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開発めぐる神奈川県の動き

「上郷開発提案は整開保に適合しない」 県当局、横浜市と大きな食い違い 
■神奈川県議会傍聴記

3月2日(金)午後から神奈川県議会建設常任委員会において「上郷開発と整備開発保全(整開保)問題」が議題に取り上げられました。都市計画区域における区域区分の変更(いわゆる線引き変更)の権限がこの4月から神奈川県から横浜市に移行しますが、上位計画である整開保の策定権限が神奈川県に残ることを踏まえて、焦点である上郷開発地区への県の対応について質疑が行われたものです。
質問に立ったのは「みんなの党」の塩坂源一郎(藤沢市)、宗像富次郎(港北区)の両議員。答弁は県土整備局環境共生都市部の大島都市計画課長。瀬上に関する整開保に関する県の見解は「開発ありき」の横浜市の見解と大きな食い違いを見せており、開発の行方に大きな影響を与えるもの、と思われます。(Y+M)
*「整開保」=「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」の略

質疑のおもなやり取りは次のようなものです。

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塩坂議員             宗像議員

塩坂・宗像2県議が上郷開発めぐる県の対応を質す
宗像委員 上位計画である整開保と開発計画との関連について質問したい。これまで数回上郷開発計画は地域住民の反対で計画が中止された。上郷瀬上地区の開発についてこれまでの経緯は?
大島課長 平成14年の都市提案制度が出来た。瀬上地区について平成19年に神奈川県に区域区分の変更の申し出があった。市の評価委員会が不採択にし、平成20年の申請を取り下げた。

宗像委員 神奈川県と開発計画との関わり合いはどうなっているのか。
大島課長 横浜市に都市計画決定の大半の権限が移行している。この4月には区域区分の決定権限が横浜市に移る。県には整開保だけが残っている。しかし市が区域区分や用途変更など個々の都市計画変更を進めていく場合、整開保に即したものでなければならない。県としてはこの方針に沿った都市計画変更であるかどうか見ていきたい。

塩坂議員 平成19年には9万以上の署名が集まり計画はボツになった。この4月から線引きの権限は市に移行するので住民は不安に思っている。瀬上は整開保で保留区域にあるのか。この地区は保留区域として位置づけられているのか。
大島課長 保留区域は「ゆめが丘」だけであり、栄区上郷の調整区域は保留区域として設定されていない。

塩坂議員 現時点で市が編入をOKしたらどうなるのか。今後仮に市が市街化区域への編入を進めようとした場合、県はどういった対応をとるのか
大島課長 県としては、この地区を市街化区域へ編入していくことは現在県が定めている「整開保」に即していない。その旨を横浜市に伝える。

宗像議員 人口フレーム検討スケジュールはどうなっているのか。平成27年ごろの整開保改正の方向はどうなのか。
大島課長 10年後の将来人口増加を見据えて推計して決める。次回整開保の人口の推計はまだ行なっていない。県の人口フレームの決定は平成24年度から基本的考え方をまとめる。整開保策定に当たっては横浜市の意見も聴く。

塩坂議員 整開保策定にあたっては、瀬上沢は保存を望む県民の声をしっかり聴いて、これまでどおりブレないで現行の方針(栄区上郷の人口保留を削除したこと)を堅持するよう要望する。

(解説) 市、苦しまぎれの言い訳? 
署名の会は林横浜市長に対する公開質問状で「上郷開発は県の整開保と整合していない」と指摘してきましたが、林市長は「適合している」と回答しており、また開発計画の事前相談窓口でもある都市整備局地域まちづくり課は署名の会との面談席上において「県の整開保に即しており不適合ではない」と強弁していましたが、神奈川県はあっさり現行の整開保に「即していない」と切り捨てました。

また横浜市は都市計画提案は27年ごろの整開保に向けているから「即している」とも発言していますが、そもそも平成27年段階の整開保なるものは神奈川県には存在しておりません。この点からも「東急提案は整開保に即している」とする横浜市の言い分は、いわれのない苦しまぎれの言い訳であることが分かります。

神奈川県の人口推計がそのころに増えているという保証は何もありません。人口減少が見込まれる神奈川県や横浜市において人口増を想定し先走って開発容認に狂奔?する横浜市政のあり方は厳しく批判されるべきです。(M)
注:写真は両議員のHPからトリミングしました。

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塩坂さんのこと

塩坂議員の選挙区は藤沢ですが、実はその前は港南区選出の県議(民主党)でした。政治家の地盤やら看板やらカバンについてはよくわからないのですが、とにかく氏は上郷問題については先の第2次開発計画以来の有力な援軍です。今回の質疑も、横浜市の開発誘導型&事なかれ型の職員に対して強烈なパンチとなったと思います。
プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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