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上郷開発NO! 埋蔵文化財保全問題(続報=Ver.2)

「開発ありき」の都市行政に喝!
上郷深田遺跡、記録保存へ一歩前進

4日(火)開かれた市会の決算第一特別委(都市整備局、教育委員会)の局別審査。
都市整備局関連の質疑の後、午後2時から行われた市教委関連の審査の冒頭で、長谷川悦子市議(栄区)が上郷深田遺跡について市の対応を質し、市は埋蔵文化財の記録保存に必要な手続きを完了させずにきたことを認めたうえで、隣接エリアについても「調査されないまま破壊されることがないよう発掘調査を行い、記録保存できるように事業者と協議する」と答えました。
瀬上_3872 (2)
       東京新聞 10月5日

円海山に連なる瀬上沢緑地の一画、上郷深田地区の製鉄遺跡群を圧殺するような形で推進されてきた東急建設による「上郷猿田都市計画」。
2019年2月から3月にかけて、開発事業計画の推進(強行!)に向け、あらためて舞上線沿線東側部分の試掘が行われ、炉跡などの遺構や炉壁、土師器、須恵器、鉄滓が発見されていますが、横浜市はこの試掘調査の結果、「遺跡の範囲を把握できた」として、東急建設に対して記録保存の発掘調査を行うよう指示してきた、とされています。

しかし東京新聞の一連の報道(9月15日、30日)、そして4日の市会における質疑を通して、史跡に関する調査報告書の作成という文化行政面の長年の不作為の後始末?とは別に、開発ありきの「上郷猿田都市計画」そのものに大きな疑問と課題が投げかけられました。

■4日の決算第一特別委の録画アップ
4日(火)の市会における長谷川市議の質疑の録画がHPにアップされました。
https://gikaichukei.city.yokohama.lg.jp/g07_Video_View.asp?SrchID=5118 
決算や小学校給食、子どもの貧困対策など30分余にわたる質疑のうち2番目、上郷深田遺跡についての質問では、暫定2車線の道路下の未発掘部分の調査も含め言及していますが、教育長は上郷開発計画の未発掘遺跡調査と矮小化しています。13日(木)に予定されている道路局関連の審査においては、この点を含めたた追及が望まれます。
注:長谷川市議の録画全体は約36分。このうち上郷深田遺跡については2:00~8:00です。

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プロフィール

上郷/署名の会

Author:上郷/署名の会
横浜7大緑地の1つ「瀬上市民の森」に連なる瀬上沢はホタルの自生地として知られ、貴重な動植物が生息する自然の宝庫です。またみどり豊かな里山風景を今に残し、古代の製鉄遺跡や江戸時代に使われた横堰などの文化遺産も眠る横浜市民共有の財産とも言うべき緑地です。
その瀬上沢に大規模な上郷開発計画が浮上したのは2005年。瀬上沢を愛し、それぞれに保全運動をしてきた市民は、2007年6月に「上郷開発から緑地を守る署名の会」を結成、開発計画の中止と緑地の全面保全を求める活動を開始し、同年12月、市内全域はもとより全国各地から寄せられた92000筆あまりの署名を添えて横浜市長と市議会に陳情書を提出しました。
2008年9月、横浜市都市計画審議会は計画を承認せず、「上郷開発事業」は中止となりました。しかし地権者でもある開発事業者・東急建設は引き続き「開発の意思」を表明。2012年1月、ついに第3次開発計画の事前相談書を横浜市に提出しました。私たち「署名の会」はあらためてこの開発プランの問題点を指摘、瀬上沢の全面保全を求めて新たな活動を開始しました。
そして2014年1月に始まった新たな動きがいま地域の住環境・自然環境を揺るがす重大な岐路に……。

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