上郷開発NO! 「都計審」速報 第2弾

資料:都計審・森地茂会長のプロフィール 
強引な上郷開発承認に批判の声高まる


15日(月)に開かれた第147回都計審で議長として「上郷開発計画」の承認を取りつけた森地茂会長。

建築局の大友直樹都市計画課長による地区計画の提案説明を受け、欠席した内海麻利委員(駒沢大教授、法律)からの意見書はじめ出席委員からさまざまな角度からの質問(疑義)が出される中、弁明に追われた大友課長や石津啓介地域まちづくり課長(都市整備局)らの窮地?を救うかのように「計画に反対する側は対案を示していない。あのまま放置されたら墓地など乱開発を危惧する意見もある」ウンヌンという議長らしからぬ私見を述べた後、反対意見を封じるかたちで異例の挙手による賛成多数で大規模開発計画の承認を行ったことに対して、傍聴した守る会や瀬上沢基金などの関係者から批判の声が高まっています。

 morichi_shigeru.jpg 都計審の森地茂会長

議事録が公開されれば、私たちの批判に共通する上郷開発計画案の問題点の一部はもとより当日の森地会長の議長らしからぬ発言と采配の全容が明らかになり、都計審の上郷開発問題をめぐる審議の実態が市民の前に明らかになるのですが、ここで今後の横浜の都市政策のあり方を正すための参考資料として、市政に大きな影響力を持つと言われる森地茂氏とはどういう人物か、遅ればせながら横浜市のHPなどで調べてみました。

都計審には交通計画分野の学識経験者として名を連ねていますが、以下、その肩書である政策研究大学院大学のHPから全文をそのまま転載します。

役職 政策研究センター所長、アカデミックフェロー
学位 工学博士(東京大学)
専門分野 国土政策、交通政策
現在の研究対象 交通政策、社会基盤政策、地域政策、観光政策
略歴
1966年 日本国有鉄道入社
1967年 東京工業大学 理工学部 土木工学科 助手
1969年 同大学 工学部 社会工学科 助手
1975年 同大学 工学部 土木工学科 助教授
1987年 同教授
1993年 同大学 都市基盤施設研究体代表 併任
1996年 東京大学大学院工学系研究科 社会基盤工学専攻 教授
2002年 東京工業大学 名誉教授
2004年 政策研究大学院大学 教授
     (財)運輸政策研究機構 副会長
      運輸政策研究所 所長
      東京大学 名誉教授
2009年 政策研究大学院大学 特別教授
     国際都市研究学院 学院長
2011年 政策研究大学院大学 政策研究センター 所長
2014年 政策研究大学院大学 アカデミックフェロー、客員教授

この間
1980年~1981年 マサチュセッツ工科大学 客員フェロー
1986年~1987年 中央大学理工学部土木工学科 非常勤講師
1991月~1992年 慶應義塾大学商学部 非常勤講師
1992年~1993年 フィリピン大学客員教授
2009年~2011年 シンガポール政府 LTA アドバイザー
2011年~     シンガポールLTA Academy Honorary Fellow
2012年~2015年 北京交通発展研究センター 栄誉教授

主要な著作・論文等
Intercity Transport and Climate Change (Editor and Author), Springer, 2015
Transport Development in Asian Megacities (Editor and Author), Springer, 2013
首都圏空港の未来~オープンスカイと成田・羽田空港の容量拡大~(編著), 運輸政策研究機構, 2010
道路投資の便益評価 理論と実践(共編), 東洋経済新報社, 2008
人口減少時代の国土ビジョン 新しい国のかたち『二層の広域圏』(編著), 日本経済新聞社, 2005
国土の未来(編著), 日本経済新聞社, 2005 他著書46編

1975年 土木学会論文奨励賞
1996年 交通工学研究会論文賞
2002年 交通文化賞 国土交通大臣表彰
2010年 日本交通学会著作賞
2011年 土木学会功績賞
2012年 日本港湾協会港湾特別功労者表彰
2012年 渋谷区政施行80周年記念表彰
2013年 THE BEST PAPER AWARD for difficult research accumulations, Eastern Asia Society for Transportation Studies(EASTS)
2013年 世界交通学会(WCTRS)ポスターセッション表彰 (Planning, Policy and Management 部門)

社会貢献等
●政府審議会等
2009年1月~現在 国土交通省 超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会 委員長
2013年2月~現在 内閣府 ナショナル・レジリエンス(防災・減災)懇談会 委員
●地方自治体
2008年9月~現在 横浜市都市計画審議会 会長
2010年8月~現在 横浜市都市計画審議会委員選考委員会 委員
2012年6月~現在 横浜市公共事業評価委員会 委員長
2017年3月~現在 横浜市京浜臨海部再編整備マスタープラン審議会 委員長
2015年2月~現在 沖縄鉄軌道計画検討委員会 委員長
2011年5月~現在 渋谷区 渋谷駅中心地区まちづくり調整会議 座長
2015年10月~現在 富士河口湖町 富士山麓地域公共交通計画策定協議会 座長
●団体
2009年9月~現在 (一財)国土技術研究センター 研究開発助成審査委員会 委員
2012年11月~現在 (一財)運輸総合研究所 今後の東京圏を支える鉄道のあり方に関する調査研究 委員長
2014年4月~現在 (一財)運輸総合研究所 常勤役員選定委員会 委員長
2017年5月~現在 (一財)運輸総合研究所 田園都市線混雑緩和対策検討会議 準備会、準備会ワーキンググループ 座長
2016年6月~現在 (公社)日本道路協会 名誉会員
2011年8月~現在 (公財)東京タクシーセンター 役員評価委員会 委員長
2014年4月~現在 (公財)平和中島財団 国際学術研究助成選考委員会 委員
2015年6月~現在 公益信託久保田豊基金 運営委員  
●企業
2013年4月~現在 首都高速道路(株)コンプライアンス委員会 委員
2015年~現在 東海旅客鉄道(株)中央新幹線懇話会 メンバー
2009年~現在 東京急行電鉄(株)社長懇話会 メンバー   ⇒追記にコメント(編集部)
2017年4月~現在 東京地下鉄(株)海外鉄道業務アドバイザー
2010年8月~現在 東京国際空港ターミナル(株)東京国際空港国際線地区旅客ターミナル等整備・運営事業における業務監視委員会 委員
●その他
2008年9月~現在 公共交通利用推進等マネジメント協議会 会長
2010年5月~現在 全国地域航空システム推進協議会 専門委員
2013年11月~現在 日本商工会議所 社会資本整備専門委員会 学識委員

リンク
略歴詳細
研究業績詳細

横浜市 山下ふ頭開発基本計画検討委員会
横浜市 都心臨海部再生マスタープラン審議会
横浜市 公共事業評価委員会

国交省  交通政策審議会の委員、部会長


●追記:ちょっとビックリ 森地会長の多彩?な企業人脈 

横浜市のHPで「森地茂」と入力し検索すると1月17日午前9時現在で1870件ヒットします。
横浜市における港湾局、都市整備局、財政局、建築局の各種審議会や委員会における重要な役まわり、そして華やかな業績・経歴の一端を知ることができるのですが、しかし上記の政策研究大学院大学HPの「社会貢献」欄にある以下の事実は出てきません。(注:「東急電鉄社長懇話会」のメンバーは未調査です。)
 2009年~現在 東京急行電鉄(株)社長懇話会 メンバー

 index_img01_convert_20180123012053.jpg 東急電鉄の野本弘文社長(同社HPから)

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モリチ問題浮上か?

今回、都計審の審議を傍聴する機会を得て、長年の上郷開発にかかわる膨大な資料をどう委員が読みこなし、人口減・高齢化・過疎など横浜に限らず首都圏における郊外部のまちの過去・現在・未来をどう委員の皆さんが捉え、今後の横浜の発展につなげていくか注目していたのですが、とりあえず都計審の結果を速報の形で伝える参考資料として森地会長のプロフィールを調べていてびっくりしました。これって昨年来国会の論戦やメディアの追及で問題となったモリカケ問題と同じような構図では? 
事業者である東急建設の親会社である東急電鉄の社長ら経営陣と懇意?な人物が、関係案件を審議する責任者とは! モリカケならぬモリチ(森地&盛り土)問題の浮上! フェアな采配とは思えない森地会長の言動の裏に何が? ブログ読者の皆さん、東急電鉄社長社長懇話会のメンバーがわかったら教えてください。

「利益相反行為」の疑いあり?

その後の調べで東急グループの総帥である東急電鉄は今回の開発事業の提案者である東急建設の筆頭大株主で同社株の約14%を所有、また役員を送り込んでいるのですね。長年、グループ総帥である企業の社長と懇意?な間柄にある学識経験者が事業計画の是非を決める場を座長として取り仕切るってソンタク……利益相反行為ではないのか? 森地教授はもとより横浜市の建築行政や都計審の信用にかかわることなので、目下その事実関係を調査中です。

森地茂氏は都計審委員長失格だ!

出席委員から上郷開発計画に対してさまざまな角度からの疑義・異論が多数出されたということは、私たちが日頃訴えていることに少なからぬ審議委員が耳を傾けていたことを示していると思います。「反対意見が多いと聞いているが、反対の立場の方は代替案を提示していない。放置した場合どうなるのかも問題だ。そこに対する代替案が必要。」等と森地茂委員長は発言しているようですが、“緑地を破壊するな、残せ。”というのが反対の立場の人の代替案です。反対する市民からこの代替案がでているからこそ、上郷開発計画への疑義や異論が出てきていることを委員長は理解できない、あるいは、理解しようとしないのでしょう。業者や地権者に緑地の適当な管理をさせずに放置させているのは行政当局です。疑義・異論、反対意見が多いならば、それに対する修正案や代替案を当局に検討させるのが都計審委員長の役割でしょう。委員長は、本来活発な議論が行われるように議事を進行する役であり、弁明に追われた行政当局をあたかも援護射撃するかのような発言をして、反対意見を封じる込めるようなことは、委員長としてやってはいけないことです。委員長失格ですね。

ボチボチ論再び

都計審の傍聴者がまとめた記録によると、上郷開発案については6、7名の委員から、様々な疑義や異論など、開発に反対する意見が述べられましたが、開発に賛成の意見は1名しかなかったようです。この展開にあわてたのか、出席委員から多様な意見を求めるべき会長自らが、いわゆる「ボチボチ論」(開発を認めないと、墓地や資材置き場の乱開発になるという行政の常套句:昨年11月7日のブログのコメント欄をご参照ください)を述べた後、即採決に入っており、挙手による採決の結果、賛成多数ということとなりましたが、賛否の数はカウントされていないようです。賛成意見が1件しか述べられていないなか、どうして賛成が多数となるのか不思議な現象です。
1月4日の東京新聞は、日本全国の各種の審議会(審査会)の委員に議員が多く任命されていて、行政をチェックすべき議会が機能していないと、行政と議会の癒着を鋭く突いています。いみじくも横浜市の都計審は、まさにこの記事を具現化しているようです。
更に、このような市議の委員のあり方に加え、有識者の会長までが癒着を疑われるような言動であったわけです。
10年以上前に、市民代表として都計審の委員を務めた伊達美徳さん(地域プランナー、建築家)が、横浜市の都計審の実態についてご自身のブログで「あなたの街の都市計画はこんな会議で決めている」と題し、詳しくその裏側をまとめられています。ご本人から了承を得てURLを記しますので、ぜひご一読ください。
https://sites.google.com/site/matimorig2x/tokeisin
プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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