢通信員であるIさんの鋭い観察眼と旺盛な探究心に基づくタイムリーな問題意識に驚くはず。

折も折、8月7日(土)の朝日新聞朝刊25面の文化欄に「ヒッタイト 鉄の謎に挑む」という記事が載りました。
詳しい内容は同紙の記事を読んでいただくとして、日本の研究者による発掘調査によって「鉄の使用はヒッタイトから始まる、とされてきた通説は揺らいでいる」とあります。Iさんによる「便り」は、トルコにおける発掘作業と鉄文化の通説について言及しているので、まさに時宜を得た便りだったようです。

ところで製鉄遺跡の記事へのコメントをめぐる投稿から、新たな事実がわかりました。「村下」という聞きなれない言葉の意味。
Iさんによれば、日立金属に「たたらの話」というHPがあって、この「村下」(むらげ)についてのコラムが載っているそうです。HITACHIとHittites。鉄が取り持つ縁なのでしょうか、何となくスペルが似ています。以下、「たたらの話」から引用。
「村下」とは?
たたら作業の技術責任者を村下(むらげ)と言います。村下は連日連夜たたらの炎と、たたらの側壁下部に設けられた「ほど穴」から炉内の状況を観察しながら、砂鉄や木炭の装入や鞴を踏む速度を細かく指示し、炉況の安定を図ります。堀江村下(故人)は、『初日の籠もり期には朝日の昇る色に吹き、二日目(中日)は太陽の日中の色に吹き、最後の日の下り期には日が西山に没する色に吹けと父の村下から教わった』と言っています。長年にわたって高温の炉内を直視するため、村下の眼は強い光によって衰えを早め、ついには全く視力を失うに至るとのこと。村下はまさに火との壮絶な闘いによって鉄を作ったのです。

というわけで、舞上線の本格整備工事によって歴史的にも貴重な深田製鉄遺跡が破壊されないよう、あらためて道路局および教育委員会に要望したいと思います。(5月29日付け記事参照)

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上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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