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上郷開発NO! 「大桑新聞」批判-3(続)

無秩序に緑が失われるオソレあり? いまこそ緑地保全へ発想の転換を 

大桑議員は『大桑新聞』180号で「もし相続などとなれば無秩序に緑が失われる可能性がある」と記しています。
これまた氏の持論であり、本年2月24日に開かれた市会の平成29年第1回定例会における予算関連質疑における「市街化調整区域は開発できない区域ではなく、都市計画などによる担保がない状況では、例えばですが樹木が伐採され、駐輪場や資材置き場、墓地になるなど緑が失われる可能性は残り続けます。」との発言に続くもの。

あたかも今回の開発計画が認められなかった場合、当該エリアが乱開発されてしまう恐れがあると、その脅威を煽っています。

しかし東急建設による開発計画待ちというものの、なぜ32ヘクタールもの広大な土地が、舞岡上郷線沿線の一部(コンテナ倉庫)やごく小さな耕作地を除き長年放置されてきたのでしょうか? そして乱開発されなかったのでしょうか?(数年前まで横堰前が駐車スペースとして使われてきましたが)

それは約32ヘクタールに及ぶ当該区域は市街化調整区域、それも長年耕作放棄されているものの農地(一部は雑種地)であったことから農地法の適用を受けるとともに、いわゆる赤道・青道つまりかつての畦道及び水路用地として共用されてきた公有地(市有地及び国有地、約5ヘクタール)が区域内を動静脈のように縦横に走っているからなのですね。

現状では農業後継者による宅地建設や耕作地としての利用は可能でも、道路への接道が前提となる駐車場や資材置き場はもとより墓地建設などは不可能であり、ましてや市民の同意による公有地(市有地および国有地)の払い下げないしは借用なくして整地・区画整理などを実施できないことは自明の理なのです。もっとも複雑に細分化され土地所有者が異なるこのエリアを“有効利用”するため、公有地(赤道・青道)部分の不法占拠?により密かに乱開発してしまえば別ですが。(無人島や過疎地の山林で、ときどき産業廃棄物の不法廃棄が発覚します)

大桑議員はそういうこの土地の由来や舞岡上郷線建設にまつわる様々なしがらみの検証抜きに、東急建設&市(ほぼ2~3年置きに担当部課長が変わる)の都市計画提案にいたずらに寄り添う形で開発優先の賛成論を発信し続けているのですが、区域区分変更、地権者還元用地としての宅地整備の是非以前に、円海山に連なる上郷・瀬上の貴重な緑地をどうしたら全面保全し、しかも地権者の財産権や地域住民としての長年の思いを尊重し生かせるか、発想の転換そして新たな打開策の提案をしようとしないのでしょうか?(つづく)

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ボチボチ論

このボチボチ論(開発を認めないと、乱開発となり墓地や資材置き場になる)は、市役所の局長クラスからでさえ聞いたことがあり、よく聞く話である。こういう風に脅せば、一般市民は納得すると思っているのか、見下げられたものである。

行政は長期的な展望に立ち、理想的なまちづくりに邁進することを市民から負託されているにも関わらず、それどころか横浜市は、緑地の全面保全を求める圧倒的な民意に反し、ボチボチ論を展開して開発ありきの姿勢を続けている。

加えて、そもそも市議は行政を監督し、その不備を正すべき役割を担っているが、この市議は、どこかで聞いたような話を検証もせず受け売り、自分の浅薄な開発賛成意見の理由付けとしている。その任にあらずと言わねばなるまい。

横浜市会全体として、行政のチェック機能を果たしていないとは思えず、市会がこの市議の言動に惑わされないことを期待したい。

ポチボチ論では?

まったく同感です。でもドジョウさんは「ボチボチ論」と言うけれど、正しくは「ポチボチ」では? なぜって、市政のチェック役であることを忘れ番犬並みに忠実なポチが墓地を語るので「ポチボチ」というわけ。でも、О氏の市政報告チラシが市や区の広報の請け売り(要約)であることを多くの市民が見抜いている一方、「読みやすくて便利よ」という素朴な声があることも事実。マンモス都市であることもありお役所の広報はごちゃごちゃと情報満載で、身近な情報を探しにくいですよね。

5匹目のドジョウは?

О市議はどのような活躍をしているのか?
早朝に大船駅や港南台駅頭に立ち、通勤途上のサラリーマンに、「毎日のお勤めご苦労さま、行ってらっしゃい!」と呼びかけながら、市の広報などの2番煎じ(振り込め詐欺に気を付けましょうなど噴飯もの)と政務調査費の収支報告を載せたチラシを配っていて、これが次の選挙に当選するための種まきになるというチョロイもの。

あとは、行政のチェックどころか議会でヨイショ発言をしておけば、心優しい栄区民は、「早朝から駅頭に立って感心! どの党にも属さず、若くしがらみ(白髪にあらず)がなくクリーン」というイメージで見てくれて、連続トップ当選という顛末で全くの栄区の恥。しかし、そろそろ化けの皮が剥がれてきた。
果たして、柳の下に5匹目のドジョウは?


ほかにもヨイショ議員が。なぜ?

大桑新聞(市政広報ダイジェスト・チラシ)による偏向&トンデモ発言を過去に遡って調べる中で、今回の市会平成29年度第3回定例会の一般質問で金沢区選出の高橋議員が大桑議員に負けず劣らずの論旨で上郷開発計画に賛同し、市長に計画の促進を促す発言をしていることが判明しました。なぜ地元である栄区または港南区選出ではない議員が? それも、がけ地や緑地開発がらみの問題をかかえる金沢区の議員がそんなヨイショ質疑を? どなたかその背景をご存じの方はお知らせください。高橋某議員が2級建築士で、当選前は某大手建設会社の社員だったことはわかっているのですが、それならなおさら上郷開発予定地のような市街化調整区域の谷戸地を最大14メートルも盛り土して宅地化することが今の社会情勢からみて無茶な計画であることを理解しているはずと思うのですね。

輿石かつ子議員のこと

あいにく深夜に飛び込んできたニュースのためまだその真相は把握できていないのですが、某週刊誌が同じ栄区選出の輿石かつ子議員の「スキャンダル」についてセンセーショナルに報じているとか。
上郷開発問題とはかかわりの無い事柄を取り上げる時間もスペースも無いのですが、たまたまあるネットのサイトを追って行ったら、輿石議員について「地元の大地主説はほんと?」というタイトルの記事が見つかりました。なんと3年半前の当ブログの記事から引用されているのですね。<http://segamizawa.blog54.fc2.com/blog-entry-521.html#cm>
http://segamizawa.blog54.fc2.com/blog-entry-521.html#cm
輿石さんは角田宏子元市議の実の妹で、ブログで記したように故・角田和宏元市議の娘さん。が、実は舞岡上郷線沿線の和宏氏名義の土地の所有権が誰にどういう形で相続されたかは未確認なのですね。
現に、環状4号線沿線(本郷小学校の並び)でいま建設工事が進められている土地の事業主は「(有)ツノダ、取締役・角田宏子」とあるものの、土地の所有者が誰であるかは不明。週刊誌のトップ屋さん並みに取材力・行動力がぼくらにあればいいのですが。
プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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