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守る会:活動レポート 2月、市長とミーティング

市長、「瀬上の保全」明言せず 2・14ティー・ミーティング、なごやかに…

三寒四温とは言うものの、驚くべき日替わりのアップダウンのうちに一気に桜の開花情報が各地から寄せられ、春はもう野にも山にも里にも……。
瀬上もこのところの陽気で木々や草花が一斉に芽吹き始め、とりわけ昨夜来の雨で一段とみずみずしい春の装いに。

……そんな春先の気候の変わり目でアタフタしているうちに、先月行われた「守る会」の有志と林市長とのティー・ミーティングのレポートがすっかり遅れてしまいました。

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陳情や申し入れの受け皿ではなく、広く市民との意見交換が狙いというティー・ミーティング。
でも、市政のグランドデザインを示し、新しい時代状況への先見性や抱負を語る場であってこそ、政治家としての市長と市民との有効かつ有意義なお茶のひととき……。守る会の参加メンバーの市長への「思い」や「期待」は肩すかしにあったようですが、以下、幹事会からのレポートを転載します。

参加者それぞれに緑の大切さ訴える
2月14日、「上郷・瀬上の自然を守る会」のメンバー10名が林市長とのティー・ミーテングに招かれました。面談は1時間の予定で、参加者がそれぞれ、瀬上に対する思いや、緑の大切さを訴えました。

冒頭、代表の山仲から、「東急建設が開発にこだわるのは、平成2年に舞上線建設に当たって当時の道路局長と東急建設との間で交わした覚書や、平成17年に当時の建築局長から東急建設に出された行政指導文書など違法性の強い文書が存在している。見直しをして廃止すべきではないか」と3文書を市長にお渡ししました。

その後参加者から大要次のような意見や要望が出されました。
・上郷開発計画は市民が発案した計画ではなく、東急建設と一部地権者から出された計画です。 緑地を都市化しようするもので、地域住民の願いではありません。
・毎年6月ホタルの季節になると、瀬上沢にはたくさんのホタルが乱舞し訪れたひとを楽しませてくれます。昨年は、ピークで1300頭を超えました。横浜で最大の自然発生ホタルの里で、優れた自然景観に恵まれています。遠く県外からも見学者が訪れる市民共有の財産です。東急建設の開発計画によると、この瀬上沢を約200mに亘って埋め立て、流れのつけかえ工事を行うことになっています。ホタルの生息環境に大きな影響を与える計画で、到底認めるわけにはいきません。
・みどり税は、市民が守って欲しいと願っている緑地の買い入れに遣うべきではないでしょうか。
 みどり税は時限立法ですが、林市長は継続する考えはお持ちでしょうか?
・市はみなとみらいを横浜市の顔としてアピールしていますが、18区には18区それぞれの誇るべき顔があります。これらを大切にする事が市の魅力アップになると思います。円海山につながる緑は栄区の大切な顔として、破壊せずに残していただきたいと強く願います。
・この開発計画は、東急を初めとする一部地権者のための利益優先の計画です。地域の交通事情や買い物事情に大きな影響を与え、住民の生活環境の悪化を招きます。認めるべきではないと思います。

林市長からは、
ご自分の住む青葉区の大場町周辺の話から始まって、瀬上の開発については「(ダイエーの元社長という経験から)民間では株主を第一に考えるが、行政では法律と条例が第一、すべて平等が原則である。公平性が最優先される。したがって、皆さんの考えは良く分かるが、地権者の権利もあるので、東急から提案が出されれば受けないわけにはいかない。皆さんの言うように終わればいいと考えるが、ああしろ、こうしろとは法律上言えない。ルールに基づいて審議会に諮ってやるしかない」という趣旨のお話がありました。

その後、かつてご自身が成果を上げてきた仕事やダイエーのことに話が及び、予定時間を大幅に超えて、再質問はできませんでした。話し合いは、和やかな雰囲気で行われましたが、市長は「みどりを守りたいとの気持ち同じです」とは言うものの、「みどりは守ります」との前向きの答えは残念ながら聞く事ができませんでした。東急建設と市との関係、みどり税の継続については言及が無かった事も残念でした。

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プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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