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上郷開発NO! 開発素案案に異議あり

住宅地の液状化・地すべり対策に警鐘! 朝日が災害特集で地盤問題に真正面から言及す

朝日新聞は21日朝刊社会面などで東日本大震災以後の各県における液状化&地すべり対策工事の取り組み状況についての調査結果を大きく特集し、震災被災地以外では国の補助金を受けて工事を行った自治体が皆無であり、「災害大国」における防災対策について問題提起を行いました。

ここで注目されるのは「埋め立て・盛り土、高いリスク」、そして地盤による被害を避けるためには「土地の過去に手がかり」との見出しを大きく掲げた解説記事。11月30日に開かれた「栄区上郷猿田地区における都市計画決定・変更について」と題する素案について、私たちが緑の自然環境破壊と並んでこれまで一貫して批判し、異議申し立てをしてきたのがまさにこの液状化・地すべり問題だったからです。

横浜市は東急建設の「上郷開発事業計画」を下敷きに、大規模な宅地造成による市街地建設にGOサインを出そうとしていますが、人口減社会に直面するいま、なぜ線引き見直しという大ナタをふるってまでして「深田」そして「猿田」という字名が示す丘陵地の谷底エリアを埋め立て、新たに市街地を形成しようとするのでしょうか?


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 上郷開発計画では最大14メートルもの盛り土による造成工事が
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 地盤が軟弱な場合、補強工事や保険が「有効」と言うのだが…

同紙は別の面でも東日本大震災による液状化が最もひどかった浦安市の例などを大きく取り上げているのですが、中でも注目されるのは相模平野の液状化や地盤被害の調査についてまとめた小さな囲み記事。
平塚市立博物館の学芸員による調査結果を紹介しているのですが、まさに上郷開発予定地の問題点そのものなのですね。
以下、そのサワリだけ引用します。


丘陵地の谷底平野 造成地でも発生
液状化が起きるのは、湾岸部の埋め立て地だけではない。東日本大震災では、震源から遠く400キロ以上離れた丘陵地の谷あいの造成地でも起きた。
神奈川県平塚市。(略)関東大震災では相模川近くの地下水位が高い地域に液状化が起きた。しかし、今回市内や周辺で確認できた7カ所はすべて丘陵地の谷間にある谷底平野で、造成した住宅地などだった。(略)

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上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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