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上郷開発NO! 公聴会問題その後

「横浜市の不作為」を糺す  ~公聴会に関する投稿から~

既報のように、5月9日(金)付けで署名の会の調査チームは「横浜市の保有する情報の公開に関する条例第6条第1項の規定」に基づき、20日夜に行われた公聴会に向けた公述申出書の全ての閲覧及びその県市町別の統計データ、さらに公述人選定に係る抽選会のベースとなった賛否A~E別の分類などに関する行政文書の一式の開示請求を横浜市長宛てに行なっています。

通常は2週間で開示の是非(公開非公開、一部公開など)について何らかの通知がもたらされるのですが、実は同月21日付けで市長名による「開示決定等期間延長通知」(3週間延長)が届いたまま、いたずらに1カ月が過ぎました。その理由は「文書が大量であり、判断に日時を要するため」。

そんな折、公聴会当日の異様な雰囲気を記した24日付けレポート「開発賛成派の公述概要と問題点 資料:9名は何を主張したのか」との記事のコメント欄に昨10日(火)夕、注目すべき意見が投稿されていました。公聴会当日の横浜市の対応を「不作為」として厳しく問いただす内容です。

ここに全文を転載紹介し、併せてこの問題の経緯について簡単にお伝えします。


公聴会断想 横浜市の不作為  by「acts29」さん

公聴会の発言録はいつ市のHPで公開されるのだろうか?
5月20日夜に桜井小学校で開かれた横浜市主催の公聴会。そもそも公聴会とは市政推進のために市民から意見を聴く公式会合のことである。が、多くの傍聴席は背広姿が占めていた。東急関係の社員らしい。責任者の今井氏もその中にあった。

東急建設のパンフレットをまる写しにしたような発言と地権者の金銭欲丸出しの発言ばかりが続く。まさに「東急建設の東急建設による東急建設のための公聴会」である。この雰囲気に調子に乗った公述人から「開発反対派は死ね」とか「開発反対派は地球から消えろ」とか驚くべき問題発言が飛び出した。

横浜市が主催するれっきとした公聴会という公けの場で公述された発言である。司会進行の佐藤都市計画課長はこの発言を制止することもなく、また発言を不適切とする見解もなかった。

こうした発言が公序良俗に反し人格権を否定するものであることについて無感覚であることに唖然とせざるを得ない。こうした発言は無効とするか削除すべきであるが、市に問い合わせるとそういうことは考えていないという。鈍感としか云いようがない。驕れる東急と鈍感横浜市の合作があんな暴言がまかり通るゆがんだ公聴会を生みだした。市はどんな議事録を作成するのか、見ものである。

 編集部注:公聴会主催は横浜市建築局の都市計画課。
        公聴会開催の経緯および公述内容の要旨などが同課のHP上で公表される。
 
      http://www.city.yokohama.lg.jp/kenchiku/kikaku/cityplan/kocho/

経緯(不分明な情報開示請求の扱い)
ところが先週末、他ルートから公述申出人は栄区が22%、港南区34%、その他45%という情報が届きました。
自然環境保全を求める市民の声の熱さについては2度にわたる署名活動を通して私たちも実感していますが、それでも郊外である上郷・瀬上沢緑地に関する平日夜の公聴会に出席し発言を求める栄・港南両区以外の市民が45%もいたということは驚くべき数値です。

横浜市民? それとも市外・県外の方? あるいは地権者を束ねる東急建設の関係者?
特定個人の表現の自由やプライバシーを尊重すべきであることは言うまでもありませんが、それらの方々の申出書に書かれた「述べようとする意見の要旨」とはどのようなものだったのか?

延長通知による期限は今週末13日です。
私たちの開示請求に対して公聴会事務局がどう答えるか、また公聴会当日の「ヘイトスピーチ」?についてどういう形で記録に残すか、公聴会のあり方そのものを考え直すためにも都市計画課からの連絡があり次第、ご報告します。

資料:公聴会の事務局である建築局都市計画課によれば申出件数2,518件(有効人数は2,478名)、その内訳は次の通りです。このデータに基づき公述人の割り振りが決められました。
 A: 1,895(開発賛成)   B: 511(開発反対)  C:45(自然・緑) 
 D: 12(要望関係)  E: 15(質問)

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プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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