いまなぜ開発計画を容認?
近未来に禍根を残す危険な行政判断批判を!市によるHPでの告知に先駆けて、11日付けの神奈川新聞は3段抜きで上郷開発計画を評価委が容認し、市の計画として素案を作成、都市計画審議会に諮る手続きを粛々と進めると報じています。
緊急事態ですので、ちょっと読みにくいのですが早朝届いたファクスをそのまま転載します。
記事では国土省による国土利用計画の大転換?や横浜市の評価委が土砂災害危険地での宅地造成工事など上郷開発が直面する様々な問題点をどう「評価」したかなど、具体的な問題について全くふれておらず、今後の報道に注目したいと思います。 
special thanks to 神奈川新聞 6月11日
お知らせ 17時過ぎ、ようやく神奈川新聞の記事を差し替えました。
昨日「ポストに入っていた「広報よこはま」の6月号のトップは林市長の「豊かな街の魅力を未来へと伝えるために」とあるぜ。お説ごもっとも、といいたい所だが、これってマッチポンプでは? こういう言辞を吐く市長の下で瀬上沢での大規模開発が「容認」されるなんてオカシイやね。ま、資料としてとりあえず美辞麗句をそのまま載せておこう。
早朝のすがすがしい空気の中を歩くと、青葉の間から降り注ぐ朝日や朝露のきらめきに感動したり、小鳥や道端に咲く小さな花を見つけたりして、自然と生命の息吹を感じ、幸せな気持ちになります。
豊かな緑、美しい海や水辺、そこに息づくさまざまな生き物を身近に感じることができる暮らしは、何にも代えがたいものです。こうした自然豊かな横浜の姿を次世代に受け継いでいくために、横浜市では「生物多様性」を守り育む取組を進めています。さらに、公園や市民の森、水辺など、市民の皆様による愛護会の保全活動はもちろん、企業やNPOなどの方々も、子どもたちの体験活動、川や里山の再生、生き物調査などの環境活動を積極的に進めてくださっています。また、敷地内でのビオトープ(生物生息空間)整備や、生き物に配慮した植栽、ホタルを呼び戻す活動などに取り組んでくださる企業もあり、個性的で楽しい活動が広がっています。こうした活動をコツコツと継続してきた結果、清流を好む魚が川に戻り、水辺や森には野鳥などの姿がみられるようになってきました。
6月は環境月間です。ぜひ、周囲の環境を見渡してみてください。
大都市でありながら、身近に自然や生き物を感じ、楽しむことができる豊かな暮らしを、子どもたちに引き継いでいける、そんな魅力溢れるまちづくりを、これからも皆様とご一緒に進めてまいります。
昨夜の瀬上沢通信員からの連絡によれば、ゲンジボタルに次いですでにヘイケボタルも遊弋を始めているそうです。今週末が最多かも?
折も折、横浜市が瀬上沢の自然環境に激烈な影響を与える可能性のある「上郷開発計画」を容認するとの行政判断を下し、舞岡上郷線の西だけならいいだろう、と時代の大きな流れに逆行する総合評価を公表しています。
ホタル観賞を夏の宵の一過性のイベントとして売り込むホテルなどの庭園ならいざしらず、深山幽谷ともいうべき上郷・瀬上の緑豊かな自然の中で育ってきたホタルの群れに、そんな線引きが通用するかどうか?
市民の皆さん、ホタル観賞に出かける足で、舞岡上郷線の西側の谷戸や崖地をぜひご覧になってください。なぜ、空き家1000万戸とも予測される人口減の時代を目前に、大規模な宅地開発を強行しようとするのか、あまりにも愚行ではありませんか? 愚公は山を動かし、愚行は里山を破壊する!
皆さまは、国土交通省による「第5次国土利用計画」草案の存在をご存じなかったのでしょうか?
それとも十分ご承知の上で、8日の評価委員会において「上郷猿田地区における都市計画提案に対する評価を、「地区の将来を見据えバランスに配慮した計画である。」と判断なさったのでしょうか。
国交省が、将来の日本の国土を守るため、国民の生命・安全を確保するために、国土利用についてのこれまでの過ちを改め、大幅に軌道修正する方針を示しているときに、横浜市はこの方針に逆行する判断を下しました。日本国民として、そして横浜市民として、到底容認できることではありません。
横浜市のこの後ろ向きの姿勢を、私たち市民はどう理解すればいいのでしょうか。
関係者の皆さまは、市民に対して納得できる説明をする責任があると考えますがいかがでしょうか。