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上郷開発NO! 署名の会・守る会の緊急アピール

市長&市会議長に陳情書提出 26日、連名で上郷開発めぐり4件の緊急申し入れ

26日(木)午後、署名の会及び守る会は林文子市長と市会の佐藤祐文議長宛に上郷開発計画関連の4件の陳情書を提出、その後市政記者クラブで記者発表を行いました。

プレスルームでは朝日、読売、東京、産経、神奈川の主要5紙と共同通信の記者を前に、1時間余にわたり署名の会の皆川昭一代表世話人、守る会の井端淑雄代表世話人らが陳情項目の説明および30日(月)午後に迫ったアセス審査会に向けた緊急アピールなどを行いました。

27日付けの神奈川新聞が簡潔ながらも陳情の要旨を具体的に記した記事を掲載したことからブログのカウンターも急伸し、同日累計では約300と先月20日に行なわれた「公聴会」直後に次ぐ数値を記録、上郷開発問題に寄せる市民の関心の高さを物語るものとなりました。

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以下、アセス審に向けた緊急の申し入れ(陳情)はじめ順次、陳情書及び関連資料をお届けします。


■資料 :アセス審・菊本委員の「忌避」を求める陳情

   環境影響審査会審査委員 菊本統委員は利益相反につき
  都市計画提案(仮)上郷開発事業審査から忌避を求める陳情


(陳情項目)
1 東急建設の利害関係者と見られている菊本統委員は利益相反があると思われるので環
 境影響審査会の(仮)上郷開発事業の審査から忌避さるべきである。市長の見解を伺う。

2 同審査会における菊本委員の発言は利益相反行為に該当するため無効または取り消し
 とされたい。市長の見解を伺う。

3 菊本委員は審査会に欠席したにもかかわらず、東急建設が提示した資料について意見
 を述べ、事務局に代読させて結果的に他の出席委員の質問出来ず、傍聴者はカヤの外に
 置かれた。審査会公開の原則から外れ、密室の審査になった。市長の見解を伺う。

4 審査会は大抵定足数すれすれで成立し、傍聴者は定足数に達するまで小1時間待たさ
 れ、謝罪もない時があった。審査会の運営はこれでいいのか、市長の見解を伺う。

(理由)
 現在横浜市環境影響評価審査会において東急建設が都市計画提案している上郷開発
事業が審査されている。その審査会において地盤工学を担当する菊本委員は大規模盛土
の沈下が指摘されている深田地区の軟弱地盤について「最新の工法でやったところは液
状化の被害は出ていない。当該地区の盛土計画に問題はない。地盤沈下は問題ない。地
下水位も排水管を敷設するので問題となることはない」と言い切った。最初は事務局の代
読、2回目は弁解を含めて自らの発言である。明らかに地盤問題について幕引きを誘導す
る発言であった。開発事業者の東急建設にとっては願ったり叶ったりの安全宣言となった。
ところで審査会委員である菊本委員。東急建設の研究員と2回にわたり共同論文を執筆し、
また東急建設と共に特許申請を行うという東急建設とは浅からぬ縁であることが分かった
(資料別添)。おそらく氷山の一角である。地盤沈下は東急建設提案の大きな問題の項目
である。これを東急建設と利害を共にしているとみられる菊本氏が審査会委員として審査
したのである。「公正かつ適正な判断」が損なわれるとして禁じられている利益相反行為そ
のものである。そして懸念されたとおりの結論となった。この際氏の学識は問うまい。せめて
東急関係の審査だけは辞退するのが学者としてのモラルである。横浜市にも責任がある。
もし東急との関係を知っていて審査を委嘱したのなら、横浜市のアセス審査とは何なのか、
改めて審査会の存在意義が問われることになるだろう。陳情各項目について真摯な回答を
お願いしたい。
        
                                         以上


注:菊本委員の「忌避」に関しては24日付けブログの記事及び追記事項をご参照ください。
  (編集部)

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Re: もういい加減にしないか

> 菊本さんは地盤工学の専門家。東急と共同研究仲間であり、特許出願も一緒にやっているから、上郷開発の地盤沈下について情報交換があったものと推定できる。その人が東急建設提案の地盤沈下を担当してGOサインをだした。東急文化村の狎れあい審査だ。李下に冠をたださず、審査を辞退すべきであった。研究者のモラルが問われるのである。また横浜の谷埋盛土は危険だからさっさと逃げなさいと勧めている御仁が瀬上だけは、安全だと云う根拠はいったいなになのか。東急におもねったとは思いたくないが、ここでも曲学阿世とかいう古い言葉がチラチラ思い浮かんでくる。横浜市アセス審査会という舞台の上で白昼堂々しかも厳粛にサル芝居が上演中だ。横浜の未来が心配だ。

同感です。安泰な国営?でなくなってから大学の研究室を「切り盛り」するのが大変なことはわかるのですが、企業との関係は節度のある範囲内にとどめないと、結果的には墓穴を掘るようなことになってしまうと思うのです。
プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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