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上郷開発NO!隣接地で特緑指定

保全vs.開発のせめぎあい加速? 隣接の1.5ha.が特別緑地保全地区に

「豊かな街の魅力を未来へと伝えるために」との見出しをつけた『広報よこはま』6月号の林市長の巻頭メッセージを否定するかのような都市計画提案評価委の上郷開発“容認”の決定。

一方で東急建設による開発事業計画で緑地として残される予定のエリアに隣接する樹林地(地権者は栄区内のTさん)がこのほど新たに「特別緑地保全地区」に指定されることになり、目下法定縦覧中だ。(縦覧期間、意見書提出は29日まで!)
*詳細は建築局のHP参照=http://www.city.yokohama.lg.jp/kenchiku/建築局HP

しかしその「理由書」に記された次の口上はどこかチグハグだ。曰く……、
隣接する緑地と一体となった優れた風致景観を保全するとともに、地域住民の健全な生活環境を確保するため、都市緑地法に基づく特別緑地保全地区を決定します。

理 由 書
上郷町瀬上特別緑地保全地区は、栄区の東部、JR根岸線港南台駅の南東約1.2キロメートルに位置しており、「瀬上市民の森」に指定され、隣接する円海山近郊緑地特別保全地区と一体となって良好な風致景観を周辺住民に提供している樹林地です。
本市では、「横浜市水と緑の基本計画」(計画期間:平成18-37年度)に基づき、平成25年12月に策定した「横浜みどりアップ計画」(計画期間:平成26-30年度)における施策の一つに、緑地保全制度に基づく地区指定による樹林地の確実な保全の推進を挙げており、平成26年度に策定した「横浜市中期4か年計画2014~2017」においても、「横浜みどりアップ計画」に基づき、まとまりのある樹林地の保全を市民と進めるとしています。
本地区は、「横浜市水と緑の基本計画」において緑の七大拠点の一つである円海山周辺地区に位置しており、土地所有者の理解と協力を得て、市民の森や特別緑地保全地区などの指定の活用により優先的に保全するとしています。
また、「横浜市都市計画マスタープラン栄区プラン」において、緑と水の拠点に位置しており、優先度の高い緑地、水辺については、土地所有者や地域の協力を得ながら、市民の森や緑地保全地区などの指定を行うなど、多様な施策により保全を検討するとしています。
よって、隣接する緑地と一体となった優れた風致景観を保全するとともに、地域住民の健全な生活環境を確保するため、都市緑地法に基づく特別緑地保全地区を決定します。

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チグハグどころか

これは、行政と業者がハグハグの里山バンキングである。
この度、横浜市は市街化調整区域の緑地を潰し行なう東急の開発提案を市の案として採択したが、その代償として直近で特別緑地保全地区の指定を行い、その緑地を将来的に地権者から買い上げて市の財産とすることで穴埋めを行うという、市民を甘く見てのお為ごかしである。

里山バンキングとは、生物多様性オフセットと同義語で、生物多様性を維持するために別の緑地を穴埋めとして保全するから、目的とする緑地を開発してもよいとする、開発ありきの手法である。

生物多様性が叫ばれ、自然保護の動きが世界的に高まるなか、何とか市街化調整区域の開発に余地を残そうと、あちらから先進の?考えかたを取り入れ、行政に働きかけてきた東急グループの学者が存在する。
http://www.nishigaki-lumber.co.jp/himorogi/bun/49.htm

数年前に環境省にこの動きについて問い合わせたら、「アメリカやオーストラリアの様に広大で同じような環境の土地が広がる場所なら適用できる考えかたであるが、日本の様に生物多様性の地域特性が強く、開発できる場所が限られているところでは、とても適用できない。」と語っていた。

ところがである、環境省のHPに環境省が主催した「代償ミティゲーションから里山バンキングまで -米国事例と国内の試み」と題した講演会が紹介されているのを発見した。
http://www.env.go.jp/policy/assess/4-1report/file/h26_01-05.pdf#search='%E9%87%8C%E5%B1%B1%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0'

約10年前、上郷開発が都市計画提案制度に則り提案され、環境影響評価がなされた時、HEP(生物環境評価手順)というアメリカ産の手法が日本で初めて導入された。

4種の生物の生息環境の変化を、「1.現状」「2.将来A:現開発計画が達成された場合(湿地保全などの措置あり)」「3.将来B:湿地保全などがなく、通常の開発行為の場合」「4.将来C:本事業を実施しない場合(これまでのトレンドが続くとして、道路沿いの平坦地に開発が進行すると想定)」の4つのケースで比較し、当然「2.将来A」が良い結果をもたらすと評価したものである。まだ認知度が非常に低い横文字の新手法を導入して煙に巻き、結果は推して知るべし、開発を推し進めるための出来レースであったわけである。

そもそも、環境影響評価も里山バンキングも開発による環境への負荷・悪影響をいかに低減するかがその目的であり、やむを得ず開発する場合の罪滅ぼしといった考え方である。
それを、あたかも「穴埋めするから開発しても良い」とでも言わんがごとく、住宅地のニーズがない市街化調整区域の緑地の開発を正当化するのは、まさに本末転倒である。 





プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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