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上郷開発NO! 緊急行動に向けて:4

人間と自然が織りなす共生空間 
なし崩し的な線引き見直しは「横浜の魅力」を殺ぐ

都計審(横浜市都市計画審議会)では次回第7回線引き見直しに向けた林市長の諮問に応えるかたちで「線引き全市見直し検討小委員会」が昨年設置され、すでに6月、8月、12月の3回にわたり「線引き見直し」の方向性などについて検討を重ね、2月24日開催予定の第4回小委を経て近々とりまとめの審議に入る予定となっています。ここで大きくこれまでの基調が見直されるかどうかが注目されます。

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しかし表による線引きの推移を見れば一目瞭然です。
当初線引き決定時(昭和45年=1970)の市街化調整区域の総面積は10,673haそして前回見直し(平成22年=2010)の結果が10,484ha、つまりこの40年間、市内の緑地が減る一方で、市街化区域76%、市街化調整区域24%という区域区分の基本的な割合は維持され、「身近な自然環境が市街地に隣接して存在する」という横浜の魅力(『市民生活白書』)、人間と自然が織りなす共生空間を形成してきたのです。

「みどりアップ計画」が掲げる「緑豊かなまち横浜」を次世代に継承するためにも、民間事業者の開発圧力に追随し樹林地・農地の緑のベースとなってきた市街化調整区域を市街化区域に編入するといった目先の都市基盤整備は原則的に避けるべきではないでしょうか。
 初 回 → 第6回 189ha減 *昭和45年6月~平成22年3月の40年間
 第5回 → 第6回  41ha減 *平成15年3月~平成22年3月の7年間
注:市街化区域→市街化調整区域、また市街化調整区域→市街化区域の変更数値を含む。

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プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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