2013瀬上の秋:瀬上沢通信員だより
大雨で瀬上沢の樹林地が崩落! 台風26号による被害レポート
東日本の広い範囲で大雨をもたらした台風27号。
26日午前には伊豆諸島に接近し、26号台風による土石流で甚大な被害をこうむった大島町では全島避難勧告が出され、一時は約800名の島民が島外に避難、27日になってようやく帰島が始まるなど、今年の異常気象には「備えあれど憂いあり」。
ところで27号による直撃は避けられましたが、横浜でも26号は大雨をもたらし、16日(水)の早朝にはいたち川の水位が刻々と上昇、一時は観測地点である城山橋(柏陽高校の裏手)で262cmと天端まで38cmに迫り、区や栄消防署などに緊張が走ったようです。
4:00 218cm 氾濫注意水位以上
4:30 247cm 氾濫注意水位以上
5:00 262cm 避難判断水位以上
5:30 215cm 避難判断水位以上
6:00 193cm 避難判断水位以上
http://mizubousaiyokohama.jp/suii_point.cgi?point_code=546611
残念ながら市の「防災情報」コーナーでは既に水位のグラフ表示は消えているのですが、この雨で瀬上市民の森との境の送電鉄塔から約50m下流の瀬上沢左岸の崖が大木の倒壊とともに崩れ、瀬上沢と遊歩道を塞ぎました。



翌朝、上郷瀬上の自然を守る会の山仲代表が栄土木事務所に連絡した時点では事務所はまだ事態を把握しておらず、後日緊急の修復工事が行われたようです。
紅葉シーズンが始まり、多くの市民が訪れるだけに、大雨でゆるんだ樹林地の保全と管理に、この先も注意を怠れません。
なお16日の早朝に降った雨は、栄消防署の観測データによると最大で1時間あたり28.5mm。15日14時~16日8時の18時間の積算雨量では180.0mm。
観測地点に設置された実況カメラの映像を観察していると、雨が強くなってからほんの10分ほどでみるみる水嵩が増しています。これは流域の保水力が低下していることを如実に表しているのですね。
資料■水防関係の用語集
水防団待機水位
水防活動の準備をする水位。水位観測局の水位が水防団待機水位に達し、なお上昇の恐れがある場合には、水防団に(水防資機材の整備点検、水防団幹部に出動に対する)準備を通報する。
はん濫注意水位
何らかの被害の発生が予想される水位で、水害の発生に備え出動する目安となる。はん濫注意水位は、計画高水位・現況堤防高・過去の洪水時の水位や過去の災害事例等を参考にして決められる。
避難判断水位
はん濫注意水位を超える水位であって、洪水による災害の発生を特に警戒すべき水位。住民の避難に資する情報であるが、出水特性等により避難 等に要する時間が十分に確保できない場合がある。
溢水水位
洪水により破堤等の災害が起こる(無堤部では相当な浸水被害が発生する)恐れがある水位。各河川で、最初に浸水が起こる恐れがある箇所で設定されている。
天端
堤防や護岸の一番上の部分のこと。
■続報=水神橋では287cm! 10・16その後の調べ
10月16日朝、台風26号による豪雨でいたち川の水量が急激に増し、一時は観測地点である城山橋で水位260cmを超える激流となったことは既報の通りですが、同じ頃、城山橋の下流である水神橋(笠間町。笠間十字路→田谷方面に向かって右手奥)でも午前4時過ぎから急速に水位が上がり5時10分から30分にかけて最高値287cmに達したようです。
このあたりは柏尾川への合流間近のため護岸もさらにかさ上げされていて天端340cmまで53cmを余すのですが、天神橋~城山橋~水神橋と、平素ののどかな流れからは考えられない激流が襲ったわけです。

4日午前11時18分の水神橋あたり
(水位11cm、天端まで329cm)
東日本の広い範囲で大雨をもたらした台風27号。
26日午前には伊豆諸島に接近し、26号台風による土石流で甚大な被害をこうむった大島町では全島避難勧告が出され、一時は約800名の島民が島外に避難、27日になってようやく帰島が始まるなど、今年の異常気象には「備えあれど憂いあり」。
ところで27号による直撃は避けられましたが、横浜でも26号は大雨をもたらし、16日(水)の早朝にはいたち川の水位が刻々と上昇、一時は観測地点である城山橋(柏陽高校の裏手)で262cmと天端まで38cmに迫り、区や栄消防署などに緊張が走ったようです。
4:00 218cm 氾濫注意水位以上
4:30 247cm 氾濫注意水位以上
5:00 262cm 避難判断水位以上
5:30 215cm 避難判断水位以上
6:00 193cm 避難判断水位以上
http://mizubousaiyokohama.jp/suii_point.cgi?point_code=546611
残念ながら市の「防災情報」コーナーでは既に水位のグラフ表示は消えているのですが、この雨で瀬上市民の森との境の送電鉄塔から約50m下流の瀬上沢左岸の崖が大木の倒壊とともに崩れ、瀬上沢と遊歩道を塞ぎました。



翌朝、上郷瀬上の自然を守る会の山仲代表が栄土木事務所に連絡した時点では事務所はまだ事態を把握しておらず、後日緊急の修復工事が行われたようです。
紅葉シーズンが始まり、多くの市民が訪れるだけに、大雨でゆるんだ樹林地の保全と管理に、この先も注意を怠れません。
なお16日の早朝に降った雨は、栄消防署の観測データによると最大で1時間あたり28.5mm。15日14時~16日8時の18時間の積算雨量では180.0mm。
観測地点に設置された実況カメラの映像を観察していると、雨が強くなってからほんの10分ほどでみるみる水嵩が増しています。これは流域の保水力が低下していることを如実に表しているのですね。
資料■水防関係の用語集
水防団待機水位
水防活動の準備をする水位。水位観測局の水位が水防団待機水位に達し、なお上昇の恐れがある場合には、水防団に(水防資機材の整備点検、水防団幹部に出動に対する)準備を通報する。
はん濫注意水位
何らかの被害の発生が予想される水位で、水害の発生に備え出動する目安となる。はん濫注意水位は、計画高水位・現況堤防高・過去の洪水時の水位や過去の災害事例等を参考にして決められる。
避難判断水位
はん濫注意水位を超える水位であって、洪水による災害の発生を特に警戒すべき水位。住民の避難に資する情報であるが、出水特性等により避難 等に要する時間が十分に確保できない場合がある。
溢水水位
洪水により破堤等の災害が起こる(無堤部では相当な浸水被害が発生する)恐れがある水位。各河川で、最初に浸水が起こる恐れがある箇所で設定されている。
天端
堤防や護岸の一番上の部分のこと。
■続報=水神橋では287cm! 10・16その後の調べ
10月16日朝、台風26号による豪雨でいたち川の水量が急激に増し、一時は観測地点である城山橋で水位260cmを超える激流となったことは既報の通りですが、同じ頃、城山橋の下流である水神橋(笠間町。笠間十字路→田谷方面に向かって右手奥)でも午前4時過ぎから急速に水位が上がり5時10分から30分にかけて最高値287cmに達したようです。
このあたりは柏尾川への合流間近のため護岸もさらにかさ上げされていて天端340cmまで53cmを余すのですが、天神橋~城山橋~水神橋と、平素ののどかな流れからは考えられない激流が襲ったわけです。

4日午前11時18分の水神橋あたり
(水位11cm、天端まで329cm)